
2026年の幕開け早々、ヤマハが怒涛のニューモデル攻勢を仕掛けてきた。なんと言っても注目は、往年のレースシーンを彩った伝説的なカラーリングの復活だ。「キング」ケニー・ロバーツのUSインターカラーや、YZF-R7(OW-02)を彷彿とさせる70周年記念モデルなど、スポーツバイクファンにはたまらないラインナップが揃い踏みとなった。さらに、実用性と走りを磨いたスクーター勢の進化も見逃せない。1月に発表されたヤマハの注目トピックを振り返る。
●文:ヤングマシン編集部
北米版BW’S「ZUMA 125」2026年モデルが登場、タフなSUVスタイルは健在
台湾生産で日本でもなじみ深いSUVスクーター「BW’S」の北米向けモデル、「ZUMA 125」の2026年モデルが発表された。VVA(可変バルブ機構)搭載のブルーコアエンジンは、タフな走りと約42.9km/Lという低燃費を両立している。
特徴的なのはそのスタイリングだ。頑丈さをアピールしつつモダンに仕立てられたデザインは、“コンパクトでタフなアドベンチャーモデル”という独自の地位を確立している。2026年モデルでは新色のサンドグレーとマットブラックが追加され、北米価格は3799ドルで据え置きとなった。
「キング」の再来! XSR900 GPに待望のUSインターカラーが登場
2025年秋のジャパンモビリティショー2025で先行公開され話題をさらった「XSR900 GP」の新色イエローが、2月27日に国内発売される。これは1970〜80年代にWGPで活躍したケニー・ロバーツが駆ったYZR500の「USインターカラー」を再現したものだ。
単なる色変えではなく、フレームやスイングアーム、フォークアウターまでもが専用のブラック仕上げとなり、当時のマシンの雰囲気を忠実にトレースしている点が心憎い。価格はスタンダードのホワイトから微増の146万3000円。往年のGPファンならば、この「必然」とも言えるカラーリングを見逃す手はないだろう。
OW-02の衝撃再び、YZF-Rシリーズ全5機種に70周年記念モデルを展開
ヤマハ創立70周年を記念し、YZF-Rシリーズ5機種に特別仕様「70th Anniversary Edition」が登場。白地に赤のスピードブロックというグラフィックは、1999年のホモロゲーションモデル「YZF-R7(OW-02)」を色濃く反映したものだ。
ラインナップはR1、R9、R7、R3、R25の全5機種。R1とR9は各200台限定で1月30日発売、R3とR25は計600台限定で2月27日に発売される。なお、現行R7ベースの記念モデルについては詳細が未発表となっており、続報が待たれるところだ。
YZF-R1/Mの2026年モデル発表、カーボンウイングレットで武装
クロスプレーン直4エンジンを搭載するフラッグシップ「YZF-R1/M」も2026年モデルへと進化した。最大のトピックはカーボン製ウイングレットの採用だ。さらにスタンダードのR1には、ブレンボ製キャリパーと新作のKYB製フロントフォークが与えられ、足まわりの強化が図られている。
こちらも70周年記念カラーが設定され、国内200台限定で1月30日に先行発売される。通常カラーの発売は後日となる見込みだが、サーキット性能を追求し続けるR1の進化は、スーパースポーツファンにとって見逃せないニュースである。
新型YZF-R9に早くも2026年モデル、価格据え置きで新色投入
2025年10月に国内デビューしたばかりの3気筒スーパースポーツ「YZF-R9」に、早くも2026年モデルが登場。スタンダードカラーの新色は150万円切り(149万6000円)の価格を維持しており、ファンには嬉しい配慮だ。一方、200台限定の70周年記念モデルは159万5000円で1月30日に発売される。
スタンダードの「ブルー」は5月15日の発売予定だ。ミドルクラス最強のトラックパフォーマンスと扱いやすさを両立した“Re-DNAed Supersport”として、選択肢の幅が広がったことは歓迎すべきだろう。
XSR900 GPを完成させるワイズギアの「USインターカラー」専用外装
XSR900 GPの新色イエロー発売に合わせ、ワイズギアから専用アクセサリーが登場した。注目は「アンダーカウルキット」(9万1850円)と「シートカウル」(3万7400円)だ。これらを装着することで、往年のフルカウルレーサー・YZR500のシルエットが完成する。
とくにシートカウルはスピードブロックのラインが車体と繋がる専用設計だが、装着時はひとり乗りとなり構造変更申請が必要になる点は注意したい。手間はかかるが、「キング」のスタイルを愛車で完全再現できるならば、その価値は十分にあるはずだ。
アンダーカウルキットでフルカウルレーサーのシルエットを構築 USインターカラーを完遂させる専用シートカウル 伝説のカラーと純正パーツが織りなす「キング」の風格 ここでXSR900 GPの魅力を振り返っ[…]
電子制御CVTで走りが進化、NMAX155/125の2026年モデル
原付二種および軽二輪スクーターの「NMAX」シリーズがモデルチェンジし、2月26日に発売される。とくに注目すべきはNMAX155 ABSに搭載された電子制御CVT「YECVT」だ。これにより、シフトダウンのような減速感や力強い加速を任意に引き出せるようになり、走りの質感が大幅に向上している。
2026年モデルではカラーリングも刷新され、155には金属感を強調したシルバーなどが採用された。ナビ機能対応のディスプレイなど装備も充実しており、スポーツコミューターとしての完成度はさらに高まったと言える。
