
●文:モーサイ編集部
世界的に見ても、信号機や自販機などの公共物が多いと言われる日本。内閣府が公開している内閣白書によれば、信号機だけでも約20万800基が設置されている。
つまり、クルマやバイクを運転しているかぎり、人だけではなくそんな公共物に当たる可能性もあるわけだが、公共物を壊した場合にかかる修理費用をご存じだろうか?
たとえば、信号機自体は約120万円からとなるが、柱ごと倒壊した場合は信号柱や工事費用などが加算されるため、総額では300万円を超えるとのこと。標識は10万円から100万円程度、電光掲示板は約1000万円以上もする。ちなみに、ガードレールの修理費用は1mあたり4500円の計算となるそうだ。
電光掲示板に関しては、意図的に物を投げたり、クルマやバイクなどが宙を舞わないかぎり破壊に至るケースは考えにくいが、信号機/標識/ガードレールなどは、交通事故などによって破損した場合、その修理費用を請求されることがあるだろう。
そこで本記事では、信号機やガードレールなどの公共物を壊し、その場から逃げて罪を逃れようとしたら逮捕されるのか、すり傷程度のものでも修理費用を請求されるのか、交通事故や刑事事件に詳しい坂口靖弁護士に話を聞いてみた。
公共物を破壊したら逮捕されるケースもあり得る!?
──信号機やガードレールなど公共物を壊し、その場から逃げて罪を逃れようとする人がいたとします。その場合、もし相手を特定できる証拠があれば、警察は逮捕するのでしょうか?
公共物を破損したのにもかかわらず、その場から逃げて罪を免れようとした場合は、警察が物損事故を起こした本人を逮捕する可能性はありえます。
まず、物損事故や交通事故を発生させた場合は……
※本記事は2022年4月4日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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