
2017年10月の東京モーターショーで初公開され、125ccエンジンを搭載して復活したホンダのレジャーバイク、モンキー。原付一種時代から続く、小さく愛らしいデザインを踏襲しつつも、たくましさと高級感が向上した佇まいで今なお人気を集めている一台だ。中古車としても人気の高いモンキー125の歴史をカラーリングとともに振り返りたい。2021年モデルではイエローが廃止。3色展開に戻った。
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:ホンダ
新エンジン搭載ながら、イエロー廃止で3色展開に
初代モデル・モンキーZ50Mより長く引き継がれてきたフォルムを踏襲しつつ、現代の使い勝手に合わせて進化を遂げた原付二種のファンバイク、モンキー125。2018年の初登場以来、多くのユーザーに愛されてきたスタイリングはそのままに、2021年モデルではロングストロークの新エンジンを搭載した。
同年代のグロムでも搭載された新エンジンは、ボア×ストロークを[52.4×57.9mm]から[50.0×63.1mm]へと大幅にロングストローク化。圧縮比を9.3→10.0と高め、オフセットシリンダー&ローラーロッカーアームなどを採用したことも併せ、燃費の向上と排ガスのクリーン化。より力強いトルク特性を狙っていた。また変速機が5段化され、よりスポーティーな走りを実現したこともトピックだ。
エンジン関連以外の構成はほぼ2020年モデルを踏襲しつつ、これまでABSの有無が選べたラインナップがABS搭載モデルのみに1本化。車重は従来のABSモデル比で3kg軽い104kgになった。
カラーリングは2020年モデルの色味と同様だが、ツートーンの配置が逆転し、フレーム&ホイールはブラックアウト。バナナイエローは廃盤となり、パールネビュラレッド、パールグリッタリングブルー、パールシャイニングブラックの全3色ラインナップとなった。発売は2021年9月27日。本体価格は据え置きの44万円だった。
HONDA MONKEY125[2021model]カラーバリエーション
主要諸元■全長1710 全幅755 全高1030 軸距1145 シート高776(各mm) 車重104kg(装備) ■水冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 123cc 9.4ps/6750rpm 1.1kg-m/5500rpm 変速機5段 燃料タンク容量5.6L ■タイヤサイズF=120/80-12 R=130/80-12 ●価格:44万円 ●色:赤、青、黒 ●発売日:2021年9月27日
【HONDA MONKEY125[2021model]】パールネビュラレッド
HONDA MONKEY125[2021Thai model]バリエーション
2021年モデルに関しては、タイの趣味系バイクディーラー「カブハウス」からさまざまなコラボモデルやカスタムモデルの登場が相次いだ。いずれも国内には未導入のモデルばかりで、海外のアツいバリエーション展開が羨ましい限りだ。
HONDA MONKEY125 Monkey 70’s Ride
モチーフとしたのは1975年発売のモンキーZ50J-IIあたりの様子。公開時の写真には、日本の1970年代当時のカタログを意識したようなものが多く、中には看板などに日本語が見られる背景も。昭和の日本にノスタルジーを感じるのは、日本だけでないのかもしれない。
【HONDA MONKEY125[2021model]】Monkey 70’s Rideカラー
HONDA MONKEY125 “JOHNEY RED EDITION”
「超モンキー出現!」のロゴと可愛らしい猿のイラストがあしらわれたカスタムエディションのうちの一台。車体色と同じレッドのリヤサスペンションスプリングを採用し、組み合わせる倒立フロントフォークもベースとなった赤の車体色に準じたものとなっている。
【HONDA MONKEY125“JOHNEY RED EDITION”】
HONDA MONKEY125 “BOBBY BANANA EDITION”
「超モンキー出現!」のロゴと可愛らしい猿のイラストがあしらわれた、ジョニーレッドエディションと対になる一台。車体色と同じイエローのリヤサスペンションスプリングを採用し、組み合わせる倒立フロントフォークもベースとなった黄色の車体色に準じたものとなっている。
【HONDA MONKEY125 “BOBBY BANANA EDITION”】
HONDA MONKEY125 x Hot Wheels Limited Edition
1968年に販売を開始したダイキャストカーブランドとして知られる「ホットウィール(Hot Wheel)」とのコラボモデル。コンセプトはまさしく1/1スケールのホットウィールで、1/64モデルと変わらない楽しさを表現していた。
【HONDA MONKEY125 x Hot Wheels Limited Edition】
HONDA MONKEY125 “Sammy Sand” Monkey Custom Edition
サミー・サンドエディションは、ベージュとブラックの組み合わせ。カワイイとカッコイイを掛け合わせたようなカラーリングが特徴で、タンク横に入るオレンジのラインは鮮やかさを狙うというよりは柿色という渋めの路線だった。タンクの猿のマークは白黒反転したような描き方で、どこかハードボイルドなのにユーモラスを感じさせた。
【HONDA MONKEY125 “Sammy Sand” Monkey Custom Edition】
