【ガソリン添加剤】強力な洗浄力でエンジン燃焼室内などの堆積物を取り除き、失われたパワーを取り戻す

調子良く走っていてもエンジンの中ではガソリンやオイル、焼き付いたデポジットが蓄積しており、気づかないうちに不調の原因となることもある。燃料タンクに入れるだけでエンジン内部の汚れを洗浄してくれる燃料添加剤は手軽で魅力的だが、さまざまな製品の中から何を基準に選べば良いのか分からないという声も多い。ここではモーターオイルやケミカルを幅広く販売するエーゼットの新製品「FCR-062プレミアム」を通して、燃料添加剤について解説しよう。
●文/写真:栗田 晃 ●BRAND POST提供:エーゼット
混合燃料用から始まったエーゼット製燃料添加剤
未燃焼ガソリンや劣化したオイル、添加剤成分の残りなどが燃焼室やピストン、バルブに付着するデポジットは、エンジンにとって面倒な存在だ。デポジットは空燃比や燃焼状態が適正であっても発生し、熱によって頑固に定着してしまう。
固着したデポジットに熱が集中すれば異常燃焼を誘発し、バルブフェースに噛み込めば圧縮低下の原因となり、ピストンリング固着でブローバイガス増加やオイル上がりを起こすなど、まさに百害あって一利なし。いじり好きのサンデーメカニックなら、喜び勇んでエンジンの分解清掃に取り組むかもしれないが、大多数のユーザーには現実的でない。
その代わりとして活用されているのが、燃料タンクに注入する燃料添加剤である。オーバーホールすることなくデポジットを除去できれば、整備工場もユーザーも手間やコストが大幅に削減できるため、自動車・バイク用ケミカルの中でも人気アイテムとなっている。
燃料添加剤の主成分である化学物質のPEA(ポリエーテルアミン)にはデポジットに作用して浸透し、燃焼とともに除去する効果がある。汚れを落として性能を取り戻すことが目的で、エンジンパワーを向上するものではない。
PEAは分子構造や分子量や溶剤との組み合わせにより、汚れに対する浸透性や効き目の速度に違いが生じる。また配合濃度によっても特性や性能が異なるため、製品ごとに特徴の違いが生まれてくる。
エーゼットでは2017年にFCR-062を販売している。PEAを主成分とした4サイクル車と分離給油の2サイクル車向けの燃料添加剤だが、実はその前に刈払機などに搭載される農業用小型2サイクルエンジン用混合燃料に洗浄剤を加えた製品を販売し、デポジット除去性能の高さには定評があった。
燃料添加剤として比較的後発にもかかわらず、FCR-062のユーザー評価が高くも販売面でも好調なのは、バイクや自動車に比べてシビアな扱いを受けがちな農業機械で実績を上げていたからなのだ。
洗浄力を格段に向上したFCR-062プレミアム
2025年11月に登場したFCR-062プレミアムは、従来品の知見を活かしつつ開発された上位モデルである。近年の自動車用エンジンは環境対策のため、NOx(窒素酸化物)を減らすEGR(排気再循環)や、HC(未燃焼炭化水素)低減のPCV(ブローバイガス還元)をこれまで以上に積極的に行っている。それ自体は排気ガス対策に有効なのだが、その反面デポジット増加の大きな原因にもなっている。
燃料添加剤やエンジンオイル、パーツクリーナーなどのケミケル製品の原料や材料は日進月歩で、数年前に比べてより高性能な成分も誕生、流通している。自社製品の研究設計を技術開発部で行うエーゼットでは、実績のある定番製品だけに留まることなく、自動車界のトレンドをキャッチした上で、新処方PEAを採用して開発したのがFCR-062プレミアムである。
洗浄能力向上を実現する一方で、エーゼットが重視したのはエンジン内部のシール類、パッキン類への配慮である。デポジット除去には洗浄力強化が有効だが、エンジン内部のゴムパーツにダメージを与えては本末転倒だ。エーゼットは長年にわたってパーツクリーナーの開発を行う中で、ケミカルの効能と副作用のバランスに関するノウハウを蓄積しており、その知見は燃料添加剤にも応用されている。
刈払機用の混合燃料やパーツクリーナーは燃料添加剤と無縁の領域に思えるが、幅広いジャンルで製品開発を行うエーゼットだからこそ、他社とは異なる視点で独自の製品開発ができたといっても過言ではない。
