
イタリアの老舗モーターサイクルブランドであるモト・グッツィは、創立105周年とイタリア・マンデッロ・デル・ラーリオにおける新拠点の完成を記念した特別仕様車「105thアニバーサリー・エディション」を発表した。欧州での発売は2026年10月を予定しており、2027年末までの期間限定で生産・販売される。アニバーサリーの対象となるのは「V7ストーン」や「V100マンデッロ」を含む精鋭4機種だ。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:モト・グッツィ
創立105周年の節目と未来へ繋ぐマンデッロ新拠点の完成を祝福
イタリア・レッコ県マンデッロ・デル・ラーリオにおいて、現地時間の2026年9月3日、モト・グッツィの新しい歴史の扉を開く特別なアニバーサリーエディションがベールを脱いだ。ブランドの創立105周年を祝うとともに、同地に新たに建設された「ニュー・ホーム(新拠点)」の完成・落成を記念して誕生した限定シリーズである。
この新拠点は、米国ロサンゼルスを拠点とする著名な建築家グレッグ・リンが設計を手がけた、ブランドの未来を象徴する一大プロジェクトだ。敷地内には最新の生産工場に加え、新たに再構築されたモト・グッツィ・ミュージアム、そして世界中から集まる訪問者やイベントに対応するための広大な多目的スペースが併設されている。これからの105年間を見据え、新たな体験や感情を生み出すための拠点として機能していく重要な施設である。
新拠点の建築意匠を忠実に再現した「パールグレー」と「イエロー」
「105thアニバーサリー・エディション」の最大の特徴は、この新しい建築群の色彩と仕上げからダイレクトにインスピレーションを得てデザインされた専用の外観にある。
車体全体を包み込むのは、艶ありパール仕上げを施した専用グレー(グロス・パール・グレー)だ。この現代的な色調は、新工場のモダンな建物を想起させるインダストリアルかつメタリックな美学を放ち、モト・グッツィが持つ本来の機能美を際立たせる。
さらに、グレーのボディを引き締めるアクセントとして、コントラストイエローのデテールが各部にあしらわれている。この黄色い差し色も、マンデッロの新拠点の施設仕上げに採用されている色彩から直接取り入れられたものだ。
伝統の「鷲」に代わる数字の「105」と専用グラフィック
細部のディテールワークにも、アニバーサリーモデルならではの専用装備が奢られている。
燃料タンクの両サイドには、垂直方向に流れるように配置された「Moto Guzzi 105th Anniversary」の専用グラフィックが施される。そして最も象徴的な変更点が、通常であればブランドのアイデンティティである「鷲(イーグル)」のエンブレムが据えられる位置に、創立105周年をダイレクトに主張する数字の「105」がレイアウトされている点だ。
この特別な「105」の記念グラフィックは、リアホイールのリム部分にも同様に施され、足まわりの特別な存在感を強調している。
シート部分も、このアニバーサリーエディションのために専用開発された特別仕様だ。シート後部にはスタイライズされたモト・グッツィの「鷲(イーグル)」マークが型押しで刻印され、シート全体にコントラストイエローのステッチが丁寧に施されることで、車体色とのデザイン的な統一感を確保している。
2027年末までの完全限定生産!「V7」から「ステルヴィオ」まで5機種展開
この記念すべき「105thアニバーサリー・エディション」は、モト・グッツィのラインナップにおける主要な4つのプラットフォームに展開される。
対象となるのは、空冷縦置きVツインを搭載するネオクラシックの定番「V7ストーン」、現代のアドベンチャーツアラーである「V85ストラーダ」、そして水冷エンジンを搭載した次世代の「V100マンデッロ」だ。さらに、最新のアドベンチャーモデル「ステルヴィオ/ステルヴィオ PFFライダー・アシスタンス・ソリューション」を加えた計4機種が用意されている。
これらのアニバーサリーモデルは、欧州市場において2026年10月より順次デリバリーが開始される予定だ。生産・販売される期間は「2027年末まで」に限定されており、この特別な販売期間を経過した後は手に入らない希少なコレクターズアイテムとなることは間違いない。
モト・グッツィが歩んできた105年の重厚な歴史と、これから始まる新たな105年の未来。その交差点に立つ新工場の意匠をそのまま愛車として所有できるこの貴重な機会を、世界中の熱狂的なグッツィファンやコレクターが見逃すはずはないだろう。
Moto Guzzi 105th Anniversary models COLORS
【MOTO GUZZI STELVIO 105th ANNIVERSARY EDITION/STELVIO PFF RIDER ASSISTANCE SOLUTION 105th ANNIVERSARY EDITION】●グロス・パール・グレー×コントラストイエロー
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(モトグッツィ)
