
トライアンフの大型ネイキッド、Speed Twin 1200 に世界限定800台の限定モデル「Cafe Racer Edition(カフェレーサー・エディション)」が登場。1960年代のロンドン、エース・カフェに集ったロッカーズたちの魂を現代の技術で蘇らせた、注目の一台だ。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:トライアンフ
「本物」だけが許されたカフェレーサースタイル
昨今のネオクラシックブームにおいて、「カフェレーサー」を名乗るモデルは数あれど、トライアンフほどその称号が似合うメーカーはないだろう。ロッカーズ全盛期の1960年代、ロンドンのストリートを支配していたのは、紛れもなくトライアンフのバーチカルツインだったからだ。
今回の限定車で特筆すべきは、カフェレーサーの代名詞とも言える低く構えたセパレートハンドルの装備だろう。バーハンドルが標準のスピードツイン1200よりも、車体との一体感を高めたコンパクトなライディングポジションを取ることができるのだ。
さらに、標準状態ではタンデムステップを取り外したシングルシート仕様としている点がいさぎよい。もちろんタンデム用のステップは同梱されているが、「まずはひとりで、この世界観に没入してくれ」と言っているかのようなメッセージを感じる。
往年の名車を想起させる専用カラーリング
車体を彩るのは、「コンペティション・グリーン」と「アルミニウム・シルバー」のツートーンカラー。これは英国のレースシーンを象徴するブリティッシュ・レーシング・グリーンを現代的に解釈したもので、燃料タンクやシートカウルに施された美しい塗り分けにはクラフトマンシップを感じる。
さらにサイドパネルに大きく描かれた「12」のナンバーグラフィックや、タンクとカウルに手書き風に引かれたエンパイア・ゴールドのコーチラインが、クラフトマンシップとレーシーな雰囲気を強烈に主張し、カフェレーサーとしての完成度を高めている。
走りの「ガチ」さはそのまま、電子制御も満載
ベースとなるスピードツイン1200の持つ、スポーツネイキッド顔負けの走行性能はもちろんそのままだ。
サスペンションには、フロントにフルアジャスタブルのマルゾッキ製倒立フォーク、リアにはオーリンズ製のツインショック(ピギーバックタイプ)を採用。ブレーキシステムはブレンボ製の最高峰キャリパー「Stylema」をダブルで装備し、320mmディスクと組み合わせている。
タイヤにはメッツラーの「Racetec RR K3」を標準装備。1200ccの高圧縮バーチカルツインが叩き出す105psのパワーと112Nmのトルクを、強靭な足まわりがしっかりと受け止めてくれる構成だ。
電子制御もベースモデル同様、最新鋭だ。「スポーツ」「ロード」「レイン」の3つのライディングモードに加え、コーナリングABSやトラクションコントロールも標準装備。
さらに、シフトアップ/ダウンの両方に対応する「トライアンフ・シフトアシスト(クイックシフター)」も装備されており、スポーツライディング時のシームレスな加速をサポートする。伝統的な2眼メーターの中にTFT液晶をうまく融合させ、スマホ連携ナビやUSB-C電源を装備するなど、日常の使い勝手も確保している。
世界限定800台のプレミアムモデル
気になる価格は251万9000円(税込)で、世界800台限定。日本国内での予約は2026年1月27日から開始されており、納車は2月中旬からを予定している。シリアルナンバー入りの証明書も付属し、所有欲を満たしてくれることだろう。
Triumph Speed Twin 1200 Cafe Racer Edition主要諸元
| エンジン・トランスミッション | |
| タイプ | 水冷 SOHC並列 2気筒 8バルブ 270°クランク |
| 排気量 | 1200cc |
| ボア | 97.6mm |
| ストローク | 80.0mm |
| 圧縮比 | 12.1:1 |
| 最高出力 | 105PS / 77.2kW @ 7,750rpm |
| 最大トルク | 112Nm @ 4,250 rpm |
| 燃料システム | マルチポイントインジェクション、電子制御スロットル |
| エグゾースト | ブラッシュドステンレススチール 2イン 2エキゾーストシステム、ツインサイレンサー |
| ファイナルドライブ | Xリングチェーン |
| クラッチ | 湿式・マルチプレートアシストクラッチ |
| トランスミッション | 6速 |
| シャーシ・足回り | |
| フレーム | 鋼管、スチール製クレードル |
| スイングアーム | アルミニウム製両持ちタイプ |
| フロントホイール | チューブレス 7 スポーク 17 x 3.5 インチ、アルミニウム リム |
| リアホイール | チューブレス 7 スポーク 17 x 5.0 インチ、アルミニウム リム |
| フロントタイヤ | 120/70 R17 |
| リアタイヤ | 160/60 R17 |
| フロントサスペンション | Marzocchi製 43mm径フォーク、トラベル量 120 mm |
| リアサスペンション | オーリンズ製ツイン RSU、外付けリザーバー、プリロード・圧側・伸側減衰力調整可能、ホイールトラベル 123mm |
| フロントブレーキ | 320mmツインフローティングディスク、ブレンボ製 Stylema M4.30ラジアルキャリパー、OCABS |
| リアブレーキ | 220mm径シングルディスク、Nissin製 2ピストンフローティングキャリパー、OCABS |
