ホンダはSNSで、「GB350」「GB350S」の新型モデル写真をチラ見せ公開した。スペックや価格、発売時期も明らかにはされていないが、いずれも新色を採用している。また、エンジンは最新の令和2年排出ガス規制に適合したものになるはずだ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:Honda Bike(ホンダ バイク)
白いボディカラーのGB350、青みがかったタンクのGB350S!
2021年春に発売され、2022年には販売台数ランキングで251cc以上(小型二輪)クラスを制覇したGB350/GB350Sだが、需要に供給が追い付かなかったこともあって2022年夏頃には受注を終了。とはいえこれだけの人気車が消えてしまうことはあり得ず、2022年11月以降に必須となる令和2年排出ガス規制に適合したエンジンを携えて新型が登場することは既定路線と見られていた。
予想していた登場時期は2023年4月頃だったが、ホンダはSNSでこれらのニューモデルを写真たけ先行発表した。スペックや価格、発売時期については未公表だが、『正式発表近し!』を感じさせる。
見かけ上はカラーリング変更のみで、エンジンの外観からは新排出ガス規制への適合で大きく変更された箇所は見つけられず、リヤタイヤのマッドフラップあたり(エアクリーナーボックスあたり)とマフラー触媒まわりにわずかな違いが見いだせるのみ。これは、元々インドでユーロ5に近いBS6という排出ガス規制に適合したモデルであることから、ECUマッピングの変更やマフラー触媒の大型化などの調整で対応していることをうかがわせる。
GB350は燃料タンクとスチール製サイドカバーがホワイトに塗られており、リヤショックのスプリングは銀→黒に変更。ブラウンのシートやガンメタのステップホルダーはやや色味が明るく見えるが、写真の照明そのものが全体に明るくなっている印象なので変更なしの可能性も高い。
GB350については、従来のグレーよりも青みがかった燃料タンクが印象的だ。サイドカバーのロゴまわりのストライプが省略されているように見えるほか、フロントフォークにサイドリフレクターが追加されている(これはGB350も同じ)。シートの赤いステッチや艶消し黒の前後フェンダー類などは変わっていない模様だ。
この時期の画像公開だけに、各モーターサイクルショーへの出展はほぼ確実。正式発表は4月頃になるだろうか。ヤングマシン・スクープ班が得ている情報では『価格上昇は最小限になりそう』とのことだ。物価上昇が叫ばれる中、買いやすい価格を維持しようとするホンダの姿勢に拍手したい(まだ正式発表されてないけど……)。
2021年発売の現行モデル(受注は終了)
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