カワサキは北米で、451cc並列2気筒エンジンとトラクションモーターを搭載したハイブリッドバイク「ニンジャ7ハイブリッド」および「Z7ハイブリッド」の価格を発表した。ともに1万2499ドルで、単純に日本円換算すると約184万5000円になる。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
世界初の量産型ストロングハイブリッドを搭載したモーターサイクル
カワサキが昨秋、相次いで発表したハイブリッドモーターサイクル「ニンジャ7ハイブリッド」および「Z7ハイブリッド」は、451cc並列2気筒エンジンとともにトラクションモーターと最新のバッテリーを搭載。650~700ccクラスの性能と1000ccスーパースポーツに匹敵する瞬発力を発揮するというニュージェネレーションだ。
マニュアル操作もできるオートマチックのギヤボックスを備え、59psのエンジン出力を最大で69psまでパワーアップするというハイブリッドシステムは、燃費だけでなく加速力の強化にも使われる。
カワサキが“eブースト”と名付ける加速補助システムは、原付二種の電動モーターサイクル・ニンジャe-1/Z e-1の15秒限定に対し、ニンジャ7ハイブリッド発表時に5秒限定になると明らかにされ、走行時でも停止時でもセットできる。
燃費はカワサキのニンジャ250と同等を謳い、3つのライディングモード「スポーツ・ハイブリッド/エコ・ハイブリッド/EV」を備える。
ギヤシフトは左手側のボタン操作で行い、エコハイブリッドモードのATに設定しているときでも手動による介入が可能。油圧クラッチシステムはマシン側でコントロールされ、クラッチレバーは存在しない。
これらのほか、アイドリングストップ機能や、何速で停止しても発進時に自動的に1速を選択してくれる“オートマチック ローンチ ポジション ファインダー(ALPF)”、ニンジャ e-1などと同様の前進(3km/h)/後進(2km/h)可能な”ウォークモード”も備えている。
そんなニンジャ7ハイブリッド/Z7ハイブリッドだが、北米での販売価格が発表されたのでお伝えしたい。
2車ともに1万2499ドルで、単純計算では日本円換算約184万5000円。しかし、Z900RSなどの現地価格と比べることで、日本導入の際の価格を占うことができそうだ。
2024年モデルのラインナップでZ900RSシリーズは以下のようになる。
Z900RS 1万2149ドル(約179万3000円)
Z900RSカフェ 1万2899ドル(約190万4000円)
ニンジャ7ハイブリッド/Z7ハイブリッドの1万2499ドルというのは、ほぼこれら2車の中間に位置しているわけだ。では日本でのラインナップを見てみよう。
Z900RS 148万5000円
Z900RSカフェ 151万8000円
北米ほどの価格差はないものの、これの中間あたりを軸とすればハイブリッド2車の価格は150万円近辺と予想できる。多少の前後はあるとしても、Z900RSの価格から大きく離れることはないのではないだろうか。
日本への導入はすでに明言されているので、あとは時期が来るのを待つだけだ!
Ninja 7 Hybrid & Z 7 Hybrid
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