2025年の大幅刷新が生み出した、疲労知らずの「極上の乗り味」 「最新のアドベンチャーバイクは速くて快適だが、どれも電子制御の塊で味気ない」。そんな不満を抱えるライダーにこそ、V85TTはおすすめだ。[…]
大幅進化した2025年モデルの「旨味」を継承し、更なる高みへ 新型を語る前に、ベースとなっている2025年モデルの進化についておさらいしておこう。排気量853ccのエンジンはユーロ5+に対応しつつ、ラ[…]
創始者のカルロ・グッツィが愛情を注ぎこんだエンジン そもそも、モトグッツィの創業は1920年に試作モデル「G.P.」を作り上げたタイミングまで遡れます。初手から「メトロノームのように正確なエンジン」と[…]
電子制御スロットル採用でユーロ5+適合、走行モードやクルコン、トラコンなど電子制御も充実 ピアッジオグループジャパンは、EICMA 2024で初公開された新型V7シリーズの国内正式導入を発表。2025[…]
シャフトドライブでロングツーリングも安心なミドルアドベンチャーがアップデート 2023年のミラノショーで発表された新型V85TTは、翌年に上位グレードとなるV85TTトラベルが日本に上陸した。そして今[…]
最新の関連記事(記念モデル/限定モデル)
マン島TTの英雄マクギネスの30周年を祝う!15台限定の特別限定車 CBR1000RR-RファイアブレードSPは、すでに日本国内でも正式に販売され、サーキットを愛する多くのスーパースポーツファンから圧[…]
台湾のカリスマが手がけた、黒と金の妖艶な世界 「誰も乗っていない、圧倒的なオーラを放つ本格カスタムバイクを手に入れたい」。そんな熱い情熱を持つライダーにとって、この限定車はまさに理想の具現化といえる一[…]
伝統と革新のベースモデル「プリマベーラ125」の揺るぎない魅力 「クラシカルなルックスのスクーターに乗りたいが、現代の交通事情に合わせた性能や安全性は妥協したくない」。そんなワガママなライダーの欲求を[…]
海の至宝「アメリゴ・ベスプッチ」とベスパの共鳴 1931年に進水し「世界で最も美しい船」と称えられるイタリア海軍の練習帆船、アメリゴ・ベスプッチ。一方のベスパは、そこから15年後の1946年に誕生し、[…]
気になる方は「Honda 二輪車正規取扱店」へ! 細かい部分までしっかりこだわった特別感のあるモデル「スーパーカブ50・HELLO KITTY」「スーパーカブ110・HELLO KITTY」が気になる[…]
人気記事ランキング(全体)
シリーズ累計5700万部突破!猫猫の「毒と薬」の魔力が現代の読者を惹きつける 架空の中華風帝国「茘(リー)」を舞台に、後宮の薬師・猫猫(マオマオ)が、美形の宦官・壬氏(ジンシ)に翻弄されつつ、王宮の事[…]
世界初、独自機構を貫いたキャブレター式ターボの誕生 1981年の東京モーターショーに、XJ650をベースとしたターボ車が出展された。会場には電子制御式フューエルインジェクションとキャブレターの2種類が[…]
R1のDNAとYCC-Tを凝縮。クラス最軽量149kgを掲げたYZF-R2の全貌 インドで世界初公開されたヤマハの新型YZF-R2は、急成長を続ける200ccプレミアムスーパースポーツセグメントに向け[…]
ヘリコプター用「フラット6」をリヤに積む狂気 まず度肝を抜かれるのが、圧倒的な低重心とハイパワーを求めて、開発者プレストン・タッカーが選んだヘリコプター用・空冷水平対向6気筒エンジン。タッカーはこれを[…]
先代比14kg軽量化の177kgを達成したハイパーモタードV2 SPの構造 新型ハイパーモタードV2 SPは、2005年のEICMAで発表されたプロトタイプから20年を経て再構築されたスーパーモタード[…]
最新の投稿記事(全体)
創立105周年の節目と未来へ繋ぐマンデッロ新拠点の完成を祝福 イタリア・レッコ県マンデッロ・デル・ラーリオにおいて、現地時間の2026年9月3日、モト・グッツィの新しい歴史の扉を開く特別なアニバーサリ[…]
コスパも高い! 新型『CUV e: 』が“シティコミューターの新常識”になる可能性 最初にぶっちゃけて言わせてもらうと、筆者の私(北岡)は『EV』全般に対して懐疑的なところがある人です。カーボンニュー[…]
座面が小さいシートや、タンデムにも使えるゲルザブRSと同時装着で暑い日も快適な座り心地 猛暑のツーリングでシートがフライパン並みに熱くなり、尻が蒸れて集中力が切れた経験は誰にでもあるはず。「ゲルザブR[…]
レース由来の超軽量鍛造ホイールと専用コックピットがもたらす旋回性能 新型パニガーレV2 MM93およびパニガーレV2 FB63は、ベースモデルとなるパニガーレV2 Sの基本設計を受け継ぎつつ、サーキッ[…]
サビて固着したネジやナメて外せなくなったネジを簡単に外せる デイトナから発売されている「バイク用ショックドライバーセット(品番:95392)」は、錆びついて固着したボルトや、ネジ緩み止め剤が塗布された[…]
- 1
- 2















































