
2025年10月30日~11月9日に開催されたジャパンモビリティショー(JMS)2025。スズキブースでは、二輪/四輪問わず多様なモビリティが出品されていた。なかでも注目したいのが、JMS2023に出品された特定原付モデル・スズライドの進化版「スズライド2」だ。老後の足はこれで決まり!?
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:スズキ
生活に根ざしたモビリティを模索する
スズキがジャパンモビリティショー2023(JMS2023)で提案した「SUZU-RIDE(スズライド)」は、特定原付区分ながら、広く普及している電動キックボードとは一線を画す、圧倒的な安定性と実用性で衝撃を与えたモデルだった。
そして、その進化版「SUZU-RIDE2(スズライド2)」が、ジャパンモビリティショー2025(JMS2025)に参考出品された。スズキが特定原付というカテゴリーを、単なる流行で終わらせず、真に生活に根差したモビリティに変えようとしている意欲が伺える一台だ。
初代スズライドが示した特定原付の可能性
まずは初代スズライドについて振り返ってみよう。高齢者向けのセニアカー技術をベースとしつつも、16歳以上であれば免許不要で公道を走れる特定原付のレギュレーションを徹底的に利用して開発された一台だ。特定原付のルールに従い、車道を最高20km/hまで、歩道を最高6km/hで走行可能となっていた。
【SUZUKI SUZU-RIDE】●全長1300×全幅600×全高1000mm(ミラー除く)
スズキが持つ低速車両のノウハウに加え、4輪構造かつ座って運転するスタイルを採用することで、特定原付モビリティの懸念点だった安定性を確保。全長1300mm、全幅600mmというコンパクトなサイズ感でありながら、座席と一体になった荷台ボックスは容量約110Lを確保しており、足元にも積載可能という高い利便性が光っていた。
剥き出しのフレームデザインもクール。「セニアカー」とはまったく異なる、誰もが楽しめる電動パーソナルモビリティとして提案されていたことも特長だった。
なお、ネーミングについては、過去にあったスズキの名車「スズライト」(軽自動車)をオマージュしたものだという。大衆の新しい乗り物として普及してくれたら、という願いも込められていたのかもしれない。
あえて最高速度を抑えたスズライド2
そんなスズライドの進化版となる2では、「現実的な用途を見据えたプロトタイプ」として大きな一歩を踏み出した。最大の変化は、最高速度が特定原付の上限20km/hよりもやや下げられた12km/hとされていることだ。
【SUZUKI SUZU-RIDE2】
自転車の平均速度といわれる15km/hよりも低いが、免許不要で幅広い年代が公道を利用することを考えれば、最高速度の低下は安全性に寄与する。いざというときのブレーキ操作も、余裕を持って行いやすくなるだろう。
もちろん、初代の持つ安定した4輪構造、そしてコンパクトな車体ながら高い積載性といった利便性の核となる部分は維持されている。
短距離の移動やちょっとした荷物の運搬、都市部でのチョイ乗りなど、特定原付がもっとも活躍するシーンでは、最高速度よりも「安全かつ確実に」移動できることが大切だ。スズライド2は、その要求に応えるための最適解を提示しているのだろう。
コンセプトモデルから現実を見据えたプロトタイプへと進化し、今後の短距離モビリティ市場の動向にも影響を与えそうなスズライド2。こんなクールで便利なモビリティなら、多少スピードがゆっくりでも老後の相棒には最高かもしれない。
大型の荷台を組み合わせるスズカーゴの進化版は今後来る?
JMS2023でスズライドと一緒に展示されていたスズカーゴ。座席は独立した構造で、サイドパネル積載やオープンサイドテーブルといった機能を備える容量約175Lの大型荷台を備えていた。ホイールベースが長いことからバッテリーを多く搭載できるとされており、レジャーからお仕事などさまざまな場面で活躍してくれそうな一台だった。進化版は今後に期待!
【SUZUKI SUZU-CARGO】●全長1900×全幅600×全高1000mm(ミラー除く)。
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