
サーキットを走るライダーなら、コースの勾配、つまり”高低差”を意識するはず。平面のコース図だけでは決して分からない、三次元の攻略こそがタイムアップの鍵を握るからだ。そんな我々ライダーの探求心に応える面白いアイテムが登場した。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:クロスフィールドデザイン
作って、触って、攻略する。新感覚のサーキット模型
スマホケースなどの地図柄グッズを手がけるクロスフィールドデザインが、モビリティライフスタイルブランド「レシプロ」の新商品として「レイヤード ランドスケープキット」を発表した。その第一弾として、日本を代表するサーキット「モビリティリゾートもてぎ」と「スポーツランドSUGO」の2種類がラインナップされる。
このキットの何がすごいかというと、等高線に沿ってレーザーカットされた粘着シートを一枚一枚積み重ねていくだけで、驚くほどリアルなサーキットの立体地形図が完成するところだ。
カッターや接着剤は一切不要で、誰でも手軽に製作可能となっている。ガイド棒に沿ってパーツを重ねていけば、ズレることなく正確に組み上げることができるのだ。まるで3Dプリンターのように、自分の手でサーキットがみるみるうちに姿を現す工程は、たまらないものがあるだろう。
素材は牛乳パックなどをリサイクルした100%再生紙を使用しており、環境にも配慮されている。完成後は、サーキット名とコーススペックが刻印されたクールなアクリル台座にセットし、スタンドを使って自立させて飾ることも可能だ。
平面図では見えなかった「コースの真実」を確認せよ
サーキット走行において、コースの勾配を理解することは上達への近道だと言われる。このキットを組み立て、完成した地形を指でなぞってみてほしい。画面や紙の上で見ていたコースが、まったく違う表情を見せるはずだ。
たとえばスポーツランドSUGO。国内屈指の高低差を誇るこのサーキットの、名物ともいえる10%勾配のストレートを、シートの枚数、つまり等高線の数として視覚的、触覚的に実感できる。サーキット好きならば、脳内シミュレーションにも役立ちそうだ。
一方のモビリティリゾートもてぎは、ロードコースがオーバルコースの下をくぐるダイナミックな立体交差が特徴だ。このキットでは、その複雑な構造はもちろん、南北のショートコースや周辺のホテル、アウトドア施設まで含めて精密にモデル化。
ダウンヒルストレートから90度コーナーへの進入、ビクトリーコーナーへの駆け上がりなど、各セクションの高低差をじっくりと研究できるのだ。
走る者だけでなく、観る者にも新たな発見を
このキットは、実際にコースを走るライダーやドライバーだけでなく、MotoGPやSUPER GTなどのレース観戦を愛するファンにとっても格好のアイテムだ。
自分がいつも観戦しているスタンドからコースがどう見えているのか、テレビ中継では分かりにくい各コーナーのアンジュレーション(起伏)はどうなっているのか。立体模型を眺めることで、レース観戦が何倍も面白くなるだろう。
また、サーキットという人工物が、いかに自然の地形を活かして造られているかにも気づかされる。模型に再現されたコース脇の山々を眺めれば、モータースポーツと自然の共存というテーマにまで思いを馳せることができるかもしれない。
両キットともに、設計・生産は山岳立体模型で定評のある「やまつみ工房」が担当。Made in Japanのクオリティは折り紙付きだ。日本語と英語の組み立て説明書が付属するので、海外の友人へのプレゼントにも最適だろう。
販売は、クロスフィールドデザインが運営するECサイト「Recipro Shop」にて9月5日(金)より受注開始されており、発送は9月10日(水)からを予定している。また、モビリティリゾートもてぎ、スポーツランドSUGOの各サーキットでも販売が予定されているとのことだ。
次の走行へのイメージトレーニングに、レース観戦のお供に、そして部屋を彩るオブジェとして。この立体地形図キットは、我々のモータースポーツライフをより深く、豊かなものにしてくれるに違いない。まずは自分のホームコースから手に入れてみよう。
レイヤード ランドスケープキット製品概要
モビリティリゾートもてぎ
- 特徴:オーバルコースとの立体交差や周辺施設までリアルに再現。
- スケール:1/13500(高さの比率:1.3倍)
- シート1枚あたりの高さ:5m(全39段)
- 完成サイズ:140 × 200 × 21mm
- パーツ点数:206点
- 価格:6600円(税込)
- MOBILITY RESORT MOTEGI OFFICIAL LICENSED PRODUCT
スポーツランドSUGO
- 特徴:国内屈指の高低差、名物の10%勾配を立体的に実感できる。
- スケール:1/8500(高さの比率:1.3倍)
- シート1枚あたりの高さ:3m(全53段)
- 完成サイズ:140 × 200 × 27mm
- パーツ点数:217点
- 価格:6600円(税込)
- SPORTSLAND SUGO OFFICIAL LICENSED PRODUCT
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
