三冠受賞で全米が沸いた!

驚愕の“自立・自走バイク”日本初公開!

【Honda Riding Assist-e 公開日:10月25日】

ホンダが10月25日(一般公開は10月27日)からの東京モーターショーに出展するモデルの一部を写真公開した。今回公開されたのは、今年1月にアメリカの家電ショーで発表されたホンダライディングアシストの進化版。なんと完全なEV=電動バイクとして新登場だ。ここではその概要とライディングアシストの仕組みも紹介し、発売の見込みも予想してみた。

自立&電動、バイクの未来がキタ!

ジャイロを使わず自立するという驚きのバイクが突如登場し、フェイスブックでの動画再生回数がとんでもないことになったというホンダ・ライディング・アシストがついに日本でも公開されることになった。しかもベース車が一新され、電動バイクの「ホンダ・ライディング・アシスト・イー」となって世界初公開だ。ホンダの説明は「ヒューマノイドロボット研究で培ったHonda独自のバランス制御技術を二輪車に応用。極低速走行時にマシン自体がバランスを保つことで、ライダーの負荷を軽減。ライディングを気軽でより楽しいものにします。またパワートレインには電動モーターを採用。Hondaが目指す“自由で楽しい移動の喜び”や“カーボンフリー社会の実現”の具現化に向けた提案です」というもの。基本的にはライディング・アシストがメインで、動力がエンジンから電動になったものと見ていいだろう。マフラーがないことで未来感が強調されており、自立するメカとあいまって未来感が凄い。東京モーターショーでは、自立するデモンストレーション実施するようなので、ぜひナマで見たい!

写真を見る限りNC700系のメインフレームやハブインモーターが仕込まれたフロントまわりは、前回のライディングアシストと同一。したがって可変キャスターやステアバイワイヤのシステムは共通と思われる。リヤまわりはプロアームのシャフトドライブとなっており、シート下にモーターを設置。エンジンの部分にあるのがバッテリーだろう。メーターのdegは角度を表しており、前回の仕様では傾斜センサーが傾きを計測していた。

ライディングアシストは市販も可能?!

「ライダーが乗っていても、乗っていなくても自立することができ、ライダーが少しバランスを崩しても、バイク自体がバランスを保つことで、低速走行時や停止時のふらつき、取り回しの際の転倒リスクを軽減」できるというメカニズム。今年1月と6月にアメリカと中国のCES=家電見本市で、NC700Sベースのマシンに搭載して公開された。キャスター角を可変させるメカとステアバイワイヤを制御することでバイクを自立させている。フレームには全く手を加えておらず、様々なタイプのバイクに搭載可能なシステムだ。

10年がかりで研究してきたと言われるホンダ・ライディングアシスト。2017年1月にアメリカで発表された時点では、実用化の目途は立っていないとのことだったが、東京モーターショーに進化版が出展されるということは、プロジェクトが前進している可能性がでてきたと言っていいだろう。反響の大きさにホンダは市販することを検討し始めたのかも知れない。続報に注目。

トップブリッジを支点とし、アンダーブラケット部を前にずらすことでFフォーク角に10度の可変幅を確保。制御時はフォークが寝かされることで前輪の接地点が前方に移動し、かつ前傾によりキャスター角が27度→24度と手前側に立つのでポジティブ→ネガティブトレールへとディメンションが変化する。なぜこれで自立するかは、下の動画をみると分かりやすい。

欧州のEV化の流れが国内、そしてバイクにも波及

欧州ではVWの排ガス不正問題から一気にEVシフトが始まり、英国とフランスがガソリン車規制を決めた。日本でもその流れに乗り遅れないよう8月にトヨタとマツダが資本提携し、9月28日、デンソーも入れてEV開発の新会社を設立することを発表した。ホンダも本格的なEV開発に乗り出すべく、2016年10月に「EV開発室」を研究所内に設立したことを5月に発表した。その流れから、ホンダではバイクのEV化に向けても積極的に開発が進められるようになり、今回のホンダ・ライディング・アシスト・イーの発表に至ったのである。

最近のホンダのEVやバッテリーにまつわる発表をまとめてみた。上から「EV-Cub Concept(2015年東京モーターショー出展車)」は、アンダーボーンの中央部に脱着可能なバッテリーを搭載。「Honda Urban EV Concept(2017フランクフルトモーターショー出展車)」は、2019年にこのモデルをベースに量産車を発売すると宣言されたコンセプトモデル。「Honda Mobile Power Pack(2017CEATEC JAPAN出展品)」は、小型電動モビリティーの動力や家庭での電源としても活用できる脱着可能な可搬式バッテリー。「Lib-AID E500(9月1日発売)」は、全国のホンダ・カーズで発売しているハンディータイプ蓄電機。アウトドアでの利用などを想定しており、リチウムイオン電池を採用している。EVシフトの動きはかなり急激だ。

いち

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本誌編集長。雑誌は生き残りタイアップ全盛期だというのに、ひとり次期型ネタを嗅ぎまわって反感を買う現代のスクープ魔王。
■1972年生まれ
■愛車:BMW R100GS(1988)

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