
バイクという枠を超え、常に新たなカルチャーを発信し続けるデウス・エクス・マキナ。彼らが手がけるカスタムバイクは、単なる機能の追求に留まらず、唯一無二のアート作品として、ライダーの感性を刺激してやまない。この記事では、“走るアートピース”を称する一台、「Blucita(ブルチータ)」の全貌に迫り、展示イベントについても解説する。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:デウス・エクス・マキナ
デウスが街を狩る狼に託した「ストリート」の真髄
デウスのカスタム哲学のひとつに、オーナーの想いを形にする“共有製作型”カスタムがある。その好例が、イタリアの名門MVアグスタのリヴァーレ800をベースにした「Blucita(ブルチータ)」だ。
このプロジェクトでデウスが最初に行ったのは、ベース車両への深い敬意と、その背景にあるストーリーの研究である。そもそもリヴァーレ800は、伝統と革新を併せ持ち、高性能でありながらデザインと走りに官能美を宿す独創的なバイクだ。
この車両のオーナーは、卓越した審美眼と実用性のバランスを重視するカスタム愛好家だという。デウス・ジャパンのメインカスタムビルダーである添田智之氏が、その細部へのこだわりを受け止め、形にした。
リヴァーレ800に搭載された3気筒エンジンは、2ストロークと4ストロークの“いいとこ取り”をしたような独特のフィーリングを持つ。この感覚をさらに軽やかに、強調したいというインプレッションを起点に、創作時の想像力が広げられた。
電子制御全盛となった近年の高性能バイクをカスタムするには、相応のスキルと緊張感が求められる。それでも、「逃げずに仕上げる」のがデウスの哲学なのだ。
カスタムの方向性としては、フレームや前後サスペンションといった基本骨格はそのままに、燃料タンク、シートレール&シート、ヘッドライト周りを一新。すでにコンパクトなリヴァーレ800を、さらにコンパクトに、そして取り回しやすく仕上げた。
足まわり・車高・キャスター角は生かしつつ、低重心化を実現し、軽量コンパクトなボディと高まったパワーウェイトレシオが、ライディングの楽しさを引き立てている。
外観には、近年の欧州車には見られなくなったメッキ装飾や丸目一灯のヘッドライトなど、往年の欧州車のディテールを意識した。一方で、EU基準の灯火類もさりげなく織り込み、懐かしさと現代性の絶妙なバランスが実現されている。
そして、カラーリングにもオーナーの強いこだわりが反映されている。燃料タンクには、ひと目で印象に残るターコイズブルーを採用。デウスらしい遊び心と爽やかさを感じさせるこのカラーは、カスタム車両としての存在感を一段と高めている。
シートは、クラシックで味わい深いキャメルブラウンのレザーで製作され、視覚的な温もりを与えながら、ヴィンテージバイクのような風格を漂わせる。
視線を奪う造形美と、走りの本質を両立した、まさに“走るアートピース”。そんな一台に仕上がった。
唯一無二のドリームマシンが期間限定で特別展示
そして、この類まれなる完成度を間近で確認できる、またとない機会が訪れている。デウス・エクス・マキナ原宿店では、2025年8月30日(土)までの期間限定で、「Blucita」を含むカスタムバイク計3台を特別展示するというのだ。
- Blucita – MV Agusta Rivale 800(展示協力:NAPS/カスタムオーダー)
- ARGUS – DUCATI Monster S2R1000(展示協力:HYOD PRODUCTS/カスタムオーダー)
- SKOLL – HONDA FTR223」(Deusオリジナル/販売可能)
この展示は、バイクという枠を超えた「機能美の結晶」の体験といってもいい。バイクファンはもちろん、アートやカルチャーを愛するすべての人に届けたい、デウスならではのライフスタイル提案なのだ。
会場となっているデウス・エクス・マキナ原宿店は、ただのカフェやアパレルショップではない。バイク、サーフィン、アート、音楽、カフェ、そして自由なスピリットが詰まった、まさにデウスのブランドスピリットを体現するフラッグシップストアなのだ。
展示スペースでは、デウスのアパレルやギアと共に、展示車両の魅力を堪能できるほか、カフェでくつろぎながら、バイクとカルチャー、そしてスタイルを五感で感じられる空間が用意されている。
この夏、デウス原宿で”機能美の結晶”ともいえるカスタムバイクとの充実したひとときを過ごしてみてはいかがかな。
デウス・エクス・マキナ原宿店 店舗情報
- 住所: 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2丁目32−5 Bprスクエア神宮前1 1F & 2F
- 電話番号: 03-6447-4949
- 営業時間:1F Cafe: 9:00-20:00 2F Shop: 11:00-20:00
- 定休日: 年中無休
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(カスタム&パーツ)
