
ホンダは昨秋、重慶モーターサイクルショーでミドルクラスの新型4気筒エンジン搭載モデル「CB500 SUPER FOUR」を発表した。これが日本で新型CB400スーパーフォアとしてリリースされることも期待したいところだが、中国でカラーバリエーションが公開されていたことが判明したのでお伝えしたい。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
スペンサーカラーと同じパターンで3色をラインナップ
ホンダが昨秋の重慶モーターサイクルショーで発表した、新型4気筒エンジン搭載モデル「CB500 SUPER FOUR」。既報の通り商標が出願されていた車名での登場だが、同じように日本では「CB400 SUPER FOUR」の商標が出願されている。これが日本仕様で新型CB400スーパーフォアとして登場するのは既定路線と思ってよさそうだ。
そんなCB500スーパーフォアだが、発表時点で3つのカラーバリエーションがあると発表されていた。その後公式HPで画像も公開されていたのでお伝えしたい。……というか、11月前半くらいの時点で掲載されていたのを入手したまま「何か追加情報が出たら記事を作ればいいか」などとのんびり構えて塩漬けにしていた編集者の怠慢で記事制作が今になってしまったことを読者には心よりお詫び申し上げる次第。
新設計の4気筒・502ccエンジンにEクラッチを搭載! ホンダは、中国で開催中の重慶モーターサイクルショーにて新型モデル「CB500スーパーフォア(CB500 SUPER FOUR)」を世界初公開した[…]
CB500スーパーフォアのカラーバリエーションは、数碼銀(シルバー)、烈焔紅(レッド)、曜夜黒(ブラック)の3色(※一部を日本の常用漢字等に置き換えた)。いずれもいわゆるスペンサーと同じグラフィックパターンを用いつつ、色味を変化させている。
Honda CB500 SUPER FOUR 数碼銀(シルバー)
Honda CB500 SUPER FOUR 烈焔紅(レッド)
Honda CB500 SUPER FOUR 曜夜黒(ブラック)
スペックや価格、登場時期は相変わらず未発表だが、プロリンク式シングルショックのリヤサスペンションに倒立フロントフォーク、アルミ製と思われるスイングアーム、ダブルディスクのフロントブレーキ、タイヤは台湾のCST製でサイズは前120/70ZR17・後160/60ZR17を履いていることなどが判明している。
このほかHonda RoadSync付きの5インチTFTメーター、LED灯火類といった現代的な装備も見逃せない。
【新情報】Eクラッチ前提のエンジン設計は初!
CB500スーパーフォアが搭載する新設計502cc・並列4気筒エンジンで注目したいのは、ホンダEクラッチ(Honda E-Clutch)を搭載している点(Eクラッチ無しバージョンが登場するかは不明)なのだが、これまでのように“エンジンに後付けする形でクラッチカバー上にEクラッチユニットを搭載する”という構造ではない。
発表当時に入手できた画像からは、ドライブスプロケットの上あたりにEクラッチユニットをマウントしていることがわかった。ここから想像できるのは、プッシュロッドを用いてエンジンの左側からクラッチユニットを操作する構造だ。
ホンダのエンジンは一般的に、クラッチカバーの上部にクラッチレリーズのレバーを配置しているが、コイツは逆。──ということは、Eクラッチの搭載を織り込んだ設計の新エンジンと言えるのでは、というのが発表当時の見立てだった。
その後、関係者に聞き込みを続けたところ、やはりEクラッチ搭載を前提とした完全新設計であることがわかった。また、Eクラッチのアクチュエーターはプッシュロッドを介してクラッチユニットを駆動すること、そしてライダーが操作するレバーは一般的なワイヤー式で繋がっていることもほぼ確定。
こうした構造により、Eクラッチを搭載しながらデザイン性でも邪魔になるものがなく、ニーグリップやステップワークの自由度も確保できるという寸法だ。ホンダが本気でEクラッチ普及を目指すにあたって、ユーザーの抵抗感を可能な限り排除しようと努力していることが、この配置構造によって伝わってくるかのようだ。
日本における新型CB400スーパーフォアの登場時期は、昨秋時点では2026年春のモーターサイクルショーで初お披露目、夏以降に正式発表という流れを予想していたが、おおよそ外れていない模様。CB500スーパーフォアの詳細スペックを含め、続報が入り次第お伝えしたい。
往年のCB400Four(ヨンフォア)をオマージュしたと思える、流麗なエキゾーストパイプの取りまわし。エンジン左側にはHonda E-Clutchのユニットを搭載し、双方向クイックシフターも装備する。ダウンドラフト吸気&電子制御スロットル(TBW)の装備が扱いやすさとネイキッドらしい味わい、現代のパフォーマンスを連想させる。ちなみにエンジンの主要3軸は三角形配置とされ、さすがに1980年代の基本設計に源流を持つ旧CB400SFとは隔世の感だ。
灯火類はフルLEDを採用している模様。ヘッドライトはCB1000Fがリング型のシグネチャーライトを採用しているのに対し、もう少しシンプルな構成のようだ。丸型2灯のテールランプは往年のNSR250RやCBR250RRを思わせる?
