●文/写真:モトツーリング編集部(カン吉)
総延長は約35km、遠く浅間山を望む〈嬬恋パノラマライン〉
一見、観光道路っぽいネーミングと、開放感や走り応えから、関東では次第に有名になりつつある絶景ロードがこの嬬恋パノラマラインだ。総延は約35km。信号も皆無な為、雄大な浅間山を遠望する抜群のロケーションの高原を、ほぼノンストップで一気走りする事も可能な爽快感抜群のルートである。
ただし、観光道路ではない上、国道/県道でもない“農道”な為、WEB上のマップを閲覧する際でも、かなり拡大しないとその存在を発見し辛い。また、案内看板はあるものの、決して詳細とは言い難く、こまめなルートチェックをしないと迷いがちでもある。
しかし、緩やかなアップダウンが連続する中、日本離れした高原風景の中を駆け抜ける、関東地方一と言っても過言でない絶景ロードの代表格なのだ。
前述のように、従来は広域農道の為、耕作地域を縫う様な線形が特徴で「北ルート」と「南ルート」に大きく分かれている。
北ルートは関東ライダーにも定番で、ゆるやかな丘陵地帯を心地良いワインディングで抜ける、特に大型バイクにとっては垂涎のルートだろう。パッチワークのようなキャベツ畑の中、浅間山を遠望する光景は、北海道を連想する解放感を存分に味わえる。
道幅も広く、交通量も少なめ。休日には多少の観光車両も走るが、ほぼ問題となる事は無い。但し、交差しつつも、万座ハイウェーとは連絡できない事に注意しておくべきだろう。白根山及び万座道路方面・長野県境付近へは、意外とアクセスし辛い為、ルーティングを十分に注意しておきたい。
対して南ルートは多少短いながら穴場感を感じる少々「ツウ好み」感のあるルート。山岳路が中心で、北ルートと比べるとカーブ線形も多少きつめだ。しかし、丘陵の合間からの遠望感はむしろ北ルートより豪快とも言える。
鬼押しハイウェーにアクセス可能な為、万座・長野方面へのルートとしても活用し易いのも嬉しい。
どちらも非常に空いており爽快感抜群な為、スピードも増しがちだが、あくまで農道。農耕車両優先で控え目なライディングを心がけたい。
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