
通常の燃料タンク位置に23Lの収納スペースを備え、クラッチ操作から解放されるDCT仕様も選べるホンダのクロスオーバーモデル「NC750X」。2025年モデルでさらなる進化を遂げたこの名車の魅力を振り返りつつ、大柄なアドベンチャーモデル特有の「足つきの不安」を解消するアイテムを紹介する。プロトが展開するオリジナルブランド「エフェックス」のローダウンキットは、愛車との付き合い方をより身軽で安心なものに変えてくれる心強いパーツだ。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:プロト
収納力と走りが進化した唯一無二のクロスオーバーNC750X
ホンダのNC750Xは、経済性に優れる745cc並列2気筒エンジンを搭載し、日常の移動から長距離ツーリングまで快適にこなすオールラウンダーとして高い人気を誇る。
現行となる2025年モデルのマイナーチェンジでは、フロントブレーキのダブルディスク化や、スマートフォンと連携できる5インチTFTディスプレイの採用など、装備が大幅にアップデートされた。外装の一部にはバイオ由来プラスチックのDURABIOを採用するなど、環境への配慮とシャープなデザインを両立させている。
アドベンチャーモデル特有の足つきへの不安を払拭する
充実した装備とDCTによるイージーライドが魅力のNC750Xだが、シート高は800mmに設定されている。クロスオーバーモデルとしては標準的な数値とはいえ、ストップ&ゴーの多い市街地や、荷物を満載したツーリング先では、足の接地感に不安を覚えるライダーも少なくない。信号待ちや一時停止で車体が不意にふらついた際、しっかりと足を踏ん張れるかどうかは、ライディングの安心感に直結する重要な要素となってくる。
純正リンクプレートの交換で確実な20mmのローダウンを実現
この足つき問題に対して、「最小にして、最大の効果」をコンセプトにポジション調整系パーツを展開するエフェックスが明確な答えを出した。
それがNC750X専用に開発されたローダウンキットだ。純正リアサスペンションのリンクプレート部を交換するだけで、シート高を約20mm下げるシンプルな設計。たった2cmの違いと思うかもしれないが、両足のつま先がしっかりと地面を捉えるようになるこの差は、停車時の安心感や取り回しのしやすさを劇的に向上させてくれる。
サスペンションの動きを活かし純正の乗り味を損なわない設計
車高を下げるカスタムで懸念されるのが、乗り心地やハンドリングへの悪影響だろう。エフェックスのローダウンキットは、単に車高を下げるだけでなく、スタンダード車両のリアサスペンション特性を徹底的に分析して開発されている。
「サスペンションの動きを活かすこと」を大前提とし、車種ごとに最適なダウン量を設定。足つきの安心感を得ながらも、NC750X本来のバランスの取れた軽快なコーナリングや、ツーリングでの快適性を犠牲にしない仕上がりが自慢だ。
ローダウン時に適正な車体姿勢を保つ専用ショートサイドスタンド
車高を下げた場合、純正のサイドスタンドをそのまま使用すると車体が起き上がりすぎてしまい、駐車時の転倒リスクが高まる。そのため、ローダウン量に合わせて短く設計された「ショートサイドスタンド」への交換が必須となる。
プロトではローダウンキット単品(税込8,250円)とショートサイドスタンド単品(税込19,250円)に加え、両方がセットになった「COMPキット(税込24,750円)」を用意。セットで購入すれば、個別に揃えるより手頃にポジション改善を図れるように配慮されている。
乗りたいバイクを諦めず安心のオートバイライフを手に入れる
ローダウンキットを組み込んだ際は、車体姿勢の変化に合わせてヘッドライトの光軸調整が必要になる点だけ留意しておきたい。また適合は2021~2025年モデルだ。
「足つきで乗りたいバイクを諦めない」というエフェックスのテーマを体現したこの製品群は、これから大型バイクライフを始めるエントリー層はもちろん、体力に不安を感じ始めたベテランライダーにとっても救世主となるはず。NC750Xの購入を検討しつつ足つきで躊躇しているなら、このローダウンキットを前提に車両選びを進めてみてはいかかな。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(プロト)
ダイレクトなブレーキフィールと抜群の耐久性を両立 ブレンボ正規代理店でもあるプロトだからこそ実現したこのキットは、複雑な取り回しを必要とするカスタムマスター化を、車種専用設計&ボルトオンでスマートに解[…]