| 寸法・重量・その他 | |
| 全長 | 2073mm |
| 横幅(ハンドル含む) | 795mm |
| 全高(ミラー含まず) | 1127mm |
| シート高 | 810mm |
| ホイールベース | 1414mm |
| キャスターアングル | 22.6° |
| トレール | 92mm |
| 車体重量 | 217kg |
| 燃料タンク容量 | 14.5L |
| サービス間隔 | 16,000キロ点検/12ヶ月点検 |
| メーカー希望小売価格 | 2,519,000円(税込) |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(トライアンフ)
2kgの軽量化と6%のパワー向上がもたらす、息をのむような「超・接近戦」のシナリオ モータースポーツを愛する者にとって、最も心が躍る瞬間は、最終ラップの最終コーナーまで誰が勝つか分からない、一瞬の隙も[…]
オーリンズとブレンボがもたらす、至高のスポーツ性能 「クラシカルなバイクは雰囲気を楽しむもので、本気のスポーツ走行には向かない」。そんな先入観を、スピードツイン1200 TFCは心地よく裏切ってくれる[…]
普通二輪で乗れる極上スタイル「スピード400&スクランブラー400 X」 「初めての輸入車に挑戦したいけれど、デザインの妥協は絶対にしたくない」。そんなライダーの背中を力強く押してくれるのが、400c[…]
「リアル峰不二子」が魅せる、相棒との優雅な休日 トライアンフのブランドアンバサダーを務めるダレノガレ明美さん。2026年1月の就任以来、彼女のバイク愛は深まるばかりだ。今回、InstagramとXに投[…]
バイクを降りた後も自然に過ごせるカジュアルなアウターが欲しい ツーリング先での街並み散策や、お気に入りのカフェでの休憩時。いかにもバイク用といったデザインのウエアでは、周りの風景から浮いてしまうと悩む[…]
最新の関連記事(記念モデル/限定モデル)
台湾のカリスマが手がけた、黒と金の妖艶な世界 「誰も乗っていない、圧倒的なオーラを放つ本格カスタムバイクを手に入れたい」。そんな熱い情熱を持つライダーにとって、この限定車はまさに理想の具現化といえる一[…]
伝統と革新のベースモデル「プリマベーラ125」の揺るぎない魅力 「クラシカルなルックスのスクーターに乗りたいが、現代の交通事情に合わせた性能や安全性は妥協したくない」。そんなワガママなライダーの欲求を[…]
海の至宝「アメリゴ・ベスプッチ」とベスパの共鳴 1931年に進水し「世界で最も美しい船」と称えられるイタリア海軍の練習帆船、アメリゴ・ベスプッチ。一方のベスパは、そこから15年後の1946年に誕生し、[…]
気になる方は「Honda 二輪車正規取扱店」へ! 細かい部分までしっかりこだわった特別感のあるモデル「スーパーカブ50・HELLO KITTY」「スーパーカブ110・HELLO KITTY」が気になる[…]
最高峰「R1M」をまとった、只者ではない凄み 「毎日の通勤路でも、レーシングマシンに乗っているかのような特別感に浸りたい」。そんなライダーの欲求を、このスペシャルエディションは完璧に満たしてくれる。 […]
人気記事ランキング(全体)
1978年に市場に投入。ホンダの英知を集めた名作6気筒モデル「CBX 1000」 多気筒化によるエンジンの高出力化と超高回転化は、1960年代の世界GPロードレースにおいてホンダがその正当性を鮮烈に実[…]
愛車をガード! 安心の防犯&プロテクト系 ◾️パイプエンジンガード Upper / Lower 万が一の立ちごけでも車体へのダメージを最小限に抑える質実剛健なパイプガード。補修用としても頼[…]
秋のバイクシーズンに向けて、E-Clutchでも最高峰の直4サウンドと走りを先取りする 朝夕の風に涼しさが混じる8月下旬、ライダーが心躍らせる秋のツーリングシーズンがまもなく幕を開ける。このベストシー[…]
ロングセラーとなった6気筒ツアラー「カワサキ Z1300」 ホンダのCBX1000とほぼ同時期である1978年のケルンショーで発表され、翌1979年に登場したのがカワサキZ1300である。同じ並列6気[…]
最新の投稿記事(全体)
カウル付きロードスポーツも安心の「湾曲(アーチ)形状」 今回リリースされたラダーレールの最大の特徴は、中央部が弓なりに曲がった「湾曲設計」。ストレートタイプのラダーに比べて傾斜の変化が緩やかになるため[…]
レインウエア+αがスッキリ収まる絶妙なサイズ感 今回の新作2種は、日帰りツーリングでの使い勝手を徹底的に追及。雨具、500mlペットボトル、モバイルバッテリーといった「これだけは持って走りたい」という[…]
なぜ「45°」なのか? 絶妙な角度が痒い所に手が届く! すでにラインナップされている60°、90°、135°も絶大な支持を得ているが、車種やホイールデザイン、ディスクローターのクリアランスによっては「[…]
今回新たに追加されたのは、ツーリング派待望のリアキャリア2種と、万が一の転倒からマシンを守るプロテクター2種。先行リリースされているフェンダーレスやエンジンガードと合わせ、新型CB400SF用の専用パ[…]
なぜ普通のソケットじゃダメなのか? 一般的な工具用ソケットは、ナットに入れやすくするために口元が面取り(斜めに削られている)されている。しかし、スクーターのクラッチナットはとにかく薄い。面取り加工のせ[…]
- 1
- 2














































