<DIY電気工作の必須テクニック>小排気量車こそ有効。ダブルホーン化するならスイッチと配線保護にリレーを追加しよう

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<DIY電気工作の必須テクニック>小排気量車こそ有効。ダブルホーン化するならスイッチと配線保護にリレーを追加しよう

自動車や自転車などさまざまな車両と一緒に道路を走る際、他者に気を遣うのと同時に自分自身の安全を確保することが重要。警音器=ホーンは危険防止のためやむを得ない場合以外に鳴らしてはいけない装備だが、鳴らすべき時には相手に確実に気づいて欲しい。そんな時に有効な「ダブルホーン化」は手軽にできるモディファイだが、電装系の安全確保の観点からリレーを追加するのがお勧めだ。

●文/写真:モトメカニック編集部 ●BRAND POST提供:ヒーロー電機

リレーによりホーンへの電圧降下を防止

バイクでも自動車でも、ホーンはみだりに鳴らすことが禁じられている。だが車線変更してきた車がこちらに全く気づいていないなど「今鳴らさないと危険だ」という状況では躊躇せず使用すべきだ。

ヘッドライトやウインカーと違って、出番が少ないに越したことはないのがホーン。その一方でシングルホーンとダブルホーンではグレード感が全く異なる。ダブル化によって音量が2倍になるわけではないが、異なる周波数で鳴らすことで騒音の中でも埋もれにくく、認識されやすいメリットがある。

ホーンのダブル化は2個を並列につなぐだけなので難しくはない。自動車より追加装備を隠しづらいバイクでは、取り付ける場所探しやステーの細工の方が面倒かもしれない。しかし安易に作業すると、想定外のトラブルに繋がる場合もある。ダブル化によりホーンの消費電流が2倍になれば、車体側のスイッチや配線、ヒューズの負担も2倍になることを考慮することが重要なのだ。

ここで作業を行ったホンダCT125ハンターカブの場合、ホーン回路のヒューズ容量は10Aで、ここにはポジションランプなどホーン以外の電装品も組み込まれている。純正シングルホーンの消費電流は実測値3.5Aで、ダブル化により7Aに倍増する。

10Aのヒューズに対して数値的には余裕があるものの、ホーンボタンの接点や純正ハーネスに流れる電流が2倍になる点は楽観視できない。ホーンの使用頻度を念頭に置けば、2倍の電流が流れるのはほんの一瞬とはいえ、不安に感じるサンメカもいるだろう。

そうした懸念を解消する最善策がホーンリレーの追加だ。純正ホーンの回路はリレーを駆動するスイッチとしてのみ利用し、ホーンへの電流はバッテリーから直接流す。それほど神経質になる必要があるのか?という声もあるだろうが、リレーによりホーンへの電圧降下を防止すれば、本来の目的である周囲への警告効果も向上する。

汎用リレーを組み込む際に使用するギボシ端子は、純国産で品質にこだわったヒーロー電機製を使用した。ちなみにヒーロー電機ではギボシ端子をかしめる圧着工具の新製品「W-23」を発売。

この両者の組み合わせで、確実な接続が不可欠なリレー回路ができた。冒頭の通りホーンはできるだけ使わない方が良い。だが必要な時に確実に機能するよう備えておくことは重要だ。

かしめが決まる、ヒーロー電機圧着工具W-23が新発売

ヒーロー電機から発売された新型圧着工具「W-23」。開発期間は数年間にわたり、なかでも圧着工具のカギを握る芯線かしめ部分の形状は、ギボシ端子メーカーとして納得いくまで試作を繰り返したそうだ。

かしめ部分はギボシ端子に加えて、爪先が閉じたクローズドバレル端子の圧着にも対応した形状を採用し、汎用性でも従来製品を上回っているのが特長だ。ワイヤーカッター、ストリッパー、ISOネジカッターを装備し、手になじみ握りやすいグリップ形状で、作業性も向上している。

ホーン本体の平端子に対して、電源リレーの配線はギボシ端子なので、新作する配線はギボシ端子を使用する。小さな部品だが、ヒーロー電機のギボシ端子はかしめ部分のプリフォーム加工やかん合部の抜けづらさなど、自動車補修電装部品メーカーならではのノウハウが満載されている。

純正ヒューズ容量に対して余裕はあるが……

ホンダCT125ハンターカブの純正ホーンは、原付二種モデル定番のシングル。音量自体は法律をクリアし軽快な音質だが、他者に知らせる意味でダブル化は有効だ。

ホーンの消費電流を知るために安定化電源で測定する。純正ホーンを接続してバッテリーに相当する電圧を加えた際に流れる電流を見れば、消費電流が分かる。

純正ホーンは12.7Vで3.51Aの電流が流れることが分かった。もちろんホーンはけたたましく鳴り続けている。単純計算すると消費電力は44W程度となる。

装着予定のダブルホーンは、ステーに定格が印刷されており、消費電流はどちらも3.5A。通電は一瞬だが、消費電力はH4ハロゲンバルブより大きい84Wとなる。

芯線かしめの段階で抜けないことを確認しよう

ギボシ端子のかしめは芯線から行う。ワイヤーストリッパーで被覆を剥いた芯線は捻らず、ストレート状態で端子にセットして、「〜1.25」部分でかしめる。

W-23の圧着部分形状により、ギボシ端子の爪が芯線にしっかり食い込んでいることが分かる。正しく圧着できれば、被覆をかしめる前のこの状態でも配線は抜けない。

被覆部分の爪はINS部分でかしめる。「芯線かしめが抜けそうだから被覆をがっちりかしめる」というのは間違いだ。芯線を固定しないと接触不良の原因にもなる。

被覆のかしめは、爪が被覆を押さえる程度で充分。ヒーロー電機のギボシ端子ならではの内側に湾曲したプリフォーム加工により、爪を潰さずかしめることができる。

リレーコネクターの配線に従い、オス/メスギボシをかしめたホーン用配線を製作。バッテリー端子に直結する赤線の先端には、10Aのミニブレードヒューズを組み込んだ。

リレーのスイッチ電源は純正ホーン配線から取り出し、別途製作したダブルホーン用ハーネスに接続。露出している平端子は、動作確認後熱収縮チューブで絶縁する。

リレーはサイドカバー内側のバッテリー近くに設置。電気系アクセサリーを装着した際に増設するリレーや配線は、隙間を見つけてセンス良くまとめよう。

アンダーブラケットのネジ穴を流用したことで、左右で若干高さが異なるものの、上質で聞き取りやすいダブルホーン化が完成。車体配線への負荷がゼロなので安心だ。

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