![[旧車バイクDIYメンテ] 4連キャブ清掃は効率良くケミカルで洗浄〈ヤマルーブ・スーパーキャブレタークリーナー〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/06/YsGear_01.jpg)
手軽に使える代わりに流れ落ちてしまうスプレータイプに対して、溶液に沈ませることで洗浄成分が細部にじっくり浸透するのが、液体タイプの「ヤマルーブ スーパーキャブレタークリーナー」最大の特徴だ。多連キャブの場合、隣り同士が連結されているためシングルキャブとは洗浄手順や手間が若干異なるが、不調のタネを根絶するには全バラにして漬け込むのが最善策である。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:ワイズギア
単気筒1ボディと4連キャブでは洗浄段取りに違いあり。 超音波洗浄が可能なら、完璧に近い仕上がりに!!
いつかそのうち乗るつもり…という「いつか」が数ヶ月から数年になり、もうダメか…となるのが長期放置車の典型的なパターンだ。キャブレター内部に残っていたガソリンは劣化してワニスやガム質となって、ジェットやキャブボディの通路に詰まってしまう。
ワイズギアのスーパーキャブレタークリーナー(原液タイプ)の使い勝手の良さと効果は周知の事実だが、何よりも液体に漬け込むことで洗浄成分が汚れに浸透するのが最大の強み。スプレータイプのキャブレタークリーナーも手軽で良いが、表面を流れ落ちてしまう。それに対して浸漬タイプは汚れに触れ続けて徐々に溶解するため、ネバネバでコテコテのワニスにも効果的に作用する。
ただ、このクリーナーはゴムや樹脂部品に使えないという注意点がある。シングルキャブなら非分解部分を除いてすべての部品を取り外せるが、多連キャブの場合は燃料ジョイントパイプ/ベントパイプ/スターターバルブ/エアカットバルブに樹脂やゴムがあり、アッセンブリー状態で漬け込めないため、連結解除工程が付け加わる。
負圧キャブの場合は、バタフライバルブの同調アジャスター部分を切り離すと組み立て後の同調調整が必要だが、Oリングやダイヤフラムへの影響を避けるためには全分解が必要だ。
洗浄後はパーツクリーナーやエアブローによる通路開通確認が必須で、超音波洗浄機が使えるようであれば併用することで洗浄効果はさらに高まる。
【ヤマルーブ スーパーキャブレタークリーナー】4連キャブを丸ごと沈めるには容器もそれなりの容積が必要だが、単体にすれば2Lのボトルを切断した簡易容器に収まる。ガソリンとの混合比は70:30なので、クリーナー全量で13Lの洗浄液ができる。●価格:1万1825円(4L)
GSX1100Sカタナ用キャブ。外観は汚れもなくバタフライバルブもスムーズに開閉したが、フロートチャンバーを外すとタール状のガソリンでひどいありさまだった。燃料コックノブも固着している。
ダイヤフラム付き負圧ピストンやOリング付き燃料ジョイントなど、ボディに付いたゴムや樹脂をすべて取り外してクリーナー溶液に漬け込む。PETボトルも樹脂素材だが、2〜3時間の浸漬でPET容器に変化はなかった。
パーツクリーナーではネバネバが取れないタール状の汚れも、キャブクリーナーに浸すことで粘度が下がる。ブラシで軽く擦るだけで簡単に落ちて、漬け込みタイプの効果を実感。
ジェット類を取り外した後のボディ内部通路の状態も重要。フロートチャンバー内の油面はガソリンの揮発に伴い下がるが、通路内に付着した残留分が通路を狭める要因となる。
スーパーキャブレタークリーナーに2時間程度漬け込んだ後に、超音波洗浄機を使用すれば効果はさらにアップ。柔らかいワニスは超音波振動を吸収することも考えられるが、各部のクリーナーを確実に除去できる。常温灯油で洗浄。
超音波洗浄後は、パーツクリーナーで通路各部に閉塞部分がないことを確認する。注意すべきは通路径が小さいパイロット系統で、汚れが残っているとアイドリングや走り出しのフィーリングに影響する。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
モトメカニックの最新記事
「キャブボディ摩耗」こそFCRが抱える問題 FCRにはセッティング以外にも、長年使用することで発生する特有の問題があります。それがキャブボディ内部の摩耗です。 FCRのスロットルバルブは、操作抵抗を軽[…]
キースターの燃調キットは純正キャブ用だけじゃない キースターの燃調キットといえば、旧車ユーザーやレストアラーにはおなじみの存在です。原付きからビッグバイクまで500車種以上の純正キャブレターに対応し、[…]
