
●記事提供:モーサイ編集部 ●レポート:山本晋也 ●写真:トライアンフ、三菱自動車、ホンダ、日産 ●編集:上野茂岐
日本語表記では「前部霧灯」。本来、濃霧の際に視界を確保するための装備
四輪車ではクロスオーバーSUVのブーム、二輪車においてもアドベンチャー系モデルが増えていることで、「フォグランプ」の装着率が高まっているという印象があるかもしれない。
あらためて「フォグランプ」を装着して公道を走るためのルール(保安基準)について整理してみよう。
その前に、フォグランプについてのユーザーマインド的ムーブメントについて振り返ってみると……四輪においては公道を使うモータースポーツ「ラリー」において夜間走行時の視界を確保するためにヘッドライトに追加されたイメージが強い。
フォグランプという名称を直訳すると「霧の灯り」となるが、霧の濃いヨーロッパでは市販車においてもフォグランプは必須アイテムといえる。なぜなら通常のヘッドライトでは十分に役立たないことがあるからだ。
視界が悪い状態で、手前を広く照らすフォグランプは特定地域においては生活必需品として認識される機能といえる。
ただし、ラリーマシンの場合は補助的な意味ではなく、むしろメインのヘッドライト以上に前方を明るく照らすための追加ランプという意味合いが強い。厳密にはフォグランプではなく、アシストランプ(補助灯)と捉えるべきアイテムだ。
日本国内においては夜の峠道を疾走する「走り屋」が装備したことで、1970~80年代にかけてフォグランプの後付けというカスタマイズが広まった。また、1990年代のRVブームにおいて、大きな丸形フォグランプを備えることが、RVの記号として認識されていた面もあるだろう。
「三菱・パジェロ」1985年ダカールラリー参戦車
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