10/25日まで待てない!

カワサキ新型Z900RS先走り予想

【KAWASAKI Z900RS 予想CG 発表日:10月25日】

昨年3月にその名称が明らかになって以降、世界中のメディアで話題となったカワサキのZ900RS。ついに9月5日にディザー動画が公開され、一部その端正な姿と東京モーターショーでの正式発表が明らかになった。公開まであと1か月半以上……それまで待てない! という本誌スクープ班がスタイルを再現するとともに、今ある情報をまとめた。

Z版三種の神器がはっきりと

映像に登場するZ900RSは、丸目のヘッドライトに砲弾型メーター、ディアドロップタンク&「火の玉=ファイヤーボール」カラーという象徴的な装備を獲得している。ティザー映像の限られたチラ見せの中でもこの3つをあえて見せているのは、他でもないZ1/Z2のアイコンを受け継いだモデルだということを知らしめようという意図だろう。逆に言うと、この3点があればZを名乗れるという事。映像にはラジエターがはっきり映っている場面もあり、水冷エンジンを搭載していることは明らかだが、Z900RSは紛れもなくオリジナルZの一族であるとカワサキは位置づけているはずだ。

映像に現れるZ900RS。フルLEDヘッドライト&ウインカーや水冷エンジンといった現代的な装備が与えられつつも、RS=ロードスターと名乗るに相応しいクラシカルな雰囲気を獲得していることが分かる。衝突相手に衝撃が伝わらないように手前に折れるネジ込み部分となった今どきのミラーに、Z2タイプが用意されているのもちょっとした感動モノだ。

国内発売は1月になる見込み

では、エンジンは一体? ここからは映像では分からない部分だが、本誌が得ている情報をお伝えしよう。’16年12月号でも報じたが、Z900RSのベースは2017年型Z900という情報で、948ccの水冷並列4気筒エンジンを搭載していると思われる。’17Z900はそれまでのZ800の後継機で、新たにZ1000のエンジンをベースとして開発されたモデル。Z1000の1043ccからあえて排気量を落としてまで900を名乗るのは、なんといってもオリジナルのZ1が900だったからだろう。また、ヤマハのMT-09とXSR900が先行して同じような商品展開を実施しており、後発で対抗するためにも9を名乗り気筒数で上回ろういう戦略だ。フレームは’17Z900をベースとしていると思われるが、ホイールやブレーキはZ900RS用にアレンジしている模様。XSR900の足まわりはMT-09とほぼ共通(セッティング等は変更)だったが、カワサキはよりこだわった作り込みが期待できそうだ。10月25日に発表後、日本国内での発売は1月との情報。価格帯は今のところ不明だがZRX1200ダエグの後継、XSR900の対抗であることから110万円前後と予想される。

映像に現れるZ900RSはとてもベースがZ900(写真上)とは思えない。ちなみにZ1の国内版であるZ2は「750RS」という名称だったのもRSを名付けた理由に挙げられだろう。