
コーナーではイン側へヒザを落とし込むのはもちろん、モトGPレーサー顔負けのヒジ擦りまで披露! セパハンによる低い前傾姿勢から、大胆にまで激しく身体を使うライディングフォームが見る者を魅了してやまない。マシンは一体なんだ!? “中免(普通二輪免許)で乗れるハーレー”と話題沸騰中のX350だから驚きを隠せない!!
●文:青木タカオ(ウィズハーレー編集部) ●写真:淵本智信、栗田晃、大熊政治、オレンジワークス
いち早くカフェレーサースタイルにカスタム
サーキット仕様にした抹茶いぬハーレーダビッドソンX350。
ハーレーダビッドソンX350やX500をカフェレーサースタイルにカスタム。自身のSNSで発信していたのが、“抹茶いぬ”こと越山大地さんだ。
まだ専用パーツが出回っていなければ、カスタム車もほとんど発表されていない発売後の早い段階のうちに、完成度の高いカスタムに仕上げられていたから驚いた。
「ナニ者なんだ!?」「とにかくセンスが良くて、カッコイイ!!」
SNSにて公開されたカスタムを見て、筆者(ウィズハーレー編集長/青木タカオ)はすぐに連絡して取材。そして記事にした。
聞けば、正規ディーラーで働くプロのメカニック。休日はBMW R nineTでロードレースに参戦するサンデーレーサーという顔も持つ。つまり、根っからのバイク好きだ。
意気投合し、バイクも譲り受けた
抹茶いぬこと越山大地さん(写真右)と筆者(青木タカオ)。サーキットでのスポーツ走行の楽しさを教えてくれた、目標としたいライダーであり、確かな腕を持つメカニックでもある。
これまで、ハーレーダビッドソンの公式イベント『ブルースカイヘブン』にて、カスタム車両をウィズハーレーブースで展示していただくなどし、『X350&X500オーナーズミーティング』を一緒に盛り上げてもらってきた。
交流を重ねていくたびに意気投合。抹茶いぬが製作したX500のカフェレーサーは、筆者が譲り受けることになっていく。
シングルシートカウルのスパルタンなスタイルにしただけでなく、セパハンやバックステップなど、ライディングポジションもアグレッシブなものであったから、最初に走る場所は筑波サーキット2000を選んだ。
本来はサーキットを走るためのバイクではないし、リプレイスパーツも少ないため、今もかなり手こずっているが、抹茶いぬをはじめとした仲間たちとのサーキット走行はとても面白い。すぐに夢中になっていく筆者のことを見透かしたかのように、抹茶いぬは「みんなでレースに出よう!」と誘ってくれたのだった。
X350オーナーが4名と、X500に乗る筆者を含めて総勢5名。「ウィズハーレーレーシングだ!」と誰からでもなく声が上がった。
抹茶いぬが製作したハーレーダビッドソンX500のカスタム。ウィズハーレー編集部が譲り受けた。
サンデーレースに出場!
人柄の良さから、サーキットにはたくさんの仲間がいる抹茶いぬ。我々も仲間に入れてもらって、とても嬉しい。
当時、抹茶いぬは長野在住。チームの中で最も筑波サーキットから遠いにもかかわらず、いつも誰よりも早くピットに到着し、我々を待っていてくれる。
マシンのセットアップからライディングのアドバイスまで的確で、面倒見がとても良い。だから、サーキットには彼を慕う友人がたくさんいる。我々もその輪に入れてもらって、仲間がどんどん増えていく。
「楽しいのが何より、いちばんです!!」
抹茶いぬの言葉は、そのままチームのモットーとなった。
MCFAJクラブマンロードレース2025開幕戦/筑波サーキット。MAX10JrクラスをX350にて走る越山大地選手(#44 抹茶いぬ)。
そして迎えたサンデーレース。参戦したのは、MCFAJクラブマンロードレース2025第1戦/筑波サーキット2000、外国車アンダー400ccによるMAX10Jrクラスだ。
レースでも抹茶いぬは華麗な走りを披露。しかしチェッカー後、ピットに戻ると「悔しいですね」とぽつり。
結果はクラス5位。パワーや重量面で有利な欧州車勢を相手に健闘したが、満足はしていない。すでに視線は、その先へ向いていた。
越山さんはハーレーダビッドソン高崎を運営するヤナセオートへ入社。今シーズンはMCFAJ クラブマンロードレース第1戦(2026年4月19日)を皮切りに、『ヤナセオート抹茶いぬレーシング+ウィズハーレーレーシング』として新たな体制でレースに挑む。
マシンはX350から、より戦闘力の高いハーレーに乗り換える。果たしてそれは何なのか、続報はまたここでお伝えしよう。
■抹茶いぬ X350カスタムメニュー
Fフォーク:Matris F20kaiカートリッジ(松本エンジニアリング)
Fブレーキパッド:抹茶いぬプロデュース ENDLESSレーシングシンタードEVO
Fマスターシリンダー:純正レバー加工
F/Rホイールベアリング:抹茶いぬ流組み付け
F/Rホイール:リムテープ
ハンドル:BATTLE FACTORY アルミ52mm垂れ角10度
グリップエンド:BABYFACE
レバーガード:BABYFACE
ステップ:BABYFACE パフォーマンスステップキット
ゼッケンプレート:キジマ丸型
アンダーカウル:KDC 汎用アンダー
メーターステー:加工、下方向へ位置調整
シートカウル:一部カット加工
エンジンオイル:シェルアドバンス5W-40
エンジン2次カバー:自作オリジナル
ラジエターコアガード:自作オリジナル
Rサス:Matris M46KD-ロングver(松本エンジニアリング)
チェーン:EKチェン ThreeD LUXE
スプロケット:サンスター マルケジーニタイプA用 525 41T
スプロケットガード:ホンダ純正流用
マフラー:MOTORSTAGE ロングタイプ
ラップタイマー:RaceChrono(スマホアプリ)
タイヤ:PIRELLI DIABLO ROSSO3
※MCFAJ クラブマンロードレース2025第1戦/筑波サーキット2000 参戦時のもの。
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