高回転化のためクランクまで変更

ホンダ「CBR600RR」4年ぶり復活! 121psでウイング装備、電子制御も満載|160万6000円

2016年を最後に国内仕様の生産が終了していたホンダ「CBR600RR」が、新たな武器となるウイングや、高回転化&パワーアップしたエンジンを携えて復活する。レースベース車としてのポテンシャルを誰もが楽しめるよう“操る喜び”を造り込み、もちろんウイングや電子制御といったトレンドも押さえている。発売日は2020年9月25日だ。

【HONDA CBR600RR[2020 model]】主要諸元■全長2030 全幅685 全高1140 軸距1375 シート高820(各mm) 車重194kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 599cc 121ps/14000rpm 6.5kg-m/11500rpm 変速機6段 燃料タンク容量18L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:160万6000円 ●色:赤 ●発売日:2020年9月25日

HONDA CBR600RR[2020 model]グランプリレッド

逆スラントのカウルセンターにラムエアダクトを設け、その左右にLEDヘッドライトを配置。ロービームで外側2灯が点灯し、ハイビームで全灯照射になる。1対のウイングレットは、独自の先端形状により翼端流の発生を抑え、ロールモーメントの低減を図っている。

前後ウインカーにもLEDを採用。また、急制動を検知すると後続車にいち早く伝える“エマージェンシーストップシグナル”を採用した。マシンが急制動を判定するとハザードランプが高速点滅する。

HONDA CBR600RR[2020 model]

車体のディメンションは従来を踏襲しつつ、ヘッドライトやウインカー、ABSモジュレーターなどの軽量化を図り、マスの集中化を促進。

ライディングポジションは街乗りからサーキットまで対応する自由度を高さを実現しつつ、燃料タンクシェルターの上面を10mm低くすることで、ライダーが伏せた状態でのヘルメットの顎部分を固定しやすく、かつさらに低く構えられるようにした。

こちらが上面を10mm低くした燃料タンクシェルター(黒い部分)。CBR1000RR-Rも同様に、より低く伏せられるようなタンク形状となっている。

中空アルミダイキャスト製のツインチューブフレームは継続採用。

スイングアームは全体の剛性バランスを見直し、各部の板厚調整と内部構造を最適化することで従来型から150gの軽量化を実現した。

フロントにはφ41mm倒立フォーク(SHOWA製BPF)を継続採用しつつ、アウターチューブを延長することでセッティング幅を広げている。

フロントはφ310mmダブルディスクにラジアルマウントのトキコ製4ポットキャリパー、リヤはφ220mmディスクに1ポットキャリパーを組み合わせる。

IMUを用いた車体姿勢推定システムを搭載。車体の角速度、加速度を検出し、車体姿勢角演算はじつに1秒間に100回。この情報をもとにABS、ホンダセレクタブルトルクコントロール(HSTC/いわゆるトラコン)の制御を行う。ABSはコーナリング時のブレーキ操作の安心感を高めるスーパースポーツモデル専用タイプだ。

IMUからの加速度信号によりABSモジュレーター内のECUが演算し、車体挙動を検知。急制動時に後輪が浮き上がるのを効果的に抑制する。

ECUが算出した車体バンク角と、前後車輪速センサーからの車体減速度と前後輪スリップ率から、コーナリング中にブレーキを掛けた時のバンク角適した制動力をABSがコントロールする。これにより、旋回状態をなるべく保ちつつ自然な減速を行えるようにし、安心感が向上した。

エンジン解説

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