「MAXシリーズ」のDNAを継承する車体構成 NMAXシリーズは、「Global Prestige City Commuter」をコンセプトに開発されたモデルだ。欧州や日本で高い人気を誇る「MAXシリ[…]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
大衆車だが、フィアットの本気が感じられるモデル フィアット131のデビューは1974年のトリノ・モーターショー。スチール製モノコックボディをスリーボックス設計とし、縦置きフロントエンジン、後輪駆動レイ[…]
愛車と過ごす時間を、家の中まで拡張する ガレージに停めたスーパーカブを眺めながらコーヒーを飲む時間は、オーナーにとって至福のひとときだ。「この普遍的なデザインを、家の中でも楽しむことはできないだろうか[…]
バイクに惹かれた「あの日の衝動」をもう一度 「なぜ、バイクに乗るのか」。効率や快適さだけを考えればクルマという選択肢がある中で、あえて風を切り、剥き出しの鉄の馬に跨る理由。それは理屈ではなく、かつて何[…]
北海道・九州ツーリングの「大定番」が進化する 自走で何百キロも走り続け、疲労困憊で目的地に辿り着く。そんな過酷なツーリングもまたロマンだが、北海道や九州を目指す多くのライダーにとっては、商船三井さんふ[…]
「二輪のホンダ」が支える、揺るぎない安心感 今回のホンダの発表において、全体の軸となっているのは「四輪事業の再構築」だ。足元の環境変化に対応し、ハイブリッド車へのリソース集中などを行い収益の改善を図る[…]
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA])
走りの良さで支持を集めるNMAXとシグナスグリファスの不満を解消 NMAXは「MAXシリーズ」のDNAを受け継ぐクールなデザインと安定した走行性能が魅力。一方のシグナス グリファスは、俊敏でスポーティ[…]
ホンダNSR50が、12インチの景色を変えた 前後輪12インチの50ccロードスポーツバイクといえば、ホンダ「NSR50」「NSR80」を思い浮かべるバイクファンは多いことでしょう。それというのも、こ[…]
高い防水性で長時間の走行も快適に:RY7001 コミューティング ストレッチレイン 雨の日でも快適に走りたい気持ちに応える、上下セットアップタイプのレインウェア。生地にはヤマハオリジナルの防水透湿素材[…]
高いストレッチ性能を持った防水透湿素材“サイバーテックス” ワイズギアの新作レインウエア「RY7001コミューティング ストレッチレイン」の最大の特徴は、防水透湿素材“サイバーテックス”に高いストレッ[…]
LMW機構がもたらした「圧倒的な安心感」 バイクの宿命とも言える「転倒のリスク」。その不安を根底から覆したのが、ヤマハが誇るLMW(リーニング・マルチ・ホイール)テクノロジーだ。2014年に第1弾とし[…]
人気記事ランキング(全体)
大衆車だが、フィアットの本気が感じられるモデル フィアット131のデビューは1974年のトリノ・モーターショー。スチール製モノコックボディをスリーボックス設計とし、縦置きフロントエンジン、後輪駆動レイ[…]
乗っていてワクワクする相棒を求める気持ち 年齢とともに車の運転が不安になり、免許返納を考える。だが、いざ代わりの移動手段を探すと「いかにも」なデザインの乗り物ばかり。ただ近所のスーパーへ行ければいい、[…]
シンプルだが飽きのこないデザイン。転倒の際の車両の保護も ライダーにとってかゆところに手が届くような、幅広いバイク関連用品を開発・販売するデイトナ。同社がリリースするバイク用カスタムパーツ「アルミビレ[…]
「ちょうどいい」がもたらす自由。完全新設計の並列2気筒 BMWの「GS」ファミリーはアドベンチャーバイクの最高峰として君臨しているが、その大柄な車体に尻込みしてしまうライダーも少なくない。そんなジレン[…]
はじめに:“速さ”でなく“スムーズさ” 皆さんは、私、フレディ・スペンサーのことをどういうライダーだと思っているだろうか? 前走者のインに飛び込んだり、コーナーの立ち上がりでホイールスピンを続けるなど[…]
最新の投稿記事(全体)
誰でも気軽に参加できるレッドバロンの人気イベント レッドバロンFanFunミーティングinサンシャインワーフ神戸 開催日:2026年4月25日(土) 会場:サンシャインワーフ神戸イベント広場 参加費:[…]
181kgの軽量ボディと799ccツインが生む、軽快なステップワークへの期待 まずはスヴァルトピレン801について振り返っておこう。その魅力はミドルクラスならではの卓越したパッケージングにある。燃料を[…]
SHOEI NEOTEC3 VORYX オーソドックスだからこそTPOを選ばずかぶれるニューグラフィック ネオテック3に新規導入される『ヴォリックス』は、ヘルメット前方から後方へ流れる走行風を模したよ[…]
風を科学することで生み出されたエアロフォルム 二輪用ヘルメットに求められる性能は、年々高まっています。 安全性はもちろん、長時間走行での疲労軽減、高速域での安定性、さらには街乗りでの快適性まで、多くの[…]
はじめに:“速さ”でなく“スムーズさ” 皆さんは、私、フレディ・スペンサーのことをどういうライダーだと思っているだろうか? 前走者のインに飛び込んだり、コーナーの立ち上がりでホイールスピンを続けるなど[…]
- 1
- 2









































