
国土交通省はオートバイ(小型二輪自動車および軽二輪自動車)における「希望ナンバー制」を導入し、2026年10月中旬より申し込みの受付を開始すると発表した。登録自動車では1999年(平成10年)5月に、軽自動車では2005年(平成17年)1月にすでに導入されていた希望ナンバー制だが、今回ついに125ccを超える二輪車ユーザーにも対象が拡大されることとなる。
●文:ヤングマシン編集部 外部リンク:国土交通省
長期の準備期間を経てついに実現
二輪車の希望ナンバー制を導入するためには、システムの改修や設備の導入といった多くのハードルがあった。自動車登録検査業務電子処理システム(MOTAS)や希望番号システムの改修に約1年間、新様式に対応した自動プレス機の導入に、約2年から2年半程度の準備期間が必要とされていたのである。
国土交通省は2023年(令和5年)6月にバイクへの希望ナンバー制導入方針を明らかにし、その後「二輪車のナンバープレートの様式見直し及び 希望ナンバー制導入に係るワーキンググループ」での検討を重ねてきた。これらの長期にわたる準備や、関係省令・通達等の改正作業が予定通り進行した結果、無事に2026年10月からの受付開始が実現することになった。
導入の背景とナンバープレートの様式変更
二輪車の希望ナンバー制導入に際して、ナンバープレートの様式の見直しが同時に行われる。現行の二輪車のナンバープレートは、一部の地域において記載される番号や平仮名等の組み合わせが底を突くおそれがあった。地域ごとの同一番号(指定4桁番号)の払い出し能力が限定的であったことが課題とされており、その対策が急務となっていたためだ。
この問題の解決および希望ナンバー制導入の条件を整えるため、二輪車のナンバープレートの様式変更が実施される。新たな様式では、小型二輪自動車はローマ字の後に、軽二輪自動車は分類番号の後に「0~9」の数字が追加される。
また、地域名表示については全体の大きさが定められ、1文字ごとのサイズには一定の幅を持たせる規定となる。二輪車の設計や製造への影響を考慮し、プレート自体のサイズは従来と変わらない。数字4桁の視認性が確保されつつ、金型変更やシステムへの影響が比較的少ないこの新様式を採用することで払い出し能力が拡大し、二輪車ユーザー等から要望の多かった希望ナンバー制の導入が可能となった。
対象車種と申し込みのフロー、人気の番号は抽選へ
今回の希望ナンバー制の対象となるのは、「小型二輪自動車」と「軽二輪自動車」が該当する。一方で、総排気量125ccの二輪車については各市町村が所管しているため、引き続き希望ナンバー制の対象外となる点には注意が必要だ。
申し込みのフローは、現在四輪車で運用されている仕組みがベースになる予定。希望ナンバーの頒布手数料についても四輪車と同様に、需要量(交付見込み枚数)を算出した上で、実費を考慮して適正に算定される見通しだ。
伝説のライダーのゼッケン番号も人気に?
二輪車ならではの希望ナンバーの選び方として、往年のGPライダーや現役選手のゼッケン番号を指定するユーザーも多く現れそうだ。たとえば、1970年代にチャンピオンに輝いたバリー・シーンの「7」や、9度の世界チャンピオンを獲得したヴァレンティーノ・ロッシが愛用した「46」などはファンにとって特別な意味を持つ。
また、マルク・マルケスの生まれ年を由来とする「93」や、日本人ライダーの平忠彦や原田哲也からペドロ・アコスタへと受け継がれている「31」、そしてスズキファンにとって象徴的なケヴィン・シュワンツの「34」なども、愛車に付けたい人気の番号として注目されている。
長らく二輪車ユーザーが待ち望んでいた希望ナンバー制。自分が選んだ特別な数字をナンバープレートに掲げることで、愛車への愛着がさらに深まり、二輪車販売の活性化といったポジティブな影響をもたらすことも期待されている。10月の受付開始に向けて、自分のバイクにどの番号をつけるか、じっくりと考える楽しい時間が始まりそうだ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
イベント前に届く。熱中症対策を兼ねたオリジナルグッズの事前販売 隼駅まつり実行委員会主催の「2026年 第16回 隼駅まつり」が、2026年8月2日(日)に開催される。会場となるのは、鳥取県八頭郡八頭[…]
本格的な走りと愛らしいフォルム。世界中で愛されるモンキー125の実力 コンパクトな車体ながら、倒立フォークや12インチのブロックタイヤを備え、本格的な走行性能を持つモンキー125。愛らしい丸みを帯びた[…]
