
カワサキは欧州で、新型「Z900RS」シリーズを発表。日本でも正式発表済みの「Z900RS SE」と「Z900RS ブラックボールエディション」に加え、スタンダード仕様の「Z900RS」がラインナップされている。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
日本ではブラックボールエディションが標準モデルの位置づけだが……
カワサキは、欧州で新型「Z900RS」シリーズを発表した。日本では「Z900RS SE」および「Z900RS CAFE」、そして「Z900RS ブラックボールエディション」が正式発表されているが、欧州ではカフェが省略され、代わりに無印の「Z900RS」が追加されているのがポイントだ。
ちなみに日本市場ではブラックボールエディションがスタンダード仕様の位置づけで、(少なくとも2026年モデルでは)無印Z900RSのラインナップはないとされている。
新型Z900RS(無印)は、2025年モデルの“茶玉虫”カラースキームに準じており、色名も『キャンディトーンレッド』のまま。とはいえ、5psのパワーアップを果たしたエンジンをはじめ、ライディングポジションやメーター機能、電子制御も追加あるいは変更を受けている。
エンジン出力は5psパワーアップ&高回転側に寄った設定になったが、そのぶんリヤスプロケットの歯数を増したことで加速力を強化している。
エンジンは電子制御スロットルバルブ(ETV)を採用し、低回転域の滑らかさと高回転域の胸のすくような吹け上がりを両立。圧縮比は10.8:1から11.8:1へと高圧縮化され、カムプロフィールは作用核とリフト量を増加させる方向で再設計。さらにクランクシャフトのフライホイールマスは従来比で約10%削減され、小気味よいレスポンスと高回転域の力強くスポーティなフィーリングを実現した。
これらにより、最高出力は従来の111ps/8500rpmから5psアップの116ps/9300rpmに。また最大トルクはピーク値10.0kg-mこそ同じだが発生回転数は6500rpm→7700rpmへと高回転化された。
吸気ファンネルは1/4番を112mm→51.5mmへと短縮、2/3番を150mm→151.5mmとわずかに延長することで、これも高回転パワーと低中速のパフォーマンス向上を支えている。リヤスプロケットは42T→43Tとショート化したことも加速力に寄与する。
排気系にも変更が加えられ、エキゾーストパイプはヘッダ形状を見直すことで従来モデルよりもエキゾーストパイプが前へ張り出すレイアウトに。またサイレンサーは従来よりも70mm延長された新しいテーパード形状のメガホンタイプに。また、新設計のボルトオン式ステンレス製エンドピースを採用した。これらに合わせてプリチャンバーはコンパクト化されるとともにサブ触媒を内蔵する。
メーターはスマートフォンアプリ「RIDEOLOGY THE APP MOTORCYCLE」に対応。
電子制御スロットルバルブの採用とともに、ボッシュ製IMU(慣性計測装置)を新たに搭載。これにより各種電子制御が強化され、KCMF(カワサキコーナリングマネジメントファンクション)やABSのコーナーブレーキングマネジメント機能が追加された。また1500rpm以上で動作可能なシフトアップ/ダウン対応のKQS(カワサキクイックシフター)、クルーズコントロールも新採用した。
メーターは従来通り2眼式の砲弾アナログタイプだが、スマートフォン接続機能(スマートフォンアプリ「RIDEOLOGY THE APP MOTORCYCLE」に対応)が追加されたことによって、接続のインジケーターが追加されている。このスマートフォン接続は音声コマンド機能とナビ機能にも対応する(ナビ表示機能なし/ライセンス登録が必要)。
ハンドルまわりのポジション新旧比較。
ユーザーインターフェースまわりにも手が入れられた。ハンドルバーは新設計のナロータイプになり、グリップ位置が内側に50mm、下方に38mm移動。シートはタックロール形状が見直され、ロール部にウレタンフォームを追加することで快適性を向上している。
タックロール部分にウレタンを盛り込んだことでクッション性を向上。その代わりシート高は835mm(SEは845mm)になっているが、クッションストロークが大きめに取ってあることから足着き性に大きな変化はないという。
KAWASAKI Z900RS[2026 EU model]
主要諸元■全長/全幅/全高未発表 軸距1465 シート高835(各mm) 車重216kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 116ps/9300rpm 10.0kg-m/7700rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■タイヤサイズ120/70ZR17 R=180/55ZR17 ※諸元は欧州仕様
KAWASAKI Z900RS[2026 EU model]Candy Tone Red
KAWASAKI Z900RS[2026 EU model]Candy Tone Red
KAWASAKI Z900RS SE[2026 model]
主要諸元■全長/全幅/全高未発表 軸距1465 シート高845(各mm)車重217kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 116ps/9300rpm 10.0kg-m/7700rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■タイヤサイズ120/70ZR17 R=180/55ZR17 ※諸元は欧州仕様
KAWASAKI Z900RS SE[2026 model]Metallic Spark Black
KAWASAKI Z900RS SE[2026 model]Metallic Spark Black
KAWASAKI Z900RS Black Ball Edition[2026 model]