HONDA MONKEY125 “CODY CLOVER” Monkey Custom Edition
特別仕様「コディ・クローバー モンキーカスタムエディション」はアイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックの命日にあたる3月17日の「聖パトリックデー」にちなんだもの。人々に教えを説く際に使われたという3つ葉のクローバーをモチーフにしていた。
【HONDA MONKEY125 “CODY CLOVER” Monkey Custom Edition】
ホンダ「モンキー125」最新相場情報
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA] | 新型原付二種 [51〜125cc])
通勤エクスプレスには低価格も重要項目! 日常ユースに最適で、通勤/通学やちょっとした買い物、なんならツーリングも使えるのが原付二種(51~125cc)スクーター。AT小型限定普通二輪免許で運転できる気[…]
徹底的なアップデートで最新技術とコストパフォーマンスを両立 2015年に欧州市場へ導入されて以来、10年間で8万2000台以上が販売された人気のベーシックモデル「CB125F」が、2026年モデルで大[…]
ひと目でEVとわかる先進的なスタイリング こちらが今回発表された「CUV e:」! Hondaはこれまで、EVバイクとしてパーソナル向けに原付一種の「EM1 e:」を市販化していますが、CUV e:は[…]
【本田技研工業 電動事業開発本部 二輪・パワープロダクツ電動事業開発統括部 CUV e: LPL(開発責任者) 後藤香織さん】2006年入社。以来一貫して2輪車開発に従事し、おもに車体設計としてEV-[…]
パワフルで坂道も得意、実用的な原付二種EV 2023年のジャパンモビリティショーでコンセプトモデル「SC e: Concept」として参考出品されていたものが車名を「CUV e:」と改め、2025年6[…]
最新の関連記事(モンキー125)
ホンダ横型シリンダーなら何でもOK このミーティングは、モンキーを謳いつつも、ホンダの横型シリンダーエンジンの車両ならどの機種でも参加可能。モンキーなら元祖の1961年式Z100からFI採用の現行型ま[…]
125ccのMTバイクは16歳から取得可能な“小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)[…]
ダックス125[45万1000円] vs モンキー125[45万1000円]はどう違う? ホンダの原付二種リバイバルシリーズは、先駆けとなったモンキー125に続きスーパーカブC125、CT125ハンタ[…]
125ccクラスは16歳から取得可能な“小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり[…]
モンキーFSシリーズの最新作として誕生! ホンダ「CB1000F コンセプト」で往年のフレディ・スペンサーが駆ったレーシングマシンのカラーリングが話題になったばかりだが、憧れの“スペンサーカラー”をま[…]
人気記事ランキング(全体)
【ご注意】本記事は、エンジンオイルの過剰注入がエンジンに与える影響を確認するための実験であり、一般使用車両での実施や再現を推奨するものではありませんのでご了承ください。 オイルの規定量は守らなくちゃイ[…]
インフレの今、価格破壊王のワークマンがまたやってくれた! 春から初夏にかけ、ツーリングのシーズンがやってきた。爽やかな空気を全身に浴びてのライディングは最高だ。しかし…この期間はジメジメ・シトシトの梅[…]
その姿、まるでGB400TT MkIIの正統後継者! 欧州ホンダは、2025年も例年通りカスタムコンテスを開催。これは正規ディーラーがホンダ車をベースにカスタムを手がけ、オンライン投票で最優秀マシンを[…]
圧倒的に軽いCB1000Fコンセプト。足着き性も良好だ CB1000FコンセプトをCB1300スーパーフォアと比較すると、前者の方がコンパクトで引き起こしも圧倒的にラク。ただ跨ってみると意外と大柄な印[…]
フェイスリフトと前後サスペンションの再設定 ホンダが「XL750トランザルプ」の国内2025年モデルを発売する。CB750ホーネットに似た2眼ヘッドライトを新たに採用し、センターダクトを設けたウインド[…]
最新の投稿記事(全体)
1位:CB400FOURは前期型→後期I型/II型でなにがちがう? 1974年に初登場したホンダCB400フォアは、初代とそれ以降でなにが違うのかを紹介した。ご存じ初代モデルは全車408ccのために発[…]
“Neo Retro”ロードスポーツ:2016年モデル 発売は2016年4月15日。現代的ストリートファイターのMT-09をベースに、アルミタンクカバーなど金属の質感を活かした専用外装などでネオレトロ[…]
2003年モデル概要:MotoGP直系の先進技術を取り入れたSSとして登場 2003年当時、最先端のMotoGPマシンだった「RC211V」で培った先進技術とスタイリングを随所に取り入れ開発された。初[…]
歴史的な価値のあるパーツに使われることが多いマグリコート ホイールやエンジンカバー、といっても一般的な市販モデルではなく、アフターマーケットパーツやレース用のホイールやカバー類に使われることの多い、マ[…]
ネオクラシックながら”新しさ”で対抗 ヘリテージやネオクラシックと呼ばれるカテゴリーで、登場以来絶対的な人気を誇るカワサキのZ900RSシリーズ。現代スポーツネイキッドをベースに、名車Z1を絶妙にアレ[…]
- 1
- 2