
2000年代に一世を風靡したスズキの400cc単気筒モデル「DR-Z」が、最新の電子制御を纏い「DR-Z4S」「DR-Z4SM」として復活を遂げたnのは記憶に新しいところ。この待望のマシンのポテンシャルをさらに引き出すスリップオンマフラーが、ヨシムラジャパンから登場。競技用モデルをルーツに持ちながら厳しい規制をクリアした「RS-12サイクロン」は、軽快な走りと心地よいサウンドを味あわせてくれる一品だ。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:ヨシムラ
電子制御で生まれ変わった400cc単気筒の傑作DR-Z4S/4SM
かつて4ストロークモトクロッサーの潮流の中で誕生し、多くのファンを魅了したDR-Z400SとDR-Z400SM。厳しい排出ガス規制により姿を消していた名機が、国内市場へ帰ってきたのは2025年10月のこと。
水冷398cc単気筒エンジンは新設計のツインスパーフレームに搭載され、電子制御スロットルやトラクションコントロールを含む「S.I.R.S.」を新採用。最高出力38psを発揮し、オフロード向けの「S」とオンロード向けの「SM」という2つの顔で、再びライダーの心を熱くするマシンだ。
競技用マフラーの血統を受け継ぐ公道向けRS-12サイクロン
そんな新型DR-Zシリーズに向けてヨシムラジャパンが開発したのが、「DR-Z4S/4SM Slip-On RS-12 サイクロン」だ。ベースとなったのは、世界中のモトクロスシーンで支持を集めるUSヨシムラ製の競技用マフラー。かつては公道走行不可のモデルとして販売されていたが、日本の厳しい法規に合わせてヨシムラジャパンが再開発を実施した。レースで培われたパフォーマンスを一般公道で安心して味わえる、待望の政府認証マフラーとなっている。
出力の谷間を解消しリニアな加速レスポンスを実現
マフラー交換による恩恵は、単なるドレスアップにとどまらない。純正マフラーで感じられる出力特性の谷間を綺麗に解消し、スロットルを開けた瞬間からリニアに反応する直線的なパワーカーブを獲得。純正比で約4%の出力向上も達成しており、スリップオンタイプでありながら確かなパワーアップを体感できる。街中でのストップ&ゴーからワインディングでの立ち上がりまで、DR-Zの持つ力強い走りをより扱いやすいものへと昇華させているぞ。
純正比約25%の軽量化がハンドリングの軽快さを際立たせる
スポーツライディングにおいて、車体の軽量化は運動性能に直結する重要な要素だ。RS-12サイクロンは、ステンレス素材をメインに使用しながらも4.6kgという重量に抑えられ、6.2kgの純正マフラーと比較して約25%もの大幅な軽量化を実現した。車体後部の高い位置にあるマフラーが軽くなることで、マシンの倒し込みや切り返しがさらにスムーズになり、DR-Z4Sのオフロード性能やDR-Z4SMのコーナリング性能を一段と引き上げてくれるのだ。
単気筒の鼓動感を楽しめ周囲にも配慮した上質なサウンド
単気筒エンジンならではの迫力あるサウンドも、バイクを操る楽しさの大きな部分を占める。ヨシムラは400cc特有の力強い鼓動感を残しつつ、近接排気騒音を89dB、加速走行騒音を82dBに抑制。住宅街を早朝に出発する際にも過度な気遣いを必要とせず、長距離ツーリング時の排気音による疲労も軽減する。心地よいエキゾーストノートと環境性能という相反する要素を、高次元でバランスさせた見事な仕上がりだ。
新型DR-Zとの新しいバイクライフを彩る確かな選択肢
価格は20万9000円(税込)で、現在予約受付中。最新の排出ガス規制や騒音規制をクリアしたJMCA認定品であり、2年間の製品保証が付属するのも見逃せないポイントだ。サテンフィニッシュカバーが放つ鈍い輝きは、エッジの効いたDR-Zのスタイリングをさらに引き立てる。待ちに待った愛車の納車に合わせて、走りとルックスをワンランク引き上げるヨシムラ製サイクロンを手に入れてみてはいかがかな。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(カスタム&パーツ)
収納力と走りが進化した唯一無二のクロスオーバーNC750X ホンダのNC750Xは、経済性に優れる745cc並列2気筒エンジンを搭載し、日常の移動から長距離ツーリングまで快適にこなすオールラウンダーと[…]
ヘリテイジマシンの足回りを鮮やかに洗練させるゴールドの輝き スポーツバイクのカスタムにおいて、ブレーキ周りの変更は安全性と直結する。同時に、バネ下と呼ばれる車体下部のパーツが変わることで、マシン全体の[…]
