
SHOEIは、コンパクトで軽い帽体を特徴とするフルフェイスヘルメット『Z-8』を進化させた次世代モデル『Z-9(ゼット-ナイン)』を発売する。販売開始予定は2026年9月で、ソリッドカラーに加えてファビオ・ディ・ジャンナントニオ選手のレプリカモデルも登場する。
●文:山下剛(ヤングマシン編集部) ●外部リンク:SHOEI
SHOEIファン待望の最新フルフェイス『Z-9』がこの秋に登場!
SHOEIのZシリーズは、軽量・コンパクトをコンセプトとしたフルフェイスヘルメットで、世代を重ねるごとに大幅に進化、安全性と快適性、利便性を高めてきた。そして今年9月に『Z-9』としてさらなる熟成を果たして登場する。
Zシリーズの外観的特徴でもある左右のアッパーエアインテークは、チンバーの中央に集中配置。これはベンチレーション効果を高めることが狙いで、Z-9の進化をはっきりと見て取れる部分でもある。また、このアッパーエアインテークのサイド部からヘルメット後方へ流れるようなリブ形状をシェル(帽体)に採用しており、これもやはりZ-9のアイコン的ルックスとなっている。
ヘルメット側面のカットラインはZ-7から採用され、Z-8でも好評を得てきたデザインだが、チンバーから後頭部へつながるリブ形状とボトムビーディングへと進化し、カットラインは廃止された。しかしこれによって、シェルのコンパクトさは維持しつつ、チンバーの強度を確保。左右に配置されるロアエアインテークとマッチするよう、チンバー先端部はフラットな形状とした。
このようなシェル形状の改良により、Z-9の空力特性は大幅に高まった。従来型(Z-8)と比較して、ヘルメットが上方へ浮き上がろうとする力(リフト)を13%、前方から押し付けられる力(ドラッグ)を3%、それぞれ低減することに成功した。
エアインテークホールはZ-8同様に4カ所あるが、高効率化を追求した結果、シェルの中央部にまとめて配置。これによってフロントエアインテークとアッパーエアインテークを合わせたフレッシュエアの流入量は、約1.9倍、ロアエアインテークでは約1.4倍の増量を果たした。夏の気温がますます上昇するこの時勢、ヘルメットに必要とされる重要な性能の進化だ。
シールドシステムはZ-8から継続してCWR-F2シールドを採用。従来モデルのオーナーは、お気に入りのシールドをそのまま使い続けることも可能だ。シールドベースも従来モデル同様に微開ポジションを備え、ヘルメット内部の換気を促すことで、シールドが曇りをすばやく除去できる。シールド調整レバーを備える点も従来モデルから受け継いでいる。
CWR-F2シールドに備わるボーテックスジェネレーターは、ライダーの耳に近い部分の風切音を抑制する機構で、さらに音の侵入を防ぐイヤーパッドも装備。これらもやはり従来モデルから継承する優れた機能だ。
内装は、汗をかきやすい部分に吸水速乾性生地を、ヘルメットの着脱時に肌と擦れ合う部分には柔らかな起毛生地を採用するハイブリッド構造だ。Z-9では内装デザインに赤い生地や縫い糸を採り入れ、ルックスと質感が高められた。
また、Z-8では非対応だったSHOEI COMLINK(コムリンク)に対応したこともZ-9の注目ポイントだ。イヤースペースのほかにマイク装着用専用スペースを備え、『SHOEI COMLINKアダプター』(別売)を併用することで、サインハウス製B+COM SX1とSENA製SRL3をスマートに装着できる。
緊急時に第三者が容易にヘルメットを外すことを可能とするE.Q.R.S.(エマージェンシークイックリリースシステム)はもちろん備わっており、安全性に抜かりはない。
カラーバリエーションは6色展開+レプリカも
カラーバリエーションは、ルミナスホワイト(白)、パールブラック(黒)、マットブラック(つや消し黒)、マットスレートグレー(つや消し灰)、チョークグレー(灰白色)、マットラジアントブルー(つや消し青)の6色展開。さらに、MotoGPライダーのファビオ・ディ・ジャンアントニオ選手のレプリカモデル『Z-9 DIGGIA ECHO(ディジャ エコー)』も発売される。