レプリカブームの始祖が放つ魅力と、夏のガレージで進める愛車リフレッシュ 1980年。排出ガス規制の波により4ストローク全盛となりつつあった時代に、ヤマハが放った水冷2ストロークパラレルツイン、RZ25[…]
2018年の登場から熟成を重ね、電子制御を獲得したZ900RSの魅力 カワサキZ900RSは、名車Z1を彷彿とさせるティアドロップタンクや火の玉カラーなど、往年のスタイルを現代に蘇らせたモデルだ。現行[…]
「絶妙なちょい足し」が効く! 純正の良さを引き立てる EFFEXの真骨頂といえば、車体が本来持つ設計思想を壊さずに「最小にして、最大の効果」を生み出す絶妙なポジション設定。 今回のイージーフィットバー[…]
1. リアビューを一新! スタイリッシュ&安心の保安基準適合 LEDフェンダーレスキット(ナンバー取り付けステー) 野暮ったくなりがちな純正リアフェンダーを取り外し、レーシーで引き締まったスタイルを演[…]
CB750フォアのイメージをモンキー125へ融合 タイのミニバイク市場において、圧倒的な人気と個性を放ち続けるモンキー125。その愛らしいフォルムと、軽快な走りは世界中で人気だ。 今回紹介する車両は、[…]
最新の関連記事(イベント)
憧れのイタリアンエキゾチック、その最高峰をその目で 「海外のプレミアムバイクは敷居が高い」「実車を見る機会すらない」。そんな悩みを抱えているライダーは少なくない。ましてや、数百万クラスの限定モデルとな[…]
富士山・立山・白山を巡る日本三霊山ラリー 「日本三霊山ラリー2026」は、日本三霊山誘客促進協議会(石川県、静岡県、富山県)と一般社団法人日本ライダーズフォーラムが協力・主催し、新たなツーリングルート[…]
日本の海岸線をめぐり本州一周を目指す「BLUE RIDE」の仕組み 『BLUE RIDE』は、およそ3500kmにも及ぶ本州の海岸線を区切り、地域ごとのラリーに参加しながら少しずつ本州一周を目指してい[…]
業界の変化を前向きに捉える「バイクの日」イベント 2026年のバイク業界は、50cc以下モデルの生産終了と新基準原付への本格的な移行など、一つの転換点を迎えている。また、自工会の調査によれば新車購入者[…]
免許不要で転ばない。4輪構造がもたらす「圧倒的な安心感」 「ブレイズ イーカーゴ」の最大の魅力は、自転車にはない「転倒の不安からの解放」と、自動車のような「免許の縛りがない」という2点を両立しているこ[…]
人気記事ランキング(全体)
夏の急な豪雨にも備える、コンパクトなイエローフォグ 夏は大気の状態が不安定になりやすく、ツーリング中に突然、雨が激しくなることも珍しくない。近年は局地的な大雨、いわゆるゲリラ豪雨も増えており、走行中に[…]
600台が夢を追った”アマチュアの甲子園”と彼女たちの夏 1980(昭和55)年にスタートした「鈴鹿4耐ロードレース」は、またたく間にバイクブームに沸く若者たちの情熱の受け皿となった。1980年代後半[…]
Ninjaの原点。世界最速を求めた革新モデル「GPZ900R」 特典として進呈されるカワサキ「GPZ900R」は、言わずと知れた歴史的な名車だ。1984年に誕生したこのマシンは、二輪では世界初ともいわ[…]
レプリカブームの始祖が放つ魅力と、夏のガレージで進める愛車リフレッシュ 1980年。排出ガス規制の波により4ストローク全盛となりつつあった時代に、ヤマハが放った水冷2ストロークパラレルツイン、RZ25[…]
新型『CB400 SUPER FOUR E-Clutch』のすべてが明らかに!? “すべての瞬間が、楽しさにつながる”を開発コンセプトに掲げ、扱いやすさ・安心感・上質さ・走行性能といったCBシリーズの[…]
最新の投稿記事(全体)
ツーリング時はもちろんだが、通勤・通学などデイリーユースでも活躍 パックパックは、その利便性から多くの人が愛用するタイプのバッグだ。特に、両手が塞がらないため、バイクに乗る際や登山などのアウトドアなど[…]
憧れのイタリアンエキゾチック、その最高峰をその目で 「海外のプレミアムバイクは敷居が高い」「実車を見る機会すらない」。そんな悩みを抱えているライダーは少なくない。ましてや、数百万クラスの限定モデルとな[…]
レプリカブームの始祖が放つ魅力と、夏のガレージで進める愛車リフレッシュ 1980年。排出ガス規制の波により4ストローク全盛となりつつあった時代に、ヤマハが放った水冷2ストロークパラレルツイン、RZ25[…]
Ninjaの原点。世界最速を求めた革新モデル「GPZ900R」 特典として進呈されるカワサキ「GPZ900R」は、言わずと知れた歴史的な名車だ。1984年に誕生したこのマシンは、二輪では世界初ともいわ[…]
連日の酷暑からライダーを救う、ワークマンの次世代ファン付きウエア 梅雨が明け、本格的な夏が到来した。一転して襲いかかる危険な暑さに対し、全国の自治体が補助金制度を拡充するほど、熱中症対策は急務となって[…]
- 1
- 2





































