
スズキが誇る名機・SV650の伝統を受け継ぎつつ、アドベンチャーツアラーの快適性とスポーツバイクの俊敏性を掛け合わせたミドルクラスの新型クロスオーバー「SV-7GX」が、欧州で正式発表された。長年愛されてきた645ccのVツインエンジンに最新の電子制御を惜しみなく投入し、スマートフォン連携機能まで搭載。日本国内での発売と戦略的な価格設定にも期待が高まる最新モデルのポテンシャルを解説しよう。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:スズキ
名機Vツインが最新の電子頭脳を手に入れた
「Vツインの鼓動感は好きだが、ツーリングを楽にする最新の電子制御も欲しい」。そんなライダーのわがままに、スズキは完璧な回答を用意した。
心臓部には、25年以上にわたり熟成を重ねてきた645ccの水冷V型2気筒エンジンを搭載。新たに電子制御スロットル(ライドバイワイヤ)を採用することで、3つのライディングモードやトラクションコントロールなど、統合的な電子制御システム「S.I.R.S.」の搭載を実現した。
クラッチ操作なしでシフトチェンジが可能な双方向クイックシフターも標準装備され、街中の渋滞からワインディングまで、左手の疲労を気にすることなく純粋にスポーツライディングを楽しめるというわけだ。
長距離も快適。足つきの良さと充実のツーリング装備
クロスオーバーと銘打つだけあり、ツーリング性能にも抜かりはない。
テーパーアルミハンドルによりポジションはアップライトになり、長時間のライディングでも首や腰への負担を軽減してくれる。シート高は795mmとこのクラスとしては低めに抑えられており、信号待ちやUターンでのプレッシャーを大幅に和らげてくれるはずだ。
さらに、3段階に調整可能なスクリーンやナックルカバー、17.4Lの燃料タンクなど、どこまでも走り続けたくなる装備が満載されている。足元を支えるピレリ製の専用スポーツツーリングタイヤが、あらゆる路面で安定した走りを約束してくれるに違いない。
メーターにナビを表示。スマホと繋がるスマートなコックピット
コックピットの進化も見逃せない。新たに採用された4.2インチのフルカラーTFTディスプレイは、車両情報の確認だけでなく、スマートフォンアプリとの連携機能を備えている。
画面上にターンバイターンのナビゲーションを表示したり、電話の着信や天気情報を確認することが可能だ。メーター横にはUSB-Cソケットも配置されており、スマートフォンのバッテリー切れを心配する必要もない。初めて走る見知らぬ土地でも、この賢いコックピットが絶大な安心感をもたらしてくれるはずだ。
日本導入価格はいくらになるのか?
欧州での価格はイギリスで6999ポンドから、フランスでは7999ユーロからと発表されている。デカールを省略したシンプルなホワイトカラーが廉価版として設定されており、同じく欧州で販売されているGSX-8Sの価格と比較すると、日本円換算でかなり戦略的な価格設定となっていることが伺える。
もし日本でもこのシンプルなホワイトが導入されれば、100万円を切る価格設定も夢ではないだろう。充実の装備と扱いやすさを高次元でバランスさせたSV-7GX。日本市場への正式導入アナウンスが待ち遠しい一台だ。
SUZUKI SV-7GX (2027model EU) COLORS
SUZUKI SV-7GX (2027model EU) SPECS
| エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブV型2気筒 |
| 総排気量 | 645cc |
| 最高出力 | 54kW(約73PS)/8500rpm |
| 最大トルク | 64Nm(6.5kg-m)/6800rpm |
| 全長×全幅×全高 | 2160×910×1295mm |
| ホイールベース | 1445mm |
| シート高 | 795mm |
| 車両重量 | 211kg |
| 燃料タンク容量 | 17.4L |
| 変速機形式 | 6速リターン |
| キャスター角 / トレール量 | 25゜/ 106mm |
| サスペンション(前) | 41mm径テレスコピックフォーク |
| サスペンション(後) | リンク式モノショック (プリロード調整付き) |
| タイヤ(前/後) | 120/70ZR17M/C(58W) / 160/60ZR17M/C(69W) PIRELLI製 Angel GT 2 |
| ブレーキ(前/後) | 290mmダブルディスク / 240mmシングルディスク |
| 参考価格(英国) | 6999 / 7399ポンド |
| 参考価格(フランス) | 7999 / 8299ユーロ |
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