
バイク用ライディングギアの企画/製造/販売を行う「アールエスタイチ」は、自動車メーカーへのエアバッグシステム供給で世界トップクラスのシェアを誇るオートリブと共同開発した、公道専用のバイク乗車用エアバッグベスト「T-SABE(ティーセーブ)」を4月24日発売した。シミュレーションや公道テスト等で蓄積されたデータをもとにした素早いエアバッグ展開と、タイチの経験を活かした高い快適性が特長だ。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真:TAICHI ●外部リンク:TAICHI(Amazonストア)
公道専用のバイク乗車用エアバッグベスト「T-SABE」
バイク用ライディングギアの企画・製造・販売を行うタイチから、公道専用のバイク乗車用エアバッグベスト「T-SABE(ティーセーブ)」が登場した。
タイチはバイクに乗る楽しみと安全を両立した考えのもと「安心、安全、歓び。すべてはライダーのために。」というスローガンを掲げ、これまで欧州の安全基準である「CE」を基準としたプロテクターでライダーの安全性を追求してきた。
新たに発売するエアバッグベスト「ティーセーブ」は、これまでタイチが培ってきた知見と技術を結集し、実際に起こる有事のシミュレーションを経て開発された。この開発プロジェクトは、自動車メーカーへのエアバッグシステム供給における世界シェア1位のオートリブ社と共同で行われ、30か月に及ぶ開発期間を経て、自動車業界の安全性知見を公道ライダー向けに落とし込んでいる。
こうして開発されたティーセーブは、サーキットとは異なる、複雑な交通環境が介在する「公道」での事故状況に即した次世代の安全を具現化。シミュレーションや衝突実験、公道テストなどで蓄積されたデータをもとに衝突や転倒を素早く検知し、0.049秒でエアバッグが完全に展開して胸部と背中を覆い、衝撃がライダーに加わる前に受け止める。また、エアバッグが展開すると、専用アプリ「T-SABE CONNECT」から事前に登録したアドレスへ緊急メッセージと位置情報を自動送信する機能も備えている。
さらに、幅広いジャケットにフィットするパターンや、ライダーの動きを妨げない素材の採用、主張をしないデザインなど、ウエアメーカーならではの設計思想で快適性も追求。胸囲に6cm以上のゆとりがあれば、プロテクター入りのライディングジャケットの下に着用することも可能だ。
エアバッグの展開はバッテリー駆動となっており、最大連続駆動時間は約30時間。エアバッグユニットを取り外せばベスト本体の中性洗剤による手洗いも可能なので、イヤなニオイをため込む心配もない。本体価格は8万8000円(税込)で、利用にあたってのサブスクリプション契約などは不要となっている。サイズは女性専用サイズのWMを含む全6種(WM/S/M/L/XL/BXL)をラインナップする。
「T-SABE」 5つの主な特徴
- 空間確保による高い衝撃保護性能
エアバッグ展開時に身体と対象物の間に約75~80mmの空気層を形成。従来のハードプロテクター(厚み約15~20mm)と比較して、衝撃を吸収・分散させる時間を確保することで、ライダーへの身体的ダメージの低減を図る。 - 公道走行に特化した専用アルゴリズム
市街地の道路や郊外のワインディングなど、公道特有の事故パターンを分析して開発された高精度センサーを搭載。立ちごけなどの軽微な振動と事故を的確に区別し、検知から展開完了まで約0.049秒というレスポンスで、ライダーの胸部と背中を保護する。 - ウエアメーカーだから実現した「快適性とメンテナンス性」
ライディングを妨げないパターン設計かつ、電子ユニットを取り外すことでベスト本体の手洗い洗濯が可能。常に清潔な状態で、ツーリングから日常使いまで快適に使用できる。 - 専用アプリ「T-SABE CONNECT」との連携
スマートフォンとBluetooth®連携し、バッテリー残量の確認や電源のオン/オフ管理が可能。また、転倒検知時には事前に登録した連絡先へ、位置情報と共に緊急メッセージを自動送信する機能を備えている。 - サブスクリプション「完全無料」のユーザーフレンドリー設計
本製品は、月額利用料といったサブスクリプション制を採用していない。本体購入後は、メンテナンス費用などを除き、追加の運用コストなしで継続して使用可能だ。
株式会社アールエスタイチ 代表取締役社長 吉村裕彦 コメント
「アールエスタイチは、創業以来『ライダーの安全を最優先に考え、ライディングをより快適にできるギア』を追求してきました。世界の安全標準をリードするオートリブと、アールエスタイチが培ったライディングギアに対するモノづくりへの情熱が結びつきました。T-SABEはただライダーを守るだけでなく、ライダーの『快適で安全なライディング』を提供し、永く楽しんでいただけるオートバイライフをサポートします。」
オートリブ 最高技術責任者(CTO) ファビアン・デュモン コメント
「アールエスタイチとの協業は、モビリティの安全性を拡大し、モーターサイクルライダー向けの最先端保護システムを開発するという当社のコミットメントを実現するうえで、重要なマイルストーンとなります。ライダー向け装備を設計・製造するアールエスタイチのようなパートナーと緊密に協力することで、実証済みの安全技術を製品へと組み込み、ライダー保護のレベルをさらに引き上げることが可能になります。」
製品概要
・製品名:T-SABE(ティーセーブ)