また、ルミナスホワイト、パールブラック、マットブラックの3色には、XXXL(63cm)とXXXXL(65cm)も揃い、さまざまなライダーがSHOEIの最新フルフェイスを体感できるサイズ展開としている。
SHOEIのフルフェイスヘルメットの最新モデルは、日常使いはもちろんのこと、ツーリングやサーキット走行会でも重宝する。ヘルメットの買い替えを検討中の人だけでなく、さらなる安全性や快適性を追求したい、こだわりのライダーにもオススメのモデルだ。
SHOEI Z-9 主要諸元
●価格:7万1500円 ●サイズ:XS(53cm)、S(55cm)、M(57cm)、L(59cm)、XL(61cm)、XXL(63cm)、XXXL(65cm)、XXXXL(67cm) ●色:白、黒、つや消し黒、つや消し灰、灰白色、つや消し青(※XXXLとXXXXLは白、黒、つや消し黒のみ) ●規格:JIS ●構造:AIM+(Advanced Integrated Matrix Plus Multi-Fiber) ●付属品:布袋、ブレスガードF、チンカーテンD、SHOEIロゴステッカー、シリコンオイル、スペア防曇シート用ピン、防曇シート(SHOEI DRYLENS 304) ●発売日:2026年9月
SHOEI Z-9 DUGGIA ECHO 主要諸元
●価格:8万8000円 ●サイズ:XS(53cm)、S(55cm)、M(57cm)、L(59cm)、XL(61cm)、XXL(63cm) ●色:つや消し黄×つや消し黒(TC-3) ●規格:JIS ●構造:AIM+(Advanced Integrated Matrix Plus Multi-Fiber) ●付属品:布袋、ブレスガードF、チンカーテンD、SHOEIロゴステッカー、シリコンオイル、スペア防曇シート用ピン、防曇シート(SHOEI DRYLENS 304) ●発売日:2026年9月
SHOEI Z-9 Luminous White
SHOEI Z-9 Luminous White
SHOEI Z-9 Luminous White
SHOEI Z-9 Pearl Black
SHOEI Z-9 Matte Black
SHOEI Z-9 Matte Slate Gray
SHOEI Z-9 Chalk Gray
SHOEI Z-9 Matte Radiant Blue
SHOEI Z-8 and Z-9(新旧比較)
SHOEI Z-9 アッパーエアインテーク(開閉比較)
SHOEI Z-9 ロアエアインテーク開閉比較
SHOEI Z-9 リアスタビライザー
シェル形状の改良などによって、従来モデル(Z-8)よりも走行時の空力特性を向上した。
ヘルメット前面には4カ所のエアインテークを設け、ヘルメット内部の熱気を効率的に排出する。
イヤースペースのほかにマイクスペースも設けられており、インカムの装着を容易にした。
被り心地のいいハイブリッド内装は、生地や縫い糸に赤色を用いることで所有感も満たしてくれる。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(SHOEI)
6月下旬~7月上旬:Kabuto「SHUMA SKALION」 走行開始30秒で涼しさを体感できるKabutoの「SHUMA」に、サソリとトライバル模様をあしらった新色「スカリオン」が追加された。ヘル[…]
待望の東海エリア初上陸。遠方への遠征はもう不要 日本が世界に誇るプレミアムヘルメットブランド、SHOEI。その全ラインナップを展示し、専門スタッフによるフィッティングサービスを受けられる公式ショールー[…]
6月中:SHOEI「X-Fifteen 02」 SHOEIの最高峰レーシングフルフェイスが、FIMの最新安全規格を満たした「X-Fifteen 02」へと第2世代の進化を遂げた。2026年シーズンから[…]
SHOEI NEOTEC3 VORYX オーソドックスだからこそTPOを選ばずかぶれるニューグラフィック ネオテック3に新規導入される『ヴォリックス』は、ヘルメット前方から後方へ流れる走行風を模したよ[…]