主要諸元■全長/全幅/全高未発表 軸距1465 シート高835(各mm)車重216kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 116ps/9300rpm 10.0kg-m/7700rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■タイヤサイズ120/70ZR17 R=180/55ZR17 ※諸元は欧州仕様
KAWASAKI Z900RS Black Ball Edition[2026 model]Ebony
KAWASAKI Z900RS Black Ball Edition[2026 model]Ebony
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(Z900RSシリーズ)
進化した走りに見合う質感を求めて 最高出力が従来の111psから116psへと5ps向上し、クイックシフターやクルーズコントロールなどの先進装備を標準搭載した2026年モデルのZ900RS。スポーツ性[…]
ミリ単位の取付位置設定でタンクからテールまで一本線を通すカウルキット 「究極のライダーのために」をコンセプトに世界の二輪パーツメーカーと共同で逸品を開発するというNaps Sportsの方針に沿い、今[…]
熟成の域に達したZ900RSの魅力をさらに引き立てるリアビュー構築 2026年モデルとして発表された新型Z900RSは、電子制御スロットル(ETV)やボッシュ製IMUを獲得し、最高出力は従来の111p[…]
カワサキ伝統「Z」の血脈を受け継ぐ人気モデル・Z900RSの3兄弟が揃い踏み! まず注目したのはZ900RS。1970年代に一世を風靡したカワサキの名車・Z1/Z2。いわずもがな、そのシルエットを21[…]
往年の名車「Z1」を彷彿とさせる、美しきティアドロップタンクと丸目ヘッドライト バイクに興味を持ったのなら、一度はこのシルエットを目にしたことがあるだろう。Z900RSの最大の魅力は、なんといっても1[…]
最新の関連記事(新型大型二輪 [751〜1000cc] | 新型ヘリテイジ/ネオクラシック)
ありきたりなデザインへの不満を吹き飛ばす、独創のカフェレーサー 「最新のネイキッドバイクはどれも似たような顔つきで、ガレージに置いたときのワクワク感が足りない」。そんな大人の不満を、一瞬でかき消してく[…]
新型『CB1000F』のイメージってどんなもの? 長年、Honda『CB』を象徴してきた「CB1300」シリーズが30年以上の歴史に終止符を打ち、その後を継ぐかのように登場した新型『CB1000F』と[…]
昔風の硬派なルックス、中身は超絶フレンドリー CB1000 HORNETをベースに開発され、ʼ25年11月にデビュー(SEはʼ26年1月)したのが、かつてのCB750Fを思わせる外観が与えられたCB1[…]
4/4:ドゥカティ「スクランブラー・ナイトシフト・エメラルド」 ドゥカティの人気ネオクラシックモデルに、都会の夜を彩る新色「スクランブラー・ナイトシフト・エメラルド」が追加され、4月4日に発売となる。[…]
新型『CB1000F』のイメージってどんなもの? 長年、Honda『CB』を象徴してきた「CB1300」シリーズが30年以上の歴史に終止符を打ち、その後を継ぐかのように登場した新型『CB1000F』と[…]
人気記事ランキング(全体)
耐荷重80kg! 美しいデザインで大人も子供も楽しめる EVEREST XING emoveは、次世代型モビリティを展開する株式会社Acalieのハイスペックブランド「EVEREST XING」からリ[…]
原付二種スポーツの絶対的エース、さらなる進化へ 個性を解き放つ3つの新色が2026年モデルを彩る 前モデル(2024年)では、パールホライゾンホワイトとマットガンパウダーブラックメタリックという、モノ[…]
前年モデルの美点はそのまま。最新の「色」で個性をアップデート 「クラシックなバイクに乗りたいけれど、重くて扱いづらいのは嫌だ」。そんな現代のライダーのワガママな悩みを鮮やかに解決し、世界中で支持を集め[…]
コンパクトすぎて窮屈という悩みを、絶妙なサイズアップで解決 電動とは思えないほどシンプルな抜け感のあるデザインで注目を集めていた、従来のWonkey。ところが、「ファンバイクのような車格では、自分の身[…]
大柄な車体への不安を消し去る、シート高735mmの絶大な安心感 「クルーザースタイルに憧れるが、車体が重くて取り回しに苦労しそう…」。そんな先入観を抱え、購入をためらっている大人は少なくないだろう。し[…]
最新の投稿記事(全体)
伝統のスクランブラースタイルを貫く「キャバレロ」 「スクランブラーはオフロードモデルが登場するまでの間、自由を謳歌するライダーたちのアイコンであり、特に1950-60年代のアメリカで隆盛を誇ったモデル[…]
A-FORCE RRのベンチレーション性能を語る上で欠かせない、画期的内装パッド「3D Air Tech」 最高気温が40℃を超える日が”酷暑日”と設定されました。最高気温が40℃を超えるのも珍しくな[…]
僕のCB1000Fは店の中央で待っていた 去る2025年11月14日。僕はヘルメットやグローブ、ジャケットなどライディングウェア一式を担いで電車に乗っていた…。なぜかって? そう! なぜならその日は待[…]
アライが誇る最先端のカーボンテクノロジー「RX-7X SRC」 今回プレゼントされる「Arai RX-7X SRC」についてまず振り返っておこう。高いプロテクション機能で知られるRX-7Xの帽体フォル[…]
スズキSV650 ABS試乗レビュー この記事では、惜しまれつつ生産終了となったスズキのVツインミドルネイキッド、SV650について紹介する。1999年の初代SV650、2003年の2代目SV650、[…]
- 1
- 2






















