・価格:8万8000円
・サイズ:WM(女性専用設計)/S/M/L/XL/BXL
・保護範囲:胸部/背中
・重量:約1.8kg
・連続駆動時間:最大約30時間
・防水仕様:IP54
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(アールエスタイチ)
冷却の立ち上がりを早め、軽量で自然なフィット感を実現 アールエスタイチから、猛暑のライディングをサポートする気化冷却システム「LIQUIDWIND(リキッドウインド)」の新型専用ベスト「RSU505リ[…]
イタリアの名サーキットとレッドブルの最新コラボモデルが登場 ミサノ・ワールド・サーキットは、MotoGPをはじめとするレースが開催されるイタリアのサーキットだ。ここで開催される『サンマリノ&リビエラ・[…]
公道に潜む危険から命を守る「実践的な安全」装備 わずか0.049秒で展開。厚さ約80mmの空気層が衝撃を吸収 作動の要となるのが、立ちごけのような軽微な振動と実際の事故を的確に区別する高精度センサーだ[…]
30か月の試行錯誤が生んだ「ライダー専用」の結論 株式会社アールエスタイチは、新型エアバッグベスト「T-SABE(ティーセーブ)」を2026年4月24日より発売すると発表。自動車安全システム分野で世界[…]
まさに「白き処刑人」。ヴェノムの対極を行く迫力の意匠 今回モチーフとなったのは、ヴェノムから派生し、シンビオートの天敵として誕生した「アンチヴェノム」だ。 反転の美学: ヴェノムの漆黒とは対[…]
最新の関連記事(プロテクター)
PS-14 プロテクターインナー:CEレベル2の安全性に「2XL」サイズが仲間入り 高い安全性能と快適性を誇るインナープロテクター「PS-14 CEレベル2 エアスルーインナープロテクター長袖」に、大[…]
軽さと剛性を両立する“TECCELL”構造を採用 TRV067の最大の特徴は、採用されている素材と構造にある。使用されているのは、ポリプロピレン樹脂を特殊な連続成形技術で成型したハニカム構造のコア材・[…]
竹繊維を配合した柔らかく軽量なプロテクターシリーズ 「お気に入りのジャケットを、もっと涼しく、もっと快適にしたい」、そんなライダーの願いを叶えるアップグレードパーツ「バンブーエアスループロテクター」シ[…]
風が抜けるのにCEレベル2! タイチ「ネックスエアー」が夏の安全を変える ライダーの命を守る重要な装備、胸部プロテクター。しかし夏場は熱がこもりやすく、つい安全性よりも涼しさや薄さを優先した装備に切り[…]
どんなジャケットにも合わせられるベルトタイププロテクター ライダーの命を守る胸部プロテクターは、万が一の事故の際に内蔵への衝撃を和らげ、重篤なダメージから身を守る重要な役割を果たす。これまでも多くのプ[…]
人気記事ランキング(全体)
「ちょうどいい」がもたらす自由。完全新設計の並列2気筒 BMWの「GS」ファミリーはアドベンチャーバイクの最高峰として君臨しているが、その大柄な車体に尻込みしてしまうライダーも少なくない。そんなジレン[…]
チェーンメンテナンスから解放される悦び。ヒョースン「GV250X Roadster」 ヒョースンから2026年6月に上陸予定の「GV250X Roadster」は、チェーンメンテナンスから解放してくれ[…]
乗っていてワクワクする相棒を求める気持ち 年齢とともに車の運転が不安になり、免許返納を考える。だが、いざ代わりの移動手段を探すと「いかにも」なデザインの乗り物ばかり。ただ近所のスーパーへ行ければいい、[…]
漆黒と真紅が織りなす、ストリートでの圧倒的な存在感 ドゥカティの単気筒ラインアップを完成形へと導くモデルとしてこのほど登場した「Nera(ネラ)」。イタリア語で「黒」を意味するその名の通り、デザイン全[…]
東レ株式会社は日本が誇る“縁の下の主役”だ 東レ株式会社をご存じだろうか。創業はちょうど100年前の1926年。一般的な知名度こそ高いとは言えないものの、繊維・素材分野において世界でもトップクラスの技[…]
最新の投稿記事(全体)
大衆車だが、フィアットの本気が感じられるモデル フィアット131のデビューは1974年のトリノ・モーターショー。スチール製モノコックボディをスリーボックス設計とし、縦置きフロントエンジン、後輪駆動レイ[…]
シンプルだが飽きのこないデザイン。転倒の際の車両の保護も ライダーにとってかゆところに手が届くような、幅広いバイク関連用品を開発・販売するデイトナ。同社がリリースするバイク用カスタムパーツ「アルミビレ[…]
アースカラー復活のハンターカブ。唯一の悩みは足つきか 2026年モデルで初代のアースカラー「マットフレスコブラウン」が復活し、新色のブラックも追加されたCT125ハンターカブ。大型リヤキャリアや前後デ[…]
入場無料で誰でも楽しめる ビーチリゾートの空気に包まれながら、最新ハーレーからビンテージモデルまで一気に楽しめるイベント『ブルースカイミーティング愛知蒲郡』が、7月4日(土)に愛知・蒲郡で開催される。[…]
シンプルなコットンパンツにプロテクターをプラス:ライディングチノパンツ チノクロス素材を使用した本格的な風合いのチノパンツに、CE規格の軽量プロテクターをヒザに標準装備。少しゆとりのあるシルエットで、[…]
- 1
- 2








































