カワサキモータースジャパンは、2023年3月17日の大阪モーターサイクルショーで世界初公開された400ccクラスのブランニュークルーザー「エリミネーター」および「エリミネーターSE」の発売日を早くも決定した。SEは国産二輪車で初めてドライブレコーダーを標準装備するなど、非常に高い注目度をもって迎えられている。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:カワサキモータースジャパン
価格は標準モデル=75万9000円、SE=85万8000円だっ!
カワサキのブランニューモデル「エリミネーター/SE」は2023年3月17日に大阪モーターサイクルショーで世界初公開されたばかり。その時点では発売日未発表だったが、ちょうど10日後に発売日が発表された。
それは思ったよりも近い2023年4月25日。東京モーターサイクルショー明けの正式発表を狙いすましていたに違いなく、“ファンの熱が冷めないうちに”という心憎い演出だ。
エリミネーター/SEはニンジャ400/Z400系の398cc並列2気筒エンジンを搭載し、70.0×51.8mmのショートストローク設定と48ps/10000rpmの高回転パワーをそのまま継承。力強い加速力とリニアなレスポンス、そして扱いやすさで、ライバル勢が手薄な400ccクラスに唯一のクルーザーとして君臨する構えだ。
直接的なライバルは不在といっていいが、横目に睨むのは250ccクラス(軽二輪)の絶対王者、レブル250だろう。扱いやすいサイズ感と非常に優れた足着き性、そしてクールなスタイルと、エンジンを除けば共通する点が多く、それでいて直接対決よりも新しい市場に打って出るのがいかにもカワサキだ。
エリミネーター/SEは、その期待度以上の受注数に到達しているようで、カワサキも「現時点では、お客様からのご要望が入荷予定台数を大きく上回ることが見込まれており、弊社からカワサキ正規取扱店への納品が追い付かないことが予想されております。製品が入荷次第、順次お届けしてまいりますので何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。」としている。
KAWASAKI ELIMINATOR / SE[2023 model]
シート高735mmにハイシート(765mm)とローシート(715mm)もアクセサリーとしてラインナップ。ニンジャ400由来の並列2気筒エンジンを搭載し、フロントフォークは大径φ41mmの正立タイプを採用する。ヘッドライトやメーターは丸型ながら、LED/フルデジタルと中身は最新だ。カワサキの400ccクラスとして初めてETC2.0車載器を標準装備する。
上級モデルの「エリミネーターSE」は、専用装備としてフォークブーツや防水設計のUSB Type-C電源ソケット、ツートーン表皮採用かつステッチ入りの専用シート、さらには前後にカメラを備えたカワサキ初のミツバサンコーワ製GPS対応型ドライブレコーダーを装備する。
車名 | ELIMINATOR | ELIMINATOR SE |
型式 | 8BL-EL400A | ← |
全長×全幅×全高 | 2250×785×1100mm | 2250×785×1140mm |
軸距 | 1520mm | ← |
最低地上高 | 150mm | ← |
シート高 | 735mm | ← |
キャスター/トレール | 30°/121mm | ← |
装備重量 | 176kg | 178kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ | ← |
総排気量 | 398cc | ← |
内径×行程 | 70.0×51.8mm | ← |
圧縮比 | 11.5:1 | ← |
最高出力 | 48ps/10000rpm | ← |
最大トルク | 3.8kg-m/8000rpm | ← |
変速機 | 常時噛合式6段リターン | ← |
燃料タンク容量 | 12L | ← |
WMTCモード燃費 | 25.7km/L(クラス3-2、1名乗車時) | ← |
タイヤサイズ前 | 130/70-18 | ← |
タイヤサイズ後 | 150/80-16 | ← |
ブレーキ前 | φ310mmディスク+2ポットキャリパー | ← |
ブレーキ後 | φ240mmディスク+2ポットキャリパー | ← |
乗車定員 | 2名 | ← |
価格 | 75万9000円 | 85万8000円 |
発売日 | 2023年4月25日 | ← |
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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