X-Fifteen OROCHI 日本神話を描くグラフィックモデルの新色はマットなブラック×グリーン 『X-Fifteen OROCHI』は、日本神話に登場するヤマタノオロチ(八岐大蛇)をモチーフとし[…]
最新の関連記事(ヘルメット)
A-FORCE RRはなぜチタン製Dリングを採用したのか [Q] 今回、A-FORCE RRにはDリングを採用していますが、その理由を教えてもらえますか? 今までウインズではラチェットベルトを採用して[…]
“魅せる”だけじゃない! 走りの相棒を優しく労わる機能美 このアイテム、とにかくシンプル極まりない。スチール製の骨組みで構成された無駄のないデザインで、「ただ置くだけ」でヘルメットを宙に浮かせたように[…]
幻想的なオーロラカラーが目を引くニューグラフィック 今回追加された「LUNOA」最大の魅力は、その奥深いカラーリングにある。オーロラのように移ろう色彩を用いて、静寂の中に広がる光のゆらぎを繊細に表現。[…]
ティラノサウルスの凶暴さをシャープに表現 TX-ストラーダに新登場するグラフィックモデルの名称は、もっとも有名な恐竜ティラノサウルスに由来する。ティラノとはギリシャ語で「暴君」や「凶暴」を意味する言葉[…]
WSSPで活躍する岡本祐生選手のレプリカ発売! RX-7Xにこのたび追加されるレプリカモデルは、WSSP(スーパースポーツ世界選手権)で活躍中の岡本祐生選手が愛用しているグラフィックだ。全日本ロードレ[…]
人気記事ランキング(全体)
83馬力へと進化した、完全新設計の2ストロークVツイン まず注目したいのは、なんといっても現代の環境規制に適合しながら公道を走れる完全オリジナルの水冷2ストローク250ccVツインエンジンだ。 ヴィン[…]
オーリンズとブレンボがもたらす、至高のスポーツ性能 「クラシカルなバイクは雰囲気を楽しむもので、本気のスポーツ走行には向かない」。そんな先入観を、スピードツイン1200 TFCは心地よく裏切ってくれる[…]
新たなフラッグシップとして君臨するCB1000Fの魅力 2025年11月に発売した新型CB1000Fは、大排気量直列4気筒エンジンの力強さと、名車CB750Fをモチーフにした流れるようなボディデザイン[…]
50ccで7.2馬力! 6速ミッションを操る快感 「50ccだからといって、走りに妥協はしたくない」。そんな熱い思いを持つライダーたちを、NSR50はたちまち虜にした。 心臓部には、最高出力7.2PS[…]
小型ボディに必要な情報を凝縮したデジタルメーター 「電気式スピード&タコメーター CUBE」は、縦横約50mmというコンパクトなスクエアボディを採用した電気式メーターである。 スピードメーターはデジタ[…]
最新の投稿記事(全体)
熟成を重ねるZ900RSの魅力と、直列4気筒エンジンが抱えるリスク 2018年の登場以来、大型クラスの人気モデルとして君臨し続けるZ900RS。近年では電子制御スロットルやクイックシフターを獲得し、ス[…]
業界の変化を前向きに捉える「バイクの日」イベント 2026年のバイク業界は、50cc以下モデルの生産終了と新基準原付への本格的な移行など、一つの転換点を迎えている。また、自工会の調査によれば新車購入者[…]
伝統と革新のベースモデル「プリマベーラ125」の揺るぎない魅力 「クラシカルなルックスのスクーターに乗りたいが、現代の交通事情に合わせた性能や安全性は妥協したくない」。そんなワガママなライダーの欲求を[…]
GB350シリーズの違いは『見た目だけ』じゃありません! トラディショナルなデザインに味わい深い空冷単気筒エンジンを組み合わせた『GB350』シリーズは、バイクの原点を感じさせるスタイリングと走りで、[…]
新たなフラッグシップとして君臨するCB1000Fの魅力 2025年11月に発売した新型CB1000Fは、大排気量直列4気筒エンジンの力強さと、名車CB750Fをモチーフにした流れるようなボディデザイン[…]
- 1
- 2





















































