
ニッポンがもっとも熱かった“昭和”という時代。奇跡の復興を遂げつつある国で陣頭指揮を取っていたのは「命がけ」という言葉の意味をリアルに知る男たちだった。彼らの新たな戦いはやがて、日本を世界一の産業国へと導いていく。その熱き魂が生み出した名機たちに、いま一度触れてみよう。この記事では、GT380の歴代モデルについて解説する。
●文:ヤングマシン編集部(中村友彦) ●取材協力:ZEPPAN UEMATSU
地道な改良は多岐に及んだが基本構成は不変
1971/12 GT380(通称BO)
’71年12月から発売が始まった初代の特徴は、フロントのドラムブレーキ。ディスク仕様の登場後もしばらく併売された。
1972/4 GT380(B1)
’72年4月に登場したB型は、当時は「GT380ディスク」と呼ばれた。正式な型式ではないものの、後継車との差別化を図るため、初代はB0、B型はB1と呼ばれることがある。
1973/6 GT380(B2)
’73年6月デビューのB2は、ヘッドライトを馬蹄型から丸型に変更した。
1973/12 GT380(B3)
ラムエアカバー/シリンダーヘッドの刷新、ギヤポジションインジケーター/グラブバーの導入、フォークブーツの廃止、キャブレターの構造変更など、シリーズでもっとも大きな仕様変更が行われたのが、’73年12月に登場したB3。
1974/7 GT380(B4)
’74年7月以降のB4は、リヤショックのメッキカバーを短縮。オーソドックスな形状のサイドカバーとメッキ仕上げのヘッドライトボディ+ステーはB3の意匠を継承している。
1976/1 GT380(B5)
’76年型B5とB4の相違点は、前側ステーを省略したフロントフェンダー。タンクストライプも変更された。
1977/2 GT380(B6)
GSシリーズに通じる雰囲気となった’77年型B6。前後ウインカーとテールランプはGS400との共通部品で、ヘッドライトボディ+ステーとサイドカバーはブラックに変更。速度計のフルスケールは210km/hから180km/hに変更された。
1978/4 GT380(B7)
’79年末まで販売された最終型B7は、フロントフェンダーや燃料タンクキャップなどを刷新。サイドカバーはボディと同色で、ヘッドライトボディは再びメッキ仕上げになった。
歴代サンパチの大まかな変更点
B0~B:“馬蹄”は初期の特徴
’50〜’70年代初頭のスズキ製ロードスポーツは、馬蹄型ヘッドライトが定番だったが、’73年以降はほぼすべてのモデルがシンプルな丸型を採用。
B3~:エンジンを含む大幅改良
走行風の通路を見直すと同時に側面のフィンを撤去したラムエアシステムのカバーや、右側にオイル点検窓を備えるサイドカバーの形状、リンク式キャブレター(B2以前は1本のスロットルワイヤが3本に分岐する直引き式)など、B3では数多くの部品を刷新した。
B3~
B6~:テール/ウインカー変更
GTシリーズの特徴だったひょうたん型のテールランプはB5で廃止。B6以降はGSと共通の角型が標準となった。
B7~:細部熟成の最終型
B7は燃料タンクキャップをフラット化。フロントフェンダーとブレーキキャリパー(外観は似ているが、RG250やGS1000用とは別物)も刷新された。
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