サーキットで磨き抜かれた技術をストリートへ注ぎ込む至宝 ブレーキシステムにおいて世界市場をリードし続けるイタリアの名門・ブレンボ。ヨーロッパや日本のハイエンドオートバイに純正採用され、他の追随を許さな[…]
最新技術を詰め込み走りを極めた新世代スポーツネイキッドMT-09 2024年のモデルチェンジにより、ハンドルやステップ位置が見直され、よりスポーツネイキッドらしいライディングポジションを獲得したMT-[…]
12インチホイールと103kgの軽さが生み出す無類のファンライド ホンダのグロムは、12インチの小径ホイールと車両重量103kgという圧倒的な軽さにより、初心者からベテランまで純粋な走る喜びを味わえる[…]
最新の関連記事(ヨシムラ)
ネオクラシックKATANA唯一の不満点 令和2年排出ガス規制への適合や、電子制御システムS.I.R.S.の搭載により、現行KATANA(8BL-EK1AA)の完成度は極めて高い。150psを発揮する水[…]
高剛性と軽量化を両立したステンレスブラケット 今回ヨシムラがリリースしたキットで特筆すべきはメインブラケットの素材と構造だ。ここには高強度かつ耐腐食性に優れたステンレス材が採用されている。フェンダーレ[…]
デイトナ辻本車の雄姿が現代に完全復活! 2024年の第51回東京モーターサイクルショーでヨシムラが発表した「復刻パーツ企画」がついに本格始動! このプロジェクトは「純正互換パーツ」「ヨシムラパーツ」「[…]
歴史遺産・油冷GSX-Rを完調状態で後世に バイクブーム全盛期だった1980年代から、はや40年以上。とっくに純正パーツの供給も途絶え、そのまま埋もれ去っていく当時の車両は数知れず。その一方で「愛車と[…]
HAYABUSA X-1[2000]:世界最速マシンをレーサーレプリカ化 全日本ロードレース選手権で1999年に設立されたS-NK(Xフォーミュラ)に、ヨシムラは発売されたばかりのスズキGSX1300[…]
人気記事ランキング(全体)
ヤマハが下した決断。大型モデルは「YSP」専売へ ヤマハ発動機販売が発表した2027年1月からの新販売体制において、最もライダーに大きな影響を与えるのが「取扱モデルの排気量による明確な区分け」である。[…]
耐荷重80kg! 美しいデザインで大人も子供も楽しめる EVEREST XING emoveは、次世代型モビリティを展開する株式会社Acalieのハイスペックブランド「EVEREST XING」からリ[…]
僕のCB1000Fは店の中央で待っていた 去る2025年11月14日。僕はヘルメットやグローブ、ジャケットなどライディングウェア一式を担いで電車に乗っていた…。なぜかって? そう! なぜならその日は待[…]
規制をクリアしつつ速さを追求。心臓部の全面改良 「最新の厳しい規制に対応すると、どうしてもパワーダウンしたりレスポンスが鈍くなったりするのでは」。そんなスポーツバイクファンの不安を、スズキの技術陣は真[…]
ファン付きウエアの限界を突破した「着る冷蔵庫」 夏の屋外作業やレジャーにおける定番アイテムとして、ファン付きウエアが広く普及している。しかし、気温が体温を上回るような酷暑日では、ファンが周囲の「熱風」[…]
最新の投稿記事(全体)
電子制御で生まれ変わった400cc単気筒の傑作DR-Z4S/4SM かつて4ストロークモトクロッサーの潮流の中で誕生し、多くのファンを魅了したDR-Z400SとDR-Z400SM。厳しい排出ガス規制に[…]
今年のMC陣も超豪華!カズ兄さん&なっちゃんがステージを盛り上げる! 会場のボルテージを最高潮に引き上げるMC陣には、お馴染みの強力タッグが決定した。 カズ中西さん(カズ兄さん) 本誌でもお馴染み、マ[…]
©しげの秀一/講談社 日本最大級の大型ビジョンに『バリバリ伝説』が登場。バックには虹色侍“ずま”さんの歌声 渋谷ハチ公前広場に面した24.4×17.4mと日本最大級を誇るデジタルサイネージ“シブハチ[…]
なぜ「舗装路のベテラン」がダートで転ぶのか? アドベンチャーバイクのブームもあり、林道やダートに興味を持つライダーは増えています。しかし、「アスファルトの上なら何万キロも走っている」というベテランであ[…]
バイクの総合パーツメーカー「プロト」から新たに登場したのが、硬化したゴムの弾性をガチで復活させる「PLOTメンテナンス 別注ラバゲイン」だ! 漬物感覚でゴムがフニャッと蘇る!? 驚異の軟化&膨潤効果 […]
- 1
- 2











