ガソリン劣化を抑制する腐食防止剤も配合
ここまでは燃料添加剤のデポジット除去と副作用防止の観点から解説してきたが、FCR-062およびFCR-062プレミアムにはバイクを何台も所有しているユーザーが注目すべき成分が含まれている。それが腐食防止剤だ。
エーゼットの混合燃料は、あらかじめガソリンと2サイクルオイルがミックスされた状態で販売されている。このうちFCR-062が配合されたフラッシュZは、容器未開封状態で10年間の長期貯蔵が可能で、酸化安定度試験の結果、その間の高い酸化安定性が確認されている。FCR-062はそもそも、長期保管という使用形態に対応できるよう設計されているのだ。
したがって、燃料タンクに注入したFCR-062やFCR-062プレミアムがタンク内部や燃料系統、キャブレターやインジェクションに行き渡れば、長期保管時のガソリンの酸化劣化を抑止でき、タンクのサビやキャブレター内部での変質防止効果も期待できる。燃料タンクに注入するFCR-062やFCR-062プレミアムはフラッシュZのように容器未開封状態ではない上に、バイクの保管状況もまちまちなので、劣化防止年数は断言できないが、長期保管する可能性があるなら添加した方が良いのは間違いない。
新車から使って汚れを防止
燃料添加剤は走行距離が多く年式が古いバイクや自動車に有効という認識が一般的だが、新車時から使用することで燃料系統や燃焼室が汚れづらくなるそうだ。また添加量を守れば給油のたびに添加しても副作用は出ないという。
一方でデポジットが生じているエンジンに使用すると、PEAで溶けた汚れは燃焼するとともに、一部がブローバイガスとともにクランクケース内に混入する。そのため、オイル交換タイミングの前に添加することで、デポジットで汚れたオイルを効率的に排出できる。
燃料添加剤は手に取りやすいだけに、曖昧にブランド名で選んでしまうことも少なくない。エーゼットFCR-062プレミアムには、デポジット除去の根拠とともに汚れ再付着防止や酸化劣化防止効果が明記されており、エンジン本来の性能を取り戻したいユーザーにとって信頼できる製品と言えるだろう。
金色缶からパワーアップして黒缶に
既存のFCR-062の信頼性をベースにプロ仕様の新処方PEAを高濃度で配合することで、これまで以上の洗浄力で頑固なデポジットを一掃する。発売からまだ日が浅いにもかかわらず、整備工場(プロメカニック)のユーザーの割合が高いのも、洗浄性能の高さとコストパフォーマンスの高さが認知された結果と言って良いだろう。
【AZ FCR-062 PREMIUM燃料添加剤】●価格:1万3599円(4L) / 3960円(1L) / 990円(200ml) / 598円(100ml)
燃焼室に蓄積したデポジットの一例。画像はキャブレター車の燃焼室だが、空燃比が正確にコントロールされているFI車のエンジンでもガソリンやオイルによるデポジットは蓄積される。オーバーホールで分解すればブラシなどの物理的手段で除去できるが、組み立て状態のエンジンであれば燃料添加剤に頼るのが現実的だろう。
添加して走行するだけで洗浄できる
プラグ穴から確認したFCR-062プレミアム使用前(左)と使用後(右)の比較画像。デポジットの蓄積度や頑固さによって落ち具合は変化するがPEAの洗浄力によって確実にきれいになっている。
添加量の目安は4サイクルバイクの場合はガソリン5Lごとに15ml、2サイクルバイクは5Lごとに5ml。またタンク容量が20L未満の場合は添加量0.3%未満で使用する。自動車の場合20~60Lに200ml添加する(軽自動車・ディーゼル車も同量)。
長期保管に頼もしい「腐食防止剤」入り
FCR-062プレミアムの腐食防止剤は酸化劣化に対して有効で、キャブレターの詰まりやFI車の燃料ポンプ、インジェクターの固着防止にも役立つ。何台ものバイクを所有していて「ほんのちょっと」で数年が過ぎて、燃料タンクやキャブレター内のガソリンを劣化させた経験のあるユーザーにとってはこれだけでもありがたいはず。
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