持っていても買い足したいショートヘッド&マグネット仕様 短辺が長すぎず、サイズを一発で判別できるよう軸部に配色したL型レンチは他にもあるが、ボルト保持のために長辺側の先端にマグネットを装備して[…]
クロームメッキメンテの決定版 クロームメッキ部品のサビは、メッキ皮膜に存在する目に見えないほどの小さなクラックや穴から浸入した水分が原因で成長する。そして地中深くから吹き出すマグマのように、ニッケルメ[…]
頼れる規格部品「NTB」ブランド 旧車や絶版車で認めざるを得ないのは「人気車種は恵まれている」ということ。例えばカワサキZ1。流通価格は天井知らずだが、部品は純正、社外品を問わず手に入りやすい。ところ[…]
最新の関連記事(オイル/ケミカル)
Screenshot バイクの洗車が面倒なら水無し洗車をしてみよう 愛車をきれいに保ちたいけれど「洗車やコーティングに時間をかけられない」「自宅が水洗いできる環境にない」という理由で敬遠しているライダ[…]
クロームメッキメンテの決定版 クロームメッキ部品のサビは、メッキ皮膜に存在する目に見えないほどの小さなクラックや穴から浸入した水分が原因で成長する。そして地中深くから吹き出すマグマのように、ニッケルメ[…]
高性能エンジンオイルや添加剤を利用するかしないかで、エンジン内部に雲泥の差が 「ガソリンを入れてエンジンオイル交換さえしていれば、気持ち良く走ってくれるのが4サイクルエンジンだよね」 といったお話しを[…]
高性能オイルの定義とは? エンジンとエンジンオイルには密接な関係性がある。昨今のガソリンエンジンやハイブリッドエンジン用オイルのトレンドは、低粘度一辺倒と言っても過言ではない。オイルの粘度が低ければエ[…]
「ガソリン添加剤を入れると、フィーリングや燃費は本当に変わるのか?」 そんな疑問を、さまざまなバイクやクルマに実際に『LOOP パワーショット』を投入し、走行フィールの変化を確かめながら検証を行うこの[…]
最新の関連記事(ワイズギア)
120馬力の3気筒と歴代最軽量フレーム!「YZF-R9」が誇るトータルバランス ヤマハのスーパースポーツラインナップにおいて、新たな中核を担っている「YZF-R9 ABS」。”Re-DNAed Sup[…]
まるでピットクルー。サーキットの熱気を感じる本格派:2026 MotoGP Team ポロシャツ ヤマハファクトリーチームが着用するポロシャツのレプリカモデル。「Monster Energy Yama[…]
レプリカブームの始祖が放つ魅力と、夏のガレージで進める愛車リフレッシュ 1980年。排出ガス規制の波により4ストローク全盛となりつつあった時代に、ヤマハが放った水冷2ストロークパラレルツイン、RZ25[…]
最新技術を詰め込み走りを極めた新世代スポーツネイキッドMT-09 2024年のモデルチェンジにより、ハンドルやステップ位置が見直され、よりスポーツネイキッドらしいライディングポジションを獲得したMT-[…]
高い防水性で長時間の走行も快適に:RY7001 コミューティング ストレッチレイン 雨の日でも快適に走りたい気持ちに応える、上下セットアップタイプのレインウェア。生地にはヤマハオリジナルの防水透湿素材[…]
人気記事ランキング(全体)
下町の匠が挑む新ジャンル!丸ハンドルと全天候型ボディを持つ「Blue Jay」 スーパーコンピュータの冷却配管部品やオリンピック競技用機材などを手がけてきた西川精機製作所。同社が開発した「Blue J[…]
国土交通省の「性能等確認」に適合!エレグラン G-classが勝ち取った安全の証明 エレモーズが展開する特定小型四輪のフラグシップモデル「エレグラン G-class」が、2026年8月27日付で国土交[…]
レーサーの姿と技術を公道へ持ち込んだRG250Γ 1983年3月に発売されたRG250Γ(ガンマ)は、ひと目でレーシングマシンを連想させるスタイルによって、当時のライダーに強烈な衝撃を与えた。車名の「[…]
漆黒のスタイリングへ刷新!エボニー×メタリックカーボングレーを纏う最新2027年モデル カワサキの「Z」シリーズにおいて、ジャストサイズな車体と余裕ある排気量で支持を集める「Z500」に、最新の202[…]
空力特性と軽さを備えたネオクラシックフルフェイスが新規追加! 新製品の『HYUGA』は、オージーケーカブトの持ち味である空力特性と軽さはそのままに、デュフューザーなどを備えないシンプルな帽体形状を特徴[…]
最新の投稿記事(全体)
寒暖差10℃越えの時代へ。「暖かさの追求」から「快適さの保持」へ変わる防寒の常識 気候変動の影響により、室内と屋外、朝夕と日中など、1日の中で10℃以上の寒暖差が生じることが日常となった。従来の防寒着[…]
