
イタリアの至宝アプリリアから、サーキットを制覇するために生まれたフラッグシップスーパースポーツの新型「RSV4ファクトリー」が発表された。2026年7月14日より全国の正規販売店にて、わずか12台限定で受注が開始される。MotoGPマシン譲りの空力性能と、さらに進化を遂げた電子制御マネジメントシステム、そして220馬力へとパワーアップしたエンジンの全貌に迫る。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:アプリリア
220馬力へと引き上げられた、驚異のV4エンジン
「厳しい排ガス規制の中で、これ以上のパワーアップは難しいのではないか」。そんなライダーの懸念を、アプリリアの技術陣はいとも簡単に打ち砕いてみせた。
心臓部に搭載された1099ccの65度V型4気筒エンジンは、最新のEuro 5+排出ガス規制をクリアしながらも、最高出力はなんと220馬力(1万3000rpm)へと引き上げられている。52mmの大径スロットルボディや再設計されたエキゾーストシステムにより、どの回転域からでも猛烈な加速を生み出すのだ。
世界トップレベルのパワーを誇るエンジンを搭載しながら、サーキット専用ではないこのモデル。公道でもその官能的なサウンドと性能の一端に酔いしれることができるというわけだ。
MotoGP直系。ウィリーを抑え込む究極のエアロダイナミクス
強烈なパワーを確実に路面に伝えるため、空力性能も劇的な進化を遂げている。
MotoGPでの膨大な経験と風洞実験から生まれた新デザインの統合型ウィングレットは、ダウンフォースを増加させ、超高速域での安定性とコーナリングの精度を飛躍的に高めてくれる。新しいフェアリング全体で空気抵抗係数(CX)を6%、ウィリー傾向を8%も低減させており、よりアグレッシブにスロットルを開けていっても不安を感じにくいだろう。
さらに、ライダーへの熱を逃がす強力な新型ラジエーターファンや、脚周りの空気の流れを最適化したカウル形状により、過酷なサーキット走行でのパフォーマンスに寄与する仕上がりだ。
予測して制御する、最新の電子頭脳
「限界ギリギリの走りを、もっと安全に楽しみたい」。そんなライダーの欲求に応えるのが、アプリリアが誇る最新の電子制御システムだ。新型では、車両の動きをリアルタイムで分析し、介入を「予測」する高度なアルゴリズムを採用。ウィリーや横滑りが発生する前にスムーズに制御を介入させることで、コンマ1秒のタイムロスも許さない走りをサポートしてくれる。
さらに標準装備のレースパックにより、コースのコーナーごとに電子制御やオーリンズ製セミアクティブサスペンションの設定を自動で調整する「コーナーバイコーナー機能」までも利用可能。
ブレンボ製の新型HYPUREフロントキャリパーがもたらす絶大な制動力と相まって、ライダーはただ純粋にライン取りに集中できるというわけだ。メーカー希望小売価格は363万0000円。販売台数はわずか12台のみだ。プレミアムな1台を手にする幸運なライダーは誰になるのだろうか。
aprilia RSV4 FACTORY (2026model) COLOR
aprilia RSV4 FACTORY (2026model) SPECS
| エンジン形式 | 4ストローク 水冷65°V型4気筒 DOHC 4バルブ |
| 総排気量 | 1099cc |
| 最高出力 | 220HP(161.8kW)/1万3000rpm |
| 最大トルク | 127Nm/1万0800rpm |
| 全長/全幅 | 2055mm/735mm |
| シート高 | 840mm |
| 車両重量 | 204kg (燃料90%搭載時) |
| 燃料タンク容量 | 18L |
| トランスミッション | 6速カセットタイプ アプリリア・クイック・シフト(AQS) UP & DOWN |
| サスペンション(前) | Öhlins製 電子制御NIX Φ43mm倒立フォーク |
| サスペンション(後) | Öhlins製 電子制御TTXモノショック |
| ブレーキ(前) | Φ330mmフローティングデュアルディスク Brembo製HYPUREモノブロックキャリパー |
| ブレーキ(後) | Φ220mmディスク Brembo製キャリパー |
| タイヤ(前/後) | 120/70-ZR17 / 200/55-ZR17 |
| メーカー希望小売価格 | 363万0000円(税込) |
| 発売日 | 2026年7月14日 (※12台限定) |
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