
トライアンフモーターサイクルズジャパンは、人気の「Tiger(タイガー)」シリーズに、特別仕様車「Alpine Edition(アルパイン・エディション)」および「Desert Edition(デザート・エディション)」を投入すると発表した。これらの特別仕様車は「Tiger 900」と「Tiger 1200」の両クラスに設定され、充実した装備、専用カラー、グラフィックを採用。高い走破性をベースに価格以上の価値を提供するモデルとして位置づけられている。発売は2026年1月予定だ。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:トライアンフモーターサイクルズジャパン
アルプスと砂漠、過酷なフィールドをテーマにした2つの個性
タイガーファミリーは、トライアンフのアドベンチャー性能を純粋に表現するモデルだ。俊敏なミドルクラスの900から威風堂々としたリッター超クラスの1200まで、どんな道路や山道でも安心できる操作性を追求して設計されている。
いずれも心臓部には、トライアンフ独自の三気筒エンジンを搭載。Tプレーンクランクというユニークな構造により、低回転域ではツインエンジンのようなトラクションを、高回転域では三気筒ならではのパワーと、スムーズな中速域の加速を実現している。
スムーズなギアチェンジが可能なクイックシフター、スマートフォンとの機能を備えた7インチTFTディスプレイを標準装備と、豊富な装備も特長的だ。
そんなタイガーファミリーにこのほど追加された特別仕様車は、世界でもとくに過酷で多様な環境であるアルプス山脈と砂漠の走破を目指して設計されている。
「アルパインエディション」は雪山探検をテーマに、オンロード志向のバリエーションモデル「GTプロ」をベースに誕生した。ライダーの負担を軽減する先進テクノロジーと、山岳の頂をイメージした新たなカラーが特徴だ。
一方、「デザートエディション」は灼熱の砂漠や過酷な地形を走破するために開発され、オフロード性能に優れたバリエーションモデル「ラリープロ」をベースとしている。デザインの麺でも、高いオフロード性能を際立たせることが意識されている。
タイガー900特別仕様車:アクラポヴィッチと専用足まわり
それぞれのクラスの詳細をここからは見ていこう。タイガー 900の特別仕様車(アルパイン/デザート)には、トライアンフのアドベンチャーモデルとして初めて、アクラポヴィッチ製サイレンサーが標準装備された。
【Triumph Tiger900 Alpine Editon】
【Triumph Tiger900 Deasert Editon】
また、オフロード走行時の車体保護のため、900アルパインエディションにはエンジンプロテクションバー、900デザートエディションにはフューエルタンクプロテクションバーがそれぞれ装備される。
足まわりを見ると、ベースモデルの性格が明確に反映されている。オンロード寄りの900アルパインエディションはマルゾッキ製45mm倒立フォークとリアユニットを採用し、フロント180mm、リア170mmのトラベル量を確保。タイヤにはメッツラーのツアランスネクストを装着することで、オンロードからオフロードまで優れたグリップを発揮する。
対して、オフロード寄りの900デザートエディションはショーワ製45mm倒立フォークとリアユニットを装備。ホイールトラベルはフロント240mm、リア230mmと大幅に延長されている。さらにチューブレスタイヤを装着したスポークホイールを採用。多様な路面状況に対応できる設定だ。
タイガー1200特別仕様車:安全技術と快適装備の充実
長兄となるタイガー1200の両エディションは、ライダーとパッセンジャーそれぞれに対応するヒーテッドシートを標準装備し、長距離走行時の快適性を大幅に向上させている。
【Triumph Tiger1200 Alpine Editon】
【Triumph Tiger1200 Deasert Editon】
そして、特筆すべきは安全装備の充実だ。1200アルパイン/デザートともに、コンチネンタル社と共同開発された「トライアンフ・ブラインドスポット・レーダー・システム」が標準装備。
これは、死角内の車両を検知し警告するブラインドスポット・アシストと、ウインカー操作時に接近車両を検知し警告するレーンチェンジ・アシストの2つの機能で構成されており、走行時の安全性と安心感を高めてくれる。
さらにシート高調整に加え、停車時に車体を最大20mm低くすることが可能なアクティブ・プリロード・リダクション機能も採用。足つき性を向上させている。
