GSX-8Sはこれからの新しいミドルバイク像かも
乗り始めた直後は、「よくもまあベテランの腕に挑戦するような、ジャジャ馬を作ったもんだ」と思わせたGSX-8S。峠に持ち込んだときの目を見張るような速さは、今までの国産ミドル2気筒勢がもはやライバルとは思えないくらい。KTMの890デュークなどイケイケの外国車勢に勝負を挑んでもおかしくない、元気の良さだった。
しかし乗り込んでいくうちに、Cモードの存在でエントリー層にもオススメできるフレンドリーなキャラクターを持っていることを知らされた。ハイベテランからエントリー層まで、これまでにない幅広いライダーに対応した超マルチスポーツこそ、8Sの正体だったのだ。それに「速さ」だけではなく、ツーリングバイクとしても8Sは優秀だ。
適度に余裕のあるライディングポジションに加え、クイックシフターはもちろんアシストスリッパークラッチでレバー操作も非常に軽いから疲れにくい。さらにクロスバランサーによるスムーズさと静粛性。不快な振動をライダーに伝えてこないから、とにかく快適。バックミラーも高回転域で震えずにしっかり後方を確認できる。高速道路を移動中は、これにクルーズコントロールも付いていたなら申し分なしと、そこだけが惜しく感じられた。
初心者に最も優しいMT-07、重厚感こそ正義というCBに対し、1台で何台もの顔を楽しませてくれる8S。これはもうあらゆる人にオススメできる。エントリー層が選ぶとしてもCモードで物足りなくなってきた時、A・Bモードがあるから、買い替える必要がないのもイイネ!
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