創業1903年、アメリカ合衆国ウィスコンシン州ミルウォーキーで誕生したハーレーダビッドソンは、2013年に120周年という大きな節目を乗り越え、2024年も新たなる時代へ走り出している。今回リポートするのは、2024モデルのパンアメリカ/スポーツスターS/ナイトスター/X500/X350の4機種だ。
●文:ウィズハーレー編集部 ●写真/外部リンク:ハーレーダビッドソンジャパン
パンアメリカ1250スペシャル:ARH搭載で足つき性問題を払拭。タフな冒険の相棒に選びたい
ダート走行も前提にしたアドベンチャーツーリング。6種のライディングモードを設定でき、トラクションコントロール/ヒルホールドコントロール/タイヤ圧モニタリングなど電子制御装備も充実した。
アダプティブライト/グリップヒーター/ナックルガード/ステアリングダンパーが備わるほか、停車時に自動で車高を落とすアダプティブライドハイト機構も搭載。足つき性を懸念して躊躇していたライダーにも受け入れられている。レッドロックの新色も設定。
スポーツスターS:凝縮感のあるスタイルで生まれながらの高性能
エンジンは可変バルブタイミング機構を採用した水冷60度Vツイン。前後足まわりにはフロント160/リヤ180mmのファットタイヤをセットし、迫力がある。6軸IMUを搭載し、コーナリングABSやトラクションコントロールなど、電子制御も最新式。
インナーチューブ径43mmのフルアジャスタブルフロントフォークやブレンボ製ラジアルマウントモノブロック4ピストンキャリパーなど、足まわりも充実している。
ナイトスター スペシャル:コンパクトでフレンドリーな新世代スポーツスター
AMF時代のグラフィックをイメージしたメダリオンがタンクにあしらわれた。エンジンは水冷60度Vツインのレボリューションマックス975T。幅広いトルクバンドとフラットなパワーカーブを描き、パンチのある加速とミドルレンジでの扱いやすさを実現した。
フロントフォークはインナーチューブ径41mmのSHOWAデュアルベンディングバルブ。4インチTFTディスプレイは、スマートフォンやヘッドセットをBluetooth接続できる。
X500:大型バイクらしい堂々とした乗り味のH-D X
ストリートトラッカーとしてデビューしたX350に対し、X500はアメリカンロードスタースタイルとしている。同じXシリーズながら、スチールパイプで組まれたフレームや360度クランクを採用する水冷並列2気筒DOHC4バルブエンジンはまったくの別物だ。
注目は倒立式のフロントフォークで、インナーチューブ径50mmと極太にしている。コスト度外視のラジアルマウントキャリパーを採用しているのも見事だ。大型二輪デビューにも最適!
X350:幅広い層から注目される軽快なストリートトラッカーH-D X
最高出力36psを発揮するパラレルツインエンジンは全域フラットにトルクを発揮し、360度クランクならではの扱いやすさを持つ。前後17インチの足まわりには、倒立フォークやダブルディスクブレーキを採用し、走りも軽快。普通二輪免許で乗れるハーレーと話題となっている入門機だ。
一方で、レーサーXR750のDNAを踏襲したスタイルでコアファンからも熱視線を浴びている。2023年12月の発売後わずか1か月で、X500と合わせ1000台を受注するという驚異的なヒットを遂げた。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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