
本企画ではここまでエンジン/シャーシなどメカニズム面について紹介したが、本記事では誰もが気になるホンダCB1000Fコンセプトの足着き性/ライディングポジション/取り回しについて、CB1300SFとの比較でチェック。ひと回りコンパクトかつ軽い車重が生む取り回しの気軽さは、まさに圧倒的だ!
●文:沼尾宏明(ヤングマシン編集部) ●写真:真弓悟史
圧倒的に軽いCB1000Fコンセプト。足着き性も良好だ
CB1000FコンセプトをCB1300スーパーフォアと比較すると、前者の方がコンパクトで引き起こしも圧倒的にラク。ただ跨ってみると意外と大柄な印象だった。これはボリュームのあるタンクと意外に幅広いハンドルのせいだろう。上体はやや前傾し、シートは若干硬め。ヒザの曲がりは緩やかだ。
CB1300SFはハンドルが手前&狭めでシートのフィット感が抜群。全体的にCB1000Fはスポーティー、CB1300SFはラグジュアリーな印象だ。足着きはCB1000Fの方が良好。地面からカカトまでの距離は、CB1000Fが8.7cm、CB1300SFが11cmだった。
大差ではないものの、上半身はCB1300SFの方がゆったりしており、CB1000Fはややスポーティー。しかしステップ位置は1300の方がバック&アップしており、前方にステップがある1000の方が膝の曲がりは緩い。
足着き性はCB1000Fの方が良好。車重の軽さ(1000の数値は未公開だが、ベース車であるホーネットはCB1300SFより50kg以上軽量)も相まって、取り回しのしやすさも1000の圧勝。巨体を乗りこなす面白さの1300に対し、気軽さや間口の広さを優先したことが分かる。
CB1000Fコンセプト vs CB1300SF細部比較
【大きさとパワーが段違い】新生CB1000Fの999cc直4はRR由来の心臓だけに、主要3軸の三角配置でコンパクト。ホーネットは最高出力152ps&最大トルク10.6kg-mだ。CB1300SFの1284cc直4はクルーザーのX-4が基盤で巨大。113ps&11.4kg-mを発生する。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(CB1000Fコンセプト)
※価格や発売時期は独自の情報に基づく本紙予想です。販売店へのお問い合わせはご遠慮ください。 ターゲットはZ900RS。プライスも真っ向勝負?! 5年前に「CB-Fコンセプト」を目にした時の歓喜は忘れら[…]
◆今回のPRO解説者:以前にはネオクラ車の解説記事もお願いしたバイクデザインのプロフェッショナル。1980年代前半に某社に入社したベテランで、オンロード系をメインに排気量の大小を問わずさまざまな機種を[…]
ネオクラシックながら”新しさ”で対抗 ヘリテージやネオクラシックと呼ばれるカテゴリーで、登場以来絶対的な人気を誇るカワサキのZ900RSシリーズ。現代スポーツネイキッドをベースに、名車Z1を絶妙にアレ[…]
随所に漂うエフっぽさ。軽さにも驚く! 思い起こせばCB-Fコンセプトから5年。本当に待ってました(笑)。実車を見て、まず思ったのは、さまざまなところにエフっぽさがあるということ。カラーを見て思わず「お[…]
エンジンはホーネットより低速寄り?! 152psを発生するスーパースポーツ譲りの直列4気筒+鋼管ダイヤモンドフレームというホーネットの基本構成を受け継ぐCB1000Fコンセプト。エンジンの詳細は不明だ[…]
人気記事ランキング(全体)
日本仕様にもニューカラー投入か 英国スズキは、マキシスクーター(日本でいうところのビッグスクーターにあたる)の「バーグマン400」にニューカラーを導入すると発表した。 深緑の『パールマットシャドウグリ[…]
2024年登場の「KLX230S」「KLX230SM」に続く新バリエーション KLX230プラットフォームに新顔が登場した。北米で発表されたのは、「KLX230 DF ABS(DF)」と「KLX230[…]
1998年登場のロングセラーモデル、ホンダCB1300シリーズの魅力とは? 今回は、私が白バイ隊員として約10年間、ホンダ CB1300に乗ってきた経験や感想を交えて、CB1300シリーズをお勧めする[…]
カブとは違うのだよスーパーカブとはっ! みなさんご存知のとおり、スーパーカブは2014年に立体商標として登録されている。この立体商標とは、いわば“形の特許”であり、立体商標として代表的なのは「コカコー[…]
東京モーターショーへ参考展示された3年後に商品化リリース! 1992年にスズキからデビューしたSW-1は、さすがにここまで異様さを纏うと、当時も街中で滅多に見かけなかったが、偶然でも目に入ると「SW-[…]
最新の投稿記事(全体)
実車を前にすると違いは一目瞭然 アウトドアテイストの強いCT125ハンターカブが人気だからといって、ここまでキャラクターを寄せてくることないんじゃない? なんて穿った見方で、今回の主役であるPG‐1と[…]
110ccベースの4kW制限モデル=新基準原付、第3の存在か 2025年11月の新排出ガス規制導入によって現行モデルの継続生産が困難になり、新たに110~125ccのモデルをベースとした車両に4kW([…]
ホンダ「モンキー125」(2018) 試乗レビュー この記事ではかわいらしいフォルムと実用性が同居したファンバイク、モンキー125の2018年モデルについて紹介するぞ。50ccのモンキーがディスコンと[…]
レッドバロン会員なら使わなきゃ損!? 会員制リゾートクラブ「カイザーベルク」。“会員制”なんて言葉を使ってしまうと妙にハードルが高そうに思えるかもしれないが、逆だ。会員とはつまり、レッドバロンでバイク[…]
標準車用も後日リリース予定! ストリートファイター系のスパルタンなルックスで登場したホンダCB1000ホーネット。人気はブレンボやオーリンズなどの特別装備を持つ上位グレードの「SP」だが、このSPの純[…]
- 1
- 2