
フェラーリやポルシェ、あるいはロールスロイスあたりはコレクターズアイテムと呼ばれるものに事欠きません。それだけ熱烈なファンがいる、それを見越したグッズが生まれているということでしょう。が、熱いファンが多いわりにランボルギーニのコレクターズアイテムは少ない印象。そこで、極めつけのレアグッズを探し出してみました。ランボファンでなくとも、ぜひチェックしていただきたい逸品ぞろいです。
●文:石橋 寛(ヤングマシン編集部) ●写真:RM Sotheby’s
リビングでも猛牛の息吹を感じたいなら──ランボルギーニV10コーヒーテーブル
昔からクルマのエンジンをリサイクルしてテーブルや家具に再利用するアイデアはありましたが、主流はV8、ないしV6あたりではなかったかと。また、直6や直4はディスプレイした際の安定性に欠けるといった理由からか、さほど多くは作られていなかったかと。
ランボルギーニの場合は最低でもV8ですから、どちらかといえば大邸宅むけとならざるを得ません。なのに、選ばれたのはウラカンに搭載されたV10であり、平たくいえばデカいのです。縦横高さがおよそ137×112×84センチと、使いやすいサイズながら置き場所は選びそう。また、センターにはプレナムチャンバーが堂々と存在を主張。ランボルギーニのオーナーならば喜びそうですが、片付け担当の奥様あたりからはクレームが出そうです。
ランボルギーニ・ウラカンのV10エンジンを利用したコーヒーテーブル。大きさもさることながら、約113kgの重量に耐えられる床でないと置けません。
また、近年のランボルギーニらしく、ビビッドなオレンジにペイントされているのも現代家具らしくスタイリッシュなもの。古のタイヤショップにおかれたスリックタイヤテーブルとはひと味もふた味も違った仕上がりです。さすがにお値段も4万2000ドル(約640万円)と荒ぶる猛牛なみの金額なので、極めつけのファンでなければ食指も動きづらいかもしれません。
レストアに加えて謎解きも楽しめるエンジン&ミッション──V12エンジン+トランスミッション
ランボルギーニが開発したV12エンジンはVWに買収される以前だけでも30種に上るとされています。組み合わされるミッションはさすがにそれより少ないのですが、エンジンとの正確なマッチングを探り始めると、そこにあるのは永遠の迷宮。当時のイタリア仕事、記録を頼りにレストアするというミステリーは生涯を費やせる趣味となるのではないでしょうか。
現物はご覧の通り、お世辞にも状態がいいとは呼べないユニット。パーツナンバーが公表されていないので、型式や年代は不明。ですが、縦置きレイアウトを見れば、カウンタックのもので間違いないかと。
とにかく正真正銘ランボのV12エンジン、トランスミッション込みで、お値段は6万1200ドル(約940万円)と一生の趣味にふさわしい価格。レストアして火が入ったら、あとはドンガラボディさえあればコンプリート! あこがれのカウンタックをコツコツ仕上げていく喜び、充実度はスケールモデルとは比べものにならないことでしょう。
ド根性で直したいミウラと専用トランスポーター──ミウラP400前半部+フォルクスワーゲンType2トラック
ある意味でエンジン&ミッションだけよりも究極のアイテムかもしれません。なにしろ、ミウラP400といってもグッチャグチャになったフロントセクションのみという売り物。ド根性でレストアするにしても、ハードルはかなり高いかと。とはいえ、完成した暁には数億の価値が生まれること請け合い。ランボファンでなくとも夢が広がりそう。
ミウラP400も今や貴重なスーパーカーですので、屑鉄のような前半分でも立派なコレクターズアイテムに!
しかも、こちらの売り物は要レストアながら専用運搬車扱いのフォルクスワーゲンType2も付いてくるというお値打ち品。ご覧の通り、オープンの荷台やシングルキャブなどレアな仕様というのも嬉しいポイントかと。とはいえ、すでに5万6000ドル(約850万円)で落札しています。半分のミウラについた値打ちなのか、はたまたVWが欲しかったのか定かではありませんが、相当な気合の入ったマニアに違いないでしょう。
ビンテージランボルギーニで土と戯れる──DL25トラクター(1956)
言うまでもなくランボルギーニの本業はトラクター製造であり、現在でも同社は連綿と農耕機を作り続けています。猛牛のバッジこそついていないものの、フェルッチオの情熱が注がれているのはスーパーカーに等しいものかと。ならば、ランボファンを名乗る者は一度でいいからトラクターにも手を出すのも悪いアイデアではありません。
そこで、フェルッチオがクルマを作る前、ビンテージと呼ばれるトラクターはいかがでしょう。こちらは1956年製、2.5リッター2気筒ディーゼルを搭載し、25馬力、4速シフトで当時としてはイケイケモデルだったとか。
ランボルギーニDL25は、まだスーパーカーを作っていなかった1950年代のヒット作。ランボルギーニファンならぜひゲットしたいレアアイテム⁉
ライバルのフェラーリで50年代のビンテージモデルとなると1億や2億は覚悟しなければなりませんが、ランボルギーニなら100~200万円で手に入ります。しかも、走るだけでなく農作業のサポートまでしてくれるのですから、一挙両得。これだから、ランボルギーニのファンはやめられませんよね。
フェルッチオの愛情が余すことなく注ぎ込まれていた時代は、猛牛のエンブレムでなく、ロゴだけというのがシックでビンテージらしいテイストです。
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