
トライアンフから、ミドルクラスのアドベンチャー界隈を賑わせるニューモデルが登場した。それが「TIGER SPORT 800 TOUR(タイガースポーツ800 ツアー)」だ。すでに高い評価を得ている「TIGER SPORT 800」をベースに、長距離ツーリング性能をガッツリと強化したこの一台。ただの派生モデルと侮るなかれ、トライアンフが本気で「旅」を提案していると思わせる標準装備の充実ぶりだ。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:トライアンフ
「箱付き」だけじゃない! 旅仕様の全部入りパッケージ
まず目を引くのは、その名の通りツーリングに特化した装備群。なんと、車体色に合わせたパニアケースと、トップボックスが最初から標準装備されているのだ。
容量もかなりのもの。パニアとトップボックスを合わせれば、その積載量は合計106Lにも達する。トップボックスにはXLサイズのフルフェイスヘルメットが2個、もしくはパニアに各1個ずつ収納可能というから、タンデムでのロングツーリングでも積載に悩むことはまずないだろう。
さらに、長旅の快適性を左右するアイテムも抜かりない。センタースタンド、ハンドガード、ヒーテッドグリップ、そしてデュアル・コンフォートシートまでもが標準で奢られている。とくにこれからの冷え込む季節、ヒーテッドグリップとハンドガードの恩恵は計り知れない。
115馬力を叩き出す爽快な3気筒エンジン
心臓部に収まるのは、TIGER SPORT 800同様に800cc並列3気筒エンジンだ。最高出力は115ps(10,750rpm)、最大トルクは84Nm(8,500rpm)を発揮する。
トライアンフのトリプルエンジンといえば、低中速の粘りと高回転の伸びを両立した特性で知られるが、このユニットも中回転域のほぼ全域で最大トルクの90%以上を発揮。つまり、荷物を満載した状態やタンデム走行時の追い越し加速でも、ストレスのない走りが期待できるわけだ。
また、ギアチェンジをアシストするクイックシフター「Triumph Shift Assist」も標準装備。クラッチレバーを操作する手間を省けるため、数百キロを走るロングツーリングともなれば疲労軽減にはかなり効果的だ。
足まわりはSHOWA製で武装、電子制御も充実
重量増になりがちなツアラーモデルだが、走りの質には妥協が見られない。サスペンションには前後ともにSHOWA製を採用。フロントは41mm倒立フォーク(伸側・圧側減衰調整付)、リアはモノショックで、とくにリアには遠隔油圧プリロードアジャスターが備わっている。
パニアに荷物を詰め込んだり、タンデムしたりと荷重変化が激しいツアラーにおいて、工具なしでサスセッティングを変更できるのはとても実用的といえる。
ブレーキはフロントにラジアルマウント4ピストンキャリパーと310mmダブルディスクを採用。車両重量はラゲッジ類を含めて232kgとなるが、制動力に不安はないだろう。
電子制御面では、新たにタイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS)が標準装備されたのがトピックだ。パンクや空気圧低下を早期に察知できる機能は、見知らぬ土地を走る際の安心感に繋がる。
ライディングモードは「Sport」「Road」「Rain」の3種類を用意。コーナリングABSやトラクションコントロールも搭載しているため、悪天候時の走行でも心強い。
価格は159万5000円、発売は2026年1月下旬
気になる価格は159万5000円から。これだけの装備、とくにフルパニアや電子制御系が標準で付いてくることを考えれば、輸入車のアドベンチャーツアラーとして競争力のある価格設定といえそうだ。
カラーバリエーションは「マットコバルト」と「カーニバルレッド」の2色展開。どちらもブラックやゴールドのアクセントが効いた高級感ある仕上がりだ。
納車開始は2026年1月下旬を予定しているとのこと。週末のワインディングから北海道ツーリングまで、一台ですべてをこなしたい欲張りなライダーにとって、このTIGER SPORT 800 TOURは有力な選択肢となるはずだ。
純正アクセサリーも35種類用意されているため、さらなるカスタマイズも可能。”旅”向けをホンキで考えたトライアンフの新3気筒スポーツツアラー、要チェックだ。
Triumph TIGER SPORT 800 TOUR主要諸元
| 項目 | データ |
|---|---|
| 車名 | TIGER SPORT 800 TOUR |
| エンジン種類 | 水冷並列3気筒 |
| 排気量 | 800 cc |
| 最高出力 | 115 PS / 10,750 rpm |
| 最大トルク | 84 Nm / 8,500 rpm |
| トランスミッション | 6速(Triumph Shift Assist標準装備) |
| シート高 | 835 mm |
| 車両重量 | 232 kg(ラゲッジ類含む) |
| 燃料タンク容量 | 18.6 L |
| フロントサスペンション | SHOWA製 41mm倒立フォーク(伸側・圧側減衰調整付) |
| リアサスペンション | SHOWA製 モノショック(伸側調整・遠隔油圧プリロードアジャスター付) |
| フロントブレーキ | 310mmダブルディスク+ラジアルマウント4ピストンキャリパー |
| リアブレーキ | 255mmシングルディスク+1ピストンスライディングキャリパー |
