10月25~26日にプレスデー、28日から一般公開となる東京モーターショーに出展されるモデルの全容はどうなっているのか? ホンダ、スズキは公表しているが、当日に初公開されるモデルや公表していないメーカーも含めて独自に調査した(10月21日更新/正式発表となった情報を盛り込みました)。
HONDA
ホンダは創業70周年のお祝いムード
1948年に創業したホンダは2018年に70周年を迎える。同時に60周年を迎えるのがスーパーカブで、黎明期のホンダの屋台骨を支えたモデルの原点に立ち返ったヒストリーモデルが多数展示される。60年の歩みを経て、この10月にスーパーカブの累計生産台数は1億台に到達。それを記念して2018年型の新型をベースに「スーパーカブ110 1億台記念車」がコンセプトモデルとして出展されるのだ。また、2018年モデルからスーパーカブは生産を中国から日本に戻し次の2億台を目指していくことになるが、新たなスタートを切る市販予定車も展示される。
また、既報の通り2018新型クロスカブ110も市販予定車として出展が公表されている。本誌では、2018年新型スーパーカブ110をベースにその姿を予想したが、トピックはレッグシールドがなくなりよりCT110に近い雰囲気を獲得したこと。また2人乗りが可能となり、50ccモデルの登場も期待できそうだ。
カブ60周年祭りはまだまだ続く!
ホンダが公表した出展車リストには、スーパーカブC125という聞き慣れない排気量のカブが存在している。これはスーパーカブ50/110とは異なるエンジンのモデルで、ビジネスユースではなく趣味領域の位置づけになるだろう。情報では、2015年に出展されたコンセプトモデルに近く、キャストホイールを履いているという。また、ディスクブレーキを装備しているということから走りのレベルは一段上だろう。それでいて外観は初代をオマージュしたネオクラカブだ。こちらのC125は、1980年代末にタイ生産の100EXが最大排気量モデルとして輸入されたのと同様にタイ生産となるかも知れない。グロムや新型モンキー125などと同じエンジンを搭載?!
新型2018年モデルも多数展示される
排ガス規制をクリアして存続することが決まった新型CB400/1300スーパーフォア&スーパーボルドール以外にも市販予定車が出展リストに掲載されている。2018新型CRF250ラリーで、こちらはニューカラーが追加されるようだ。情報によるとグレー系だという。
大人気PCXに超先進のHVとEVが追加
ホンダは2016年10月に「EV開発室」を研究所内に設立したことを5月に発表した。その流れからホンダではバイクのEV化に向けても積極的に開発が進められるようになり、4輪のEVコンセプトモデルだけでなくホンダ・ライディング・アシスト・イーを東京モーターショーに出展する。実はこれだけではなく、PCXのハイブリッド=HVと完全電気のEV仕様がコンセプトモデルとして出展されるだろう。いずれも125cc規格で、エンジンとモーターを併用するHVはエンジン車よりも鋭いダッシュ力が期待できそう。
新型ゴールドウイングだけでなく新型F6Bも出展
出展車リストに載っていないPCX以外にも新型ゴールドウイングと新型CB1000Rカスタム仕様が出展見込みだ。新型ゴールドウイングについては、欧州で実物写真がリークし、バガータイプのF6Bもラインナップしていることが判明。2台とも東京にも展示されるというから朗報だ。
■ホンダのニューモデル“Neo Sport Cafe’”のティザーサイト
KAWASAKI
カワサキはZ900RSとNinja250!
カワサキの東京モーターショー出展車は、1台を除いて10月25日のプレスデーまで公表されないだろう。そして、公表された1台とは言うまでなくZ900RSだ。本誌で何度もスクープしているモデルだが、すでにディザームービーが2回公開されており、映像上で10月25日の発表がアナウンスされている。
そしてもう一台、東京モーターショーで初公開される可能性が高いのが、2018新型Ninja250だ。こちらは先にアメリカで兄弟車の2018新型Ninja400の実車がスクープされており、姿形はある程度見えてきている。他にもスーパーチャージャー搭載のH2ツアラー仕様の登場が見込まれるが、こちらは11月のミラノショーでの公開が有力だ。
SUZUKI
スズキは隠し玉なしとの情報
9月22日、4輪と一緒に東京モーターショー出展車を発表したスズキは、SV650のカフェレーサー仕様となるSV650Xの写真を公開した。これは、2016年3月の大阪東京モーターショーに出展されたSV650ラリーコンセプトの進化版で、より市販に近い状態と言えるだろう。他にも125スクーターのSWISH(スウィッシュ)、GSX-R125、GSX-RRの出展をアナウンスするとともに写真を公開している。
スズキは他に隼、GSX-R1000R ABS、バーグマン400ABS、GSX250R、V-ストローム250の市販車5台の出展を発表。ちなみに隼の出展は現行モデルで跨りなどに対応するだろう。他に当日初公開となるモデルはないとの情報だ。
YAMAHA
ヤマハは世界初公開が6モデル、日本初公開が4モデル!
ヤマハから事前に正式発表されたのは下記の4機種。ブースのテーマは「ヤマハ・フューチャーガレージ」とし「もっと広がるモビリティの世界」を提案。展示の内容は1 先進技術、2 LMW(リーニングマルチホイール)、3 現行モデルとなっており、それぞれの分野で未来を感じさせるモデルを出展する。
事前発表となったのは技術展示の4機種
また市販モデルでは、2018年に国内で発売される見込みのXMAX250や新型マジェスティSの市販予定車、既に正式発表されているXSR700、XSR900の出展も期待できるだろう。
残りワールドプレミア3車はどうなる?
ヤマハの出展概要によると世界初公開モデルは6モデル。そして今回発表されたのは、MOTOROiD、MOTOBOT Ver.2、MWC-4の3モデル。残り3つの世界初公開モデルのうち1つはMWT-9なのは確実なので、不明なのは残り2モデル。果たしてどんなモデルなのか?! 会場で確かめて欲しい!