足まわりでは共通してショーワ製セミアクティブサスペンションを採用。1200アルパインエディションはフロント・リアともに200mmのトラベル量を確保し、タイヤにはた全方位進化型アドベンチャータイヤである、ブリヂストンA41を採用した。
一方の1200デザートエディションはフロント200mm、リア220mmのトラベル量を確保。また、スポークホイールを採用し、フロント21インチ/リア18インチを組み合わせることで、あらゆる地形に対応できる仕様となっている。タイヤには、メッツラー カルー・ストリートを装着している点も、オフロードを意識している面が表れている。
こうした特別仕様満載のアルパイン/デザートエディションは900が税込み201万9000円~、1200が243万5000円から。充実した特別装備と、高い走破性から考えるとお値打ちな設定といえるだろう。店頭での納車は2026年1月を予定している。
Triumph Tiger900/1200 Alpine/Deasert Editon SPEC一覧
| 項目 | Tiger 900 Alpine Edition | Tiger 900 Desert Edition | Tiger 1200 Alpine Edition | Tiger 1200 Desert Edition |
|---|---|---|---|---|
| エンジンタイプ | 水冷並列3気筒 DOHC12バルブ | 水冷並列3気筒 DOHC12バルブ | 水冷並列3気筒 DOHC12バルブ | 水冷並列3気筒 DOHC12バルブ |
| 排気量 | 888 cc | 888 cc | 1160 cc | 1160 cc |
| 最高出力 (PS) | 108 PS @ 9,500 rpm | 108 PS @ 9,500 rpm | 150 PS @ 9,000 rpm | 150 PS @ 9,000 rpm |
| 最大トルク (Nm) | 90 Nm @ 6,850 rpm | 90 Nm @ 6,850 rpm | 130 Nm @ 7,000 rpm | 130 Nm @ 7,000 rpm |
| ファイナルドライブ | Oリングチェーン | Oリングチェーン | シャフトドライブ | シャフトドライブ |
| Fサスペンション | マルゾッキ製 45mm倒立フォーク | ショーワ製 45mm USDフォーク | ショーワ製 49mm倒立フォーク(セミアクティブ) | ショーワ製 49mm倒立フォーク(セミアクティブ) |
| Fホイールトラベル | 180 mm | 240 mm | 200 mm | 200 mm |
| Rホイールトラベル | 170 mm | 230 mm | 200 mm | 220 mm |
| Fタイヤ | 19インチ鋳造アルミ | 21インチ鋳造アルミ / Bridgestone Battlax Adventure | 19インチ鋳造アルミ / ブリヂストン A41 | 21インチ鋳造アルミ / メッツラー Karoo Street |
| Rタイヤ | 17インチ鋳造アルミ / Metzeler Tourance™ Next | 17インチ鋳造アルミ / Bridgestone Battlax Adventure | 18インチ鋳造アルミ / ブリヂストン A41 | 18インチ鋳造アルミ / メッツラー Karoo Street |
| シート高 (調整式) | 820/840 mm | 860/880 mm | 850/870 mm | 850/870 mm |
| 車体重量 (湿重) | 224 kg | 231 kg | 247 kg | 251 kg |
| タンク容量 | 20 L | 20 L | 20 L | 20 L |
| 点検間隔 | 6,000 キロ点検 | 6,000 キロ点検 | 16,000 キロ点検 | 16,000 キロ点検 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(新型大型二輪 [1001cc以上] | トライアンフ)
ニューカラーをまとった2026年最新トラをチェック プレミアム志向の輸入ブランドとしても、国内でも地位を確立した感のあるトライアンフ。その2026年モデルが、ニューカラーをまとって出そろった。 話題の[…]
”最高”のスピードトリプルが登場 スピードトリプル1200RXは、世界限定1200台のみ生産予定。2025年1月に発表されたスピードトリプル1200RSからさらにアップデートされており、「究極のスピー[…]