| タイヤ | ミシュラン Road 5 |
| 積載容量 | 合計106 L(パニア57L+トップボックス49L) |
| カラー | マットコバルト、カーニバルレッド |
| 価格 | 159万5000円 |
| 発売時期 | 2026年1月下旬(予定) |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(新型アドベンチャー/クロスオーバー/オフロード | トライアンフ)
1/9発売:スズキ GSX250R 4気筒などの高性能を競うライバルが多い中、低中速域の扱いやすさを重視した並列2気筒エンジンにより、街乗りからツーリングまで幅広いシーンで真価を発揮する一台。2026[…]
アルプスと砂漠、過酷なフィールドをテーマにした2つの個性 タイガーファミリーは、トライアンフのアドベンチャー性能を純粋に表現するモデルだ。俊敏なミドルクラスの900から威風堂々としたリッター超クラスの[…]
アドベンチャー仕様としてオフロード性能を強化 新型モデル「スクランブラー400XC」は、トライアンフが誇る400ccモダンクラシックシリーズの新顔だ。既存のスクランブラー400Xをベースに、さらなるオ[…]
ニューカラーをまとった2026年最新トラをチェック プレミアム志向の輸入ブランドとしても、国内でも地位を確立した感のあるトライアンフ。その2026年モデルが、ニューカラーをまとって出そろった。 話題の[…]
AMAスーパークロス2位の実績を持つモトクロッサーのエンデューロ仕様が上陸! トライアンフが開発したオフロードマシンには、250cc4ストローク単気筒エンジンを搭載するモデルと、450cc4ストローク[…]
最新の関連記事(新型大型二輪 [751〜1000cc] | トライアンフ)
1/9発売:スズキ GSX250R 4気筒などの高性能を競うライバルが多い中、低中速域の扱いやすさを重視した並列2気筒エンジンにより、街乗りからツーリングまで幅広いシーンで真価を発揮する一台。2026[…]
Moto2で鍛え抜かれた765ccトリプルエンジン このほど登場したトライアンフのミドル3気筒の新ラインナップは、パフォーマンス、独自性、そしてサーキット志向の走行性能をこれまで以上に引き上げ、公道で[…]
アルプスと砂漠、過酷なフィールドをテーマにした2つの個性 タイガーファミリーは、トライアンフのアドベンチャー性能を純粋に表現するモデルだ。俊敏なミドルクラスの900から威風堂々としたリッター超クラスの[…]
ニューカラーをまとった2026年最新トラをチェック プレミアム志向の輸入ブランドとしても、国内でも地位を確立した感のあるトライアンフ。その2026年モデルが、ニューカラーをまとって出そろった。 話題の[…]
伝説のロゴが語る歴史 2024年現在でこそ、三角形にブロック体のアルファベットといった趣の、トライアンフロゴ。しかし100年以上続く、歴史あるブランドだけあって、1902年の盾型デザインに始まり、いく[…]
人気記事ランキング(全体)
前回は3日で作った“最先端”のバイク……ドリルとハンマーを使ってね 2026年1月14日にお届けした記事では、リヤホイールを半分ずつにして2つ装着したCBR300Rの製作過程を紹介しました。昨年はその[…]
「お金も時間もありそうなのに、なぜこんな天気の良い日にツーリングにも行かず、用品店に来ているんだろう?」という疑問 都内の某大手バイク用品店の駐輪場にて。今日も「なぜ来ているのかわからない?」ようなバ[…]
制動性能と視認性を高めたメカニズムの進化 「COCOシリーズ」は、三輪による走行安定性と、電動モーターによる静粛性を両立したモデルだ。開発元である株式会社バブルは、この新型モデルを通じて、日常の移動に[…]
最短2日間で修了可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付を除い[…]
DR650は安くて壊れづらくて、ラリーにうってつけ! 1994年のパリ・ダカール・ラリーは前述の通り、古式ゆかしくパリをスタートして、ダカール砂漠を横断、そしてパリのゴールを目指すルートでした。これは[…]
最新の投稿記事(全体)
対照的なコンセプトで開発された2つのプログラムを用意 「Z」と「Adventure(アドベンチャー)」の各グレードに対応した専用カスタマイズパーツが登場した。今回のプログラムは、それぞれのグレードが持[…]
発売日は1月30日、価格は予想通りの120万円台から スズキ株式会社は1月22日、新型ストリートバイク「GSX-8T」および「GSX-8TT」を2026年1月30日より日本国内で発売すると発表した。 […]
1. 【背景と現状】“原付”モビリティの現状について かつては50ccガソリンエンジン車しかなかった“原付”も現在では多様化している。今回の排ガス規制により50ccガソリン原付は生産を終了し[…]
日本が文明開化している頃に生まれたメーカー ノートンは言わずと知れたイギリスの古参メーカー。日本が文明開化の真っただ中、19世紀末に創業されています。 その後、激動の社史をつづりつつ、1976年には1[…]
リアルとコミックの融合が生む「NSR500」の造形 本モデル最大の特徴は、実車のリアリティと漫画の世界観を高度に融合させている点にある。制作にあたってはホンダの協力のもと、実在するレーシングマシン「N[…]
- 1
- 2






