命と未来を守る20日間の誓い:第51回二輪車安全運転推進運動 生身の体で風を切り、その流れと一体になるバイク。その楽しさを支えるのは、揺るぎない安全と安心だ。一般社団法人 日本二輪車普及安全協会(以下[…]
Z900RS 2027年モデルに新色 カワサキの大人気レトロスポーツ「Z900RS」シリーズの2027年モデルが発表され、8月1日より順次発売を開始した。前年モデルで電子制御スロットルや双方向クイック[…]
三重SA・PA推しテイクNo.1が決定! 今夏の全国推しグルメもまとめて 鈴鹿8耐やF1日本グランプリが鈴鹿サーキットで開催される三重県。その三重県のサービスエリア/パーキングエリアの店舗を対象に、中[…]
EVビジネススクーター「ギアレヴ」発売 ヤマハを代表するビジネススクーター「ギア」のDNAを受け継ぐ原付一種EV「ギアレヴ」と「ニュース ギアレヴ」が、先月17日に発売された。ホンダ製着脱式バッテリー[…]
予測不能な雨の鈴鹿、極限状態に挑む熱気 2026年7月5日、「2026 FIM世界耐久選手権 “コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第47回大会」が開催された。昨年に続き2度目の観戦となる若月[…]
最新の関連記事(レース)
予測不能な雨の鈴鹿、極限状態に挑む熱気 2026年7月5日、「2026 FIM世界耐久選手権 “コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第47回大会」が開催された。昨年に続き2度目の観戦となる若月[…]
悪天候を吹き飛ばすステージの盛り上がり メインステージではIKURAさんを筆頭に数々のライブや、会場に並べられたカスタムマシンの紹介やアワードなどで盛り上がり、グランドスタンド裏はガレージセールや有名[…]
GPZ250Rなど80年代のマシンも参戦 2026 もてぎ7時間耐久ロードレース“もて耐”が7月18日(土)、19日(日)に開催されました。1998年からスタートし、コロナ禍でも中止を免れ、今年で29[…]
600台が夢を追った”アマチュアの甲子園”と彼女たちの夏 1980(昭和55)年にスタートした「鈴鹿4耐ロードレース」は、またたく間にバイクブームに沸く若者たちの情熱の受け皿となった。1980年代後半[…]
ホンダが強さを見せた雨の決勝レース 今年の鈴鹿8耐は、例年より1ヶ月早く開催されたこともあり、梅雨も明けておらず予想された通り雨の鈴鹿8耐になりました。 気温もそれほど高くなく、体力的には、レースをや[…]
人気記事ランキング(全体)
打倒BMWを掲げ、レース仕様の190Eの開発がスタート 1980年代、ハコ車のレースでヨーロッパを席巻していたのはM3を投入したBMWでした。2.3リッターの直4から2.5リッターへと進化させるなど「[…]
Screenshot 真夏のツーリングを終えて帰宅すると、暑さと疲れから「早くバイクをガレージにしまいたい」と思うものです。しかし、走行直後のバイクには虫汚れが付着していたり、発汗によるヘルメットやジ[…]
記憶の底に眠る「あの相棒」たちとの再会 かつて、我々の心を鷲掴みにし、熱狂の渦へと巻き込んだ名作たちがある。熱狂的なスーパーカーブームを牽引した『サーキットの狼』。主人公・風吹裕矢が駆る「ロータス ヨ[…]
ゴールドフレームが魅せる圧倒的色気! 2026年型との違いは「骨格」にあり! 「250ccクラスのネイキッドなんて、どれも似たようなものだ」などと侮るなかれ。今回発表されたカワサキのZ250の2027[…]
600台が夢を追った”アマチュアの甲子園”と彼女たちの夏 1980(昭和55)年にスタートした「鈴鹿4耐ロードレース」は、またたく間にバイクブームに沸く若者たちの情熱の受け皿となった。1980年代後半[…]
最新の投稿記事(全体)
シートにフィットする「ボトムカット形状」 最大の特徴は、細見なリアシートにもフィットする独自の「ボトムカット形状」。接地部の面積が小さくても上部に行くほど広くなる設計で、充分な容量を確保。装着時にバッ[…]
注目の目玉!「NEW F 450 GS」日本お披露目&エンジン解体ショー! なんといっても今回の最大のトピックは、次世代アドベンチャーとして熱い視線が注がれる「NEW F 450 GS」だ。 本国ドイ[…]
命と未来を守る20日間の誓い:第51回二輪車安全運転推進運動 生身の体で風を切り、その流れと一体になるバイク。その楽しさを支えるのは、揺るぎない安全と安心だ。一般社団法人 日本二輪車普及安全協会(以下[…]
2027年型Z400はカラーチェンジで大人の色気をまとう カワサキのミドルクラスを牽引するスーパーネイキッド「Z400」に、早くも2027年モデルが登場する。 2026年モデルで採用されていた、グレー[…]
Z900RS 2027年モデルに新色 カワサキの大人気レトロスポーツ「Z900RS」シリーズの2027年モデルが発表され、8月1日より順次発売を開始した。前年モデルで電子制御スロットルや双方向クイック[…]
- 1
- 2








































