3月24〜26日まで開催された、第50回東京モーターサイクルショー。国内外車両メーカーのニューモデルに加えて、パーツ&用品メーカーの手によるカスタムマシンも変わらず盛況だった。今回は本誌スタッフがその中で特に気になった10台をピックアップ。マシンの背景には各メーカーが目指している新展開も含まれていたりするのだ。
●文:ヤングマシン編集部(宮田健一) ●写真:真弓悟史
アールズギア:Z900RS
新排ガス規制対応となったZ900RSでは型式が「8BL」に変わったため、それまでの2BL用マフラーは政府認証品でも装着するのは法的にアウト。アールズギアではファンから待ち望まれていた8BL対応の政府認証・ワイバン クラシックR・チタンフルエキゾーストがいよいよ完成した。
デモ車にはこのほか新製品となるACTIVE SPORTSライディングステップやエンジンハンガー、サブフレームなどビレットパーツも奢られていた。8BL対応のワイバン クラシックRは、従来の2BL用製品と同様にサイレンサーはSタイプ、UPタイプ、メガホンタイプの3種で4月下旬からの発売予定だ。
デイトナ:レブル250ほか
大人気レブル250のボバーテイストバージョン。参考出品となるショートリアフェンダーキットやビッグフィンキット、それにハンドルバーを使って、スタイルを強調させることに成功。その他にもメガホンマフラーやHIGH SIDERウインカーといった発売中のパーツがふんだんに散りばめられていた。
また、会場では話題の新アイテム「モトスマートモニター」も展示。こちらについては、こちらのページで詳しく紹介。
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スペシャルパーツ武川:CT125ハンターカブ
4ミニカスタムの雄、スペシャルパーツ武川が手がけたハンターカブ。レブル250/500のカスタム用にも発売されているレッグバンパー&シールドキットをはじめ、型式8BJ以降に対応した政府認証のスクランブラーマフラー、リヤコンテナ&コンテナマウントキット、オイルクーラーキットなどなど。これからの発売に向けて、開発が続々と進んでいるパーツ群でふんだんにカスタムされていた。
特にこのレッグバンパーは、ナイロン製のウインドシールドが脱着できるほかストレート部分にアクションカメラやペットボトルホルダーが装着できるスグレもの。別売のフォグランプキットも装着できるようになっている。
アクティブ:153GARAGE[GB350S]
アクティブのほかゲイルスピードといった自社ブランドでのカスタムパーツもリリースしている同社が、さらに新しく立ち上げたのが約6年の構想期間を経て実現した「153GARAGE」。
スポーティな乗り味と大人にふさわしいスタイルを両立するカスタムをコンセプトに、ネオクラシック界に新風を呼び込む153GARAGEでは、第1号としてセパレートハンドルにバックステップ、シングルシートカウルにアルミ鍛造ホイールを組み込んだGB350Sを展示。乗り心地を一気に上質なものへと変化してくれるパフォーマンスダンパーキットも見逃せない。
PMC[アーキ/YSS]:Z900RSほか
PMCがプロデュースするアーキは、Z900RSをカスタムした“Blue Satellite (ブルーサテライト)”を初披露。マットディープブルーの車体には、今年アーキがイチ推しする“漆黒メッキ”のビレットパーツを各所に採用。
この漆黒メッキは見る角度によって玉虫のように七変化する美しい輝きが魅力。マシンにこれまでにない高級感を与えてくれる注目パーツだ。Z900RSオーナー同士が集うときには、ひと際目立つことができそう。
PMCが日本取り扱い元となっているタイのサスペンションメーカーYSSは、JNCC(全日本MCクロスカントリー選手権)参戦を通して、オフロード界にも本格参入する構えだ。展示されていた参戦車両のKLX230RにはフロントフォークアップグレードキットとMX366リヤサスペンションが組み込まれていた。
なお、YSSでは一般ユーザーに対する新規サービスとして1本あたりプラス1万3200円(税込)で、モノショック10色&ツインショック6色からスプリングカラーを選べるペイントオーダーも始まっている。
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