シニアTTは赤旗中断で1周目の順位がレース結果に 今年のマン島TTはつくづく悪天候に翻弄された。サイドカーTTは車体の空力に問題があり、予選も決勝も中止になったことはすでにお伝えしたが、結果としては2[…]
欧米で熱狂的な人気、伝説の水冷ナナハン 1971年に世界初の水冷2ストローク3気筒750ccエンジンを搭載して登場した名車「GT750」の、欧米における根強い人気と価格高騰の背景を解説した。当時はライ[…]
レーサーレプリカの始祖、RZ250/350の軌跡 1980年代のモーターサイクルシーンに多大な影響を与え、空前の2ストロークとレーサーレプリカブームを巻き起こした伝説的名車「ヤマハ RZ250」および[…]
最新の関連記事(交通/社会問題)
一定のレベルを超えると風の危険度は一気に増す バイクの面白さのひとつは、夏の暑さや冬の寒さを直に肌で感じながら走ること。必ずしも快適なばかりではありませんが、それゆえに非日常感や自然の中に生きている実[…]
201409081219 1. 連絡会議のまとめ【第3回 2026年3月24日】 2025年5月から始まった「市街地における自動二輪車等の駐車スペース確保に係る関係省庁連絡会議」(以降、連絡[…]
「バイク業界は減速傾向」まだそんなこと言ってるの? いつからか、国内二輪市場の概況を説明する際に枕詞に使われるのが「減速している」です。 たしかに、1982年の販売台数327万台に比べると、直近の20[…]
1. 国交省がバイク駐車に関する連絡会議を設置 2025年5月、国土交通省は、バイクの駐車スペース確保に関する施策推進に役立てることを目的に、関係行政機関相互の連携のもと、関係省庁を横断する[…]
バイクは首都高に乗れなくなる⁉ ETC専用入り口化が爆速激増中! 2026年3月、うがちゃんこと宇賀なつみさんをキャラクターにした首都高速道路株式会社のTVCMが大量に放映されていました。 内容は、首[…]
人気記事ランキング(全体)
二輪のふらつきにサヨナラ。四輪がもたらす圧倒的な安心感 自転車や二輪の電動モビリティに乗っていて、低速時や荷物を積んだ時のふらつきにヒヤリとした経験はないだろうか。特に歩道走行モードのような低速域では[…]
長距離ツーリングの退屈さを打ち破る、圧倒的なオーラ 「長距離を走れるツアラーは快適だけれど、デザインがどれも似たり寄ったりで刺激が足りない」。そんな不満を心の奥底に抱えながら、ガレージに収める特別な1[…]
スリムな設計で取り付け場所の自由度がUP! スマートな防犯用アイテム登場 出先でのヘルメットの盗難抑止に重宝するヘルメットロックだが、近年のバイクはスマートフォンホルダーや各種コントローラーなどでハン[…]
単なる足代わりで終わらない。シグナスXが誇る「本気」の走り ただのスクーターと侮るなかれ。シグナスXの根底に流れているのは、紛れもないヤマハのレーシングDNAだ。心臓部にはVVA(可変バルブ機構)を採[…]
12インチホイールと103kgの軽さが生み出す無類のファンライド ホンダのグロムは、12インチの小径ホイールと車両重量103kgという圧倒的な軽さにより、初心者からベテランまで純粋な走る喜びを味わえる[…]
最新の投稿記事(全体)
レトロなスタイルは好きだが、急ブレーキの不安は消したい 「クラシックなデザインのバイクに乗りたいけれど、安全装備がついていないのは不安だ」。雨の日のマンホールや、パニックブレーキでのタイヤロックにヒヤ[…]
イベント前に届く。熱中症対策を兼ねたオリジナルグッズの事前販売 隼駅まつり実行委員会主催の「2026年 第16回 隼駅まつり」が、2026年8月2日(日)に開催される。会場となるのは、鳥取県八頭郡八頭[…]
未塗装樹脂パーツ、白っぽくなっていませんか? 最近のバイクでは必ずといって良いほど採用されている素材が「未塗装樹脂パーツ」です。 未塗装樹脂パーツとは文字通り塗装していない樹脂製パーツのことです。黒や[…]
第5戦フランスGPで勢力図激変。最強ドゥカティを襲う異変とは? 小椋藍くんの3位表彰台によって、アプリリアは第5戦フランスGPで同社最高峰クラス史上初の1-2-3を達成した。第5戦フランスGP終了時点[…]
12インチホイールと103kgの軽さが生み出す無類のファンライド ホンダのグロムは、12インチの小径ホイールと車両重量103kgという圧倒的な軽さにより、初心者からベテランまで純粋な走る喜びを味わえる[…]
- 1
- 2





