5インチTFTフルカラーディスプレイを採用。Eクラッチは、CB650R/CBR650Rと同様にシフトペダルの踏力を設定できるようだ。ハンドルバーはテーパード形状で、右手側にはAPS(アクセルポジションセンサー)内蔵のスイッチボックスをマウント。キルスイッチ/スターター、ハザードスイッチというシンプルな構成だ。フロントブレーキのマスターシリンダーはホリゾンタルタイプ。
旧CB400スーパーフォアがツインショック+正立フロントフォークだったのに対し、リヤショックはシングルタイプを採用。フロントフォークも倒立タイプだ。サスペンションはKYB製との情報も。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(CB400SF/SB)
「プロジェクトBIG-1」が生んだ400ccネイキッドの基準「CB400SF」 1992年4月、ホンダは「新しい時代にふさわしいホンダのロードスポーツモデルはどうあるべきか」を追求した「プロジェクトB[…]
「賞典外」でも関係ない。名車CB400SFがE-Clutchを積んでサーキットへ降臨する衝撃 バイク乗り、特に中型クラスを愛する者にとって、CB400SFという存在は特別なものだ。その美しい直列4気筒[…]
CB400 SUPER FOUR E-Clutchの反応 まずは普通自動二輪免許で乗れるCB400 SUPER FOUR E-Clutchから。跨った方の多くが口にしていたのは写真で見るよりも実車は「[…]
新型『CB400 SUPER FOUR E-Clutch』のすべてが明らかに!? “すべての瞬間が、楽しさにつながる”を開発コンセプトに掲げ、扱いやすさ・安心感・上質さ・走行性能といったCBシリーズの[…]
直4の咆哮。心震わす吸排気サウンド 「エンジンを回した瞬間、鳥肌が立った」。そう言いたくなるほど、両車のサウンドチューニングは秀逸だ。 新設計の399cc水冷直列4気筒エンジンは、最高出力58PSを1[…]
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
400cc4気筒が若者たちの憧れになった時代 日本で400ccクラスのスポーツバイクが大きな存在感を持つようになった背景には、1975年に変更された二輪免許制度がある。新たな制度では400ccを境に免[…]
レーサーの設計思想を公道へ! Hondaが本気で作った2スト250 1983年、Hondaは同社初となる2ストローク250ccスポーツモデル「MVX250F」を発売した。90度V型3気筒という独創的な[…]
重慶ショーで「CB250SSコンセプト」が世界初公開!2027年春に市販 中国・重慶市で開催された「2026中国摩博会(重慶モーターサイクルショー)」。そこでホンダはニューレトロスタイルのコンセプトモ[…]
ミラノのランウェイで世界初公開!「タイガーイエロー」が放つ洗練の衝撃 2026年9月23日、ミラノ・ファッション・ウィークのランウェイに、一台のフルカウルスポーツバイクが突如姿を現した。ホンダと、19[…]
栄光のチャンピオン・レプリカだったが…… Γの登場で活気づいたレプリカ戦線に勇んでカワサキも参入する。’84年に投入されたKR250は、異彩を放つタンデムツインを搭載。シリンダーを前後に配置し、並列2[…]
人気記事ランキング(全体)
独自にチューンしたF5型V8ユニットを搭載 ご存じの通り、ストックのZ8がサーキットの匂いを感じさせるスパルタンな仕立てだったのに対し、アルピナが目指したのは「どこまでも快適に、エレガントに長距離を走[…]
標高差と朝晩の寒暖差に悩むライダーへ!「温度調整」のストレスからの解放 早朝の高速道路では身を切るような冷風に晒され、日中の街乗りやワインディングでは暖かさでじんわりと汗をかいてしまう。さらに峠道の頂[…]
ミラノのランウェイで世界初公開!「タイガーイエロー」が放つ洗練の衝撃 2026年9月23日、ミラノ・ファッション・ウィークのランウェイに、一台のフルカウルスポーツバイクが突如姿を現した。ホンダと、19[…]
■ 注目の見どころをチェック! 激アツのインフルエンサートークショー! ゲストには「mimika」さん、「Ruriko」さん、「バイク女子ボウラーAIKA」さん、「Sちゃん」さんといった豪華メンバーが[…]
ワイルドなクルーザーだけど快適で操縦しやすいライディングポジション カワサキのエリミネーターシリーズは、さまざまな排気量帯とエンジン形式で’80年代から展開されてきたクルーザー。現行の国内モデルは、「[…]
最新の投稿記事(全体)
2030年までの継続開催が決定!「新章」へ突入したMotoGP日本グランプリ 2026年10月2日から4日にかけて、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで開催される「2026 FIM MotoGP世[…]
400cc4気筒が若者たちの憧れになった時代 日本で400ccクラスのスポーツバイクが大きな存在感を持つようになった背景には、1975年に変更された二輪免許制度がある。新たな制度では400ccを境に免[…]
時代に翻弄されて2年少々の短命に マスキー法やオイルショックという問題があったにも関わらず、海外では2スト3気筒のGT750を’79年まで販売したスズキだが、RE-5は2年少々で販売中止。その背景には[…]
リーンウィズからハングオフへコーナリングフォームの大変革期 ロードレース世界選手権、いわゆるWGPが初開催されたのは1949年。現在も有名な欧州メーカーに加え、今は無きメーカーも多数参戦してしのぎを削[…]
洗練された美しさと機能美を融合させたREVOLVER(写真左)と、上質なヌバックレザーが生み出す高級感と実用性を融合させたSHOGUN(写真右) 【REVOLVER】フルグレイン革の深い表情と、職人技[…]
- 1
- 2











































