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【22/31】【マン島TT 出張便り】世界に先駆けてバイクを進化させてきたイギリスの歴史がずらりと並ぶ博物館を見よ!

ウィルキンソン・スウォード(Wilkinson Sword)は、その名のとおり刀剣を製造していたメーカーで、創業は1772年と古く、現在はアメリカ資本となりつつもカミソリメーカーとして存続している。バイクを製造していたのは1903年から1916年と短期間で、生産台数も少ない。それゆえに貴重なヒストリックバイクである。これは1912年に製造された『TMC シリーズV』で、エンジンは4ストローク水冷848cc直列4気筒SVを搭載し、単板クラッチと3速ギアボックス、シャフトドライブ駆動を備えている。エンジンのユニークさもさることながら、背もたれの備えたラグジュアリーなサドルシートや赤茶色のボディカラー、極端に長いフットボードなど、黎明期ならではの独創性を感じられる。