他社とは異なる姿勢で大型車の未来像を提示 冒頭から誠に失礼な表現になるものの、国産2輪車では唯一のロータリーエンジンと、ジュルジェット・ジウジアーロによる独創的なデザインを採用したRE-5は、世間では[…]
漆黒のスタイリングへ刷新!エボニー×メタリックカーボングレーを纏う最新2027年モデル カワサキの「Z」シリーズにおいて、ジャストサイズな車体と余裕ある排気量で支持を集める「Z500」に、最新の202[…]
イタリア発ストリートファイター「ステルス500」が126万5000円で日本国内販売開始! ファンティック・モーターのフラッグシップストリートモデル「ステルス500」が、日本国内での出荷および予約ユーザ[…]
ユーロ5+対応とDOHC化で進化。新型エンジン最大の見どころとは 今回の動画で最も大きなテーマとして取り上げられたのが、新型キャバレロラリー500に採用された新開発エンジンである。 動画冒頭で野口氏は[…]
- 1
- 2


![ワイズギア|ヤマルーブ・スーパーキャブレタークリーナー|[旧車バイクDIYメンテ] 4連キャブ清掃は効率良くケミカルで洗浄〈ヤマルーブ・スーパーキャブレタークリーナー〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/06/YsGear_02-768x512.jpg)
![スズキ|GSX1100Sカタナ用キャブ|[旧車バイクDIYメンテ] 4連キャブ清掃は効率良くケミカルで洗浄〈ヤマルーブ・スーパーキャブレタークリーナー〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/06/YsGear_03-768x512.jpg)
![スズキ|GSX1100Sカタナ用キャブ|[旧車バイクDIYメンテ] 4連キャブ清掃は効率良くケミカルで洗浄〈ヤマルーブ・スーパーキャブレタークリーナー〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/06/YsGear_04-768x512.jpg)
![ワイズギア|ヤマルーブ・スーパーキャブレタークリーナー|クリーナー溶液漬け|[旧車バイクDIYメンテ] 4連キャブ清掃は効率良くケミカルで洗浄〈ヤマルーブ・スーパーキャブレタークリーナー〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/06/YsGear_05-768x512.jpg)
![ワイズギア|ヤマルーブ・スーパーキャブレタークリーナー|タール状の汚れ|[旧車バイクDIYメンテ] 4連キャブ清掃は効率良くケミカルで洗浄〈ヤマルーブ・スーパーキャブレタークリーナー〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/06/YsGear_06a-768x512.jpg)
![ワイズギア|ヤマルーブ・スーパーキャブレタークリーナー|ボディ内部通路|[旧車バイクDIYメンテ] 4連キャブ清掃は効率良くケミカルで洗浄〈ヤマルーブ・スーパーキャブレタークリーナー〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/06/YsGear_07a-768x512.jpg)
![ワイズギア|ヤマルーブ・スーパーキャブレタークリーナー|超音波洗浄前|[旧車バイクDIYメンテ] 4連キャブ清掃は効率良くケミカルで洗浄〈ヤマルーブ・スーパーキャブレタークリーナー〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/06/7a6319871073fc588a15e1acdba52909-768x512.jpg)
![ワイズギア|ヤマルーブ・スーパーキャブレタークリーナー|超音波洗浄機|[旧車バイクDIYメンテ] 4連キャブ清掃は効率良くケミカルで洗浄〈ヤマルーブ・スーパーキャブレタークリーナー〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/06/YsGear_08b-768x512.jpg)
![ワイズギア|ヤマルーブ・スーパーキャブレタークリーナー|超音波洗浄後|[旧車バイクDIYメンテ] 4連キャブ清掃は効率良くケミカルで洗浄〈ヤマルーブ・スーパーキャブレタークリーナー〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/06/YsGear_10-768x512.jpg)




































