
レストア済車両を購入したが、たいして走行距離を重ねていないのに「なんだか調子悪くて乗らなくなって…」 そんなバイクを所有している仲間がいたので、この機会にコンディション確認してみると……。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:キースター(岸田精密工業)
キャブレターメンテナンス分解工程〈写真解説〉
思いのほかキャブ内部のコンディションが良いので、燃料ホースを差し込み、フロートを指先で押し上げてフロートバルブの動きを開閉テスト。すると、ホース接続部からガソリンが……。
燃料ホース接続部からガス漏れが止まらないので、燃料ホースを引き抜いてみると、ホースの内側に縦方向のヒビ割れクラックが…。結束バンドで強く縛っても漏れが止まらないわけだ。
スロージェットを塞ぐようにラバーキャップがセットしてあるこのタイプのCVキャブレター。この部品がなくなると低速域が濃くなってしまう。燃調キットに設定がなかったのは残念。
組み込み部品を可能な限り取り外し、泡状スプレーでキャブレターの各所を徹底的に洗浄する。キャブクリーナーは、しつこいカーボン汚れやワニス状汚れを容易に分解してくれる。
ダイヤフラムバルブがカーボンで汚れていたので、クリーナーを吹き付けて洗浄。単品ボディになったキャブ本体内のすべての通路にノズルを押し入れ、ブシューッとクリーナーを吹き付ける。
スロットルバタフライの作動性を確認しながら強制的に開いて保持し、不要になった歯ブラシで、メインベンチュリ内のカーボン汚れを洗い落とす。この作業は歯ブラシが使いやすい!!
ひと通り洗浄を終えたら、パーツクリーナーを吹き付け洗い流す。理想的には、容器にガソリンを入れて、その中にボディを浸して、すすぎ洗いした後にエアーブローするのが良い。
メインノズル/スロージェット/プライマリーメインジェット/セカンダリーメインジェットなどなど、燃調キットに含まれる新品部品を順序良く組み付けていく。無理に締め付けないこと。
純正フロートバルブシートのガス漏れを防ぐOリングは、完全にヤセ細っていてスカスカだったが、新品部品で組み立てたら、ギュッと入る感触があり、その感じが気持ち良い。
フロートチャンバーガスケットのOリングも完全硬化していた。ご覧の通り取り外し時にバリバリに割れてしまった。こんなコンディションではオーバーフローしても不思議ではない。
キャブの左右でフロートの静的油面調整がアンバランスだった。左側キャブが24mmで右側が27mmだった。左右のキャブとも26mmに調整し、フロートチャンバーを復元することにした。
現代のパラツインモデルなら、2連キャブで強制開閉式を採用すると思うが、この年代のCB/CLシリーズは、単キャブ×2個の構造なので、スターター機能の連結方法がユニークだ。
メンテナンス用の点滴燃料タンクからキャブへダイレクトにガソリンを流し込み、ガス漏れやオーバーフローがないか確認。バッテリーをブーストしてセルボタンを押すと、簡単にエンジン始動!
2000~3000rpmをキープして暖機した後にアイドリング調整。比較的スムーズにエンジン始動できた。
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