電子制御満載の驚異のビッグネイキッド ブレーキングのためにストレートで身体を起こすと、信じられない風圧に襲われネイキッドであることを意識させられる。超高速域でも絶対的な安定感があり、スロットルを開ける[…]
電子制御デバイスをさらに進化させてパワーアップも果たしたモダンネイキッド スピードトリプル1200RSは、2021年に初登場となったロードスターシリーズのフラッグシップモデルだ。パワフルな1160cc[…]
ファッションからスポーツまで。現代のバイクライフにフィット このバイクは只者じゃない−−。僕はマヨルカ島のリゾートホテルのエントランスに鎮座するトライアンフの「スピードツイン1200RS」に初対面した[…]
最新の関連記事(新型大型二輪 [751〜1000cc] | トライアンフ)
「箱付き」だけじゃない! 旅仕様の全部入りパッケージ まず目を引くのは、その名の通りツーリングに特化した装備群。なんと、車体色に合わせたパニアケースと、トップボックスが最初から標準装備されているのだ。[…]
Moto2で鍛え抜かれた765ccトリプルエンジン このほど登場したトライアンフのミドル3気筒の新ラインナップは、パフォーマンス、独自性、そしてサーキット志向の走行性能をこれまで以上に引き上げ、公道で[…]
ニューカラーをまとった2026年最新トラをチェック プレミアム志向の輸入ブランドとしても、国内でも地位を確立した感のあるトライアンフ。その2026年モデルが、ニューカラーをまとって出そろった。 話題の[…]
伝説のロゴが語る歴史 2024年現在でこそ、三角形にブロック体のアルファベットといった趣の、トライアンフロゴ。しかし100年以上続く、歴史あるブランドだけあって、1902年の盾型デザインに始まり、いく[…]
タイガーシリーズの快走ツアラーが新エンジンとともに トライアンフのアドベンチャーシリーズには実にさまざまなバリエーションが揃っているが、このたび新登場する『タイガースポーツ800』は、既存モデルである[…]
人気記事ランキング(全体)
最強のコスパ防寒着か? 進化した「GIGA PUFF」 まず注目したいのが、「GIGA PUFF フュージョンダウンフーディ」だ。価格は驚異の4900円。このフーディの肝は、中わたの量にある。従来製品[…]
「着る換気扇」サーキュレーターメッシュ 今回紹介するのは、2025年9月の発売からわずか2ヶ月半で累計3万枚を突破したという「サーキュレーターシリーズ」だ。最大の特長は、裏地に採用された「サーキュレー[…]
バイク置き場を有効活用できる。掛けてから移動できるリアスタンド バイクとの接点は、スイングアーム下から支える付属のL形アタッチメントか、スイングアームに取り付けたスプールに引っかける別売りのV形アダプ[…]
「天然のエアコン」が汗冷えを防ぐ 厚着をしてバイクで走り出し、休憩がてら道の駅やコンビニに入った瞬間、暖房の熱気で生じる汗の不快感。そして再び走り出した直後、その汗が冷えて体温を奪っていく不安。ライダ[…]
後輪を軸に旋回する基本通りに乗れる車体のしなやかさと従順かつ繊細なエンジン特性! 2ストロークエンジン・メーカーではなかったホンダが、’60年代に世界GP完全制覇の後に再挑戦した4ストNR500が思わ[…]
最新の投稿記事(全体)
オンロードメインで楽しむ扱いやすいツアラーモデル いい意味で、事前の想像とは大きく異なる乗り味だったのが、油冷単気筒エンジンを搭載した軽二輪アドベンチャーのVストローム250SX。このルックスから、個[…]
排気量拡大路線から4バルブヘッド開発へ 1980年代の後半はAMGにとって重要な分岐点だった気がします。もともと、彼らはメルセデスベンツが作ったエンジンをボアアップ、強固な足回りへと改造することに終始[…]
「バケヨンカスタムご存じ?」’70年代のホンダ4発末弟はCB350Four! 1972年6月、ホンダはCB350フォアを発売した。 1969年に衝撃のデビューを果たした世界初の量産4気筒スーパースポー[…]
デザイナーの“眼”は何を捉えたか? 今回紹介するのは、ただのロゴ入りTシャツではない。なんと「数々のヤマハ車を手掛けてきた車体デザイナー本人が描き下ろした」という、正真正銘のデザイナーズスケッチTシャ[…]
浅草の夜が“ロイヤルエンフィールド”に染まる! ピーシーアイ株式会社は、2025年12月20日(土)、東京・浅草の人気カフェ「ORTIGA(オルティガ)」にて、ロイヤルエンフィールド・オーナーを対象と[…]
- 1
- 2


















