痛みの限界突破からライダーを救う! プロトから、あのヒット作の第二弾となる「PLOT別注G-craft ASIA オールドスタイルソファシート タンデムシートセット」が解禁されたぞ! プロト別注とは […]
純正比で約4kgの軽量化と1.1kW(1.5hp)のパワーを上乗せ 世界最高峰のレース現場で鍛え上げられた排気テクノロジーを、安心の公道仕様で味わえる注目の新製品。その進化とスペックの要点を一挙チェッ[…]
2018年の登場から熟成を重ね、電子制御を獲得したZ900RSの魅力 カワサキZ900RSは、名車Z1を彷彿とさせるティアドロップタンクや火の玉カラーなど、往年のスタイルを現代に蘇らせたモデルだ。現行[…]
「絶妙なちょい足し」が効く! 純正の良さを引き立てる EFFEXの真骨頂といえば、車体が本来持つ設計思想を壊さずに「最小にして、最大の効果」を生み出す絶妙なポジション設定。 今回のイージーフィットバー[…]
最新の関連記事(NC750X)
ツーリングでの安心感と操縦性にさらなる磨き! 3月下旬には、大阪と東京で毎年恒例のモーターサイクルショーが開催され、いよいよ春本番。東京のほうの土日には、私もいくつかのブースでトークショーに出演しまし[…]
外装デザイン&素材ほか細部にわたり多数のアップデート ホンダは「NC750X」をマイナーチェンジ。通常の燃料タンク位置に容量23Lの収納スペースを設け、欧州では半数のユーザーが選択するというDCT仕様[…]
外装素材ほか細部にわたり多数のアップデートを受けた ホンダは「NC750X」をマイナーチェンジ。通常の燃料タンク位置に容量23Lの収納スペースを設け、欧州では半数のユーザーが選択するというDCT仕様も[…]
究極性能先鋭型から、お手ごろパッケージのグローバル車が時代の寵児に オーバー300km/h時代は外的要因もあって唐突に幕切れ、それでも高性能追求のやまなかったスーパースポーツだったが、スーパーバイク世[…]
新色は「パールディープマッドグレー」と「キャンディークロモスフィアレッド」 ホンダは、取り回しやすい低重心の車体パッケージに、優れた環境性能の並列2気筒745ccエンジンを搭載し、通常の燃料タンク位置[…]
人気記事ランキング(全体)
20周年の系譜と「アウト・トリン」の意志 ベトナムにおいて2006年に誕生して以来、見た目はスクーターながら中身は歴としたMTミッションという、アンダーボーン型スポーツバイクのジャンルを確立したのが「[…]
直列5気筒、25バルブの咆哮と650馬力の衝撃 舞台に選ばれたのは、NASCARの聖地であり、世界一危険な超高速バンクを持つタラデガ・スーパースピードウェイ。そして、この過酷なプロジェクトのために用意[…]
三輪ソーラーEV「スリールオータ」 スリールオータは、電気だけで動く極めて実用的な小型三輪モビリティだ。ドアがない仕様は「側車付き軽二輪車登録」、ハードドアを装備した仕様は「ミニカー登録」と、ユーザー[…]
鉄は錆で崩れゆくのが宿命か 古いバイクの部品、そのほとんどは鉄でできています。であるがゆえに錆びやすく、そしてレストアともなると出くわすのがこれ。 サビが進行すると腐食で穴が開いてしまったり(↑)極め[…]
スポーツ向きのハンドル剛性 ビキニカウルと段付きのシングル風シートを装備した正統派カフェレーサースタイルのZ900RS CAFE。SEやBBのハンドルがナロー化してライダーに近づいた分、ワイドで低いC[…]
最新の投稿記事(全体)
2026年夏のハンディファンのトレンドをチェック! 夏のバイクは、フルフェイスヘルメットやプロテクター入りのライディングジャケットで熱がこもりやすく、走行中はもちろん、停車時や休憩時に汗が吹き出し、不[…]
メッシュジャケットの性能を最大化する「インナー選び」が残暑を制する 8月も後半に入り、暦の上では晩夏を迎えたものの、日中の道路上は相変わらず逃げ場のない猛暑が続いている。走行風を効率よく取り込むメッシ[…]
80年代バイクブームの熱狂が蘇る!「ハルネ小田原」で繰り広げられるレジェンド作品の競演 かつて「週刊少年マガジン」のページをめくり、エキゾーストノートの幻聴に胸を焦がしたあの夏の日々が、小田原の地下街[…]
APトライクのカーター最新作「GOAT180」 「APtrikesシリーズ」で国内トライク市場の普及を牽引する神奈川県相模原市のカーターが、満を持して発表したのがこの「GOAT180」だ。車名にある「[…]
判明!あのブーツはイタリアの名門「スティルマーティン」だった 岩城さんの足元を支えていたのは、ずばりイタリアが誇るモーターサイクルフットウェアの老舗ブランド、スティルマーティン(Stylmartin)[…]
- 1
- 2







































