
大阪モーターサイクルショー2026で世界初公開され、大反響を呼んでいるホンダの新型「CB400スーパーフォア Eクラッチ コンセプト」。惜しまれつつ生産終了となったヨンヒャクの王者が、新設計の4気筒エンジンと最新の電子制御を引っ提げてついにファンの前に姿を現した。正式発表は夏頃と噂される今、現在明かされている情報を基に「3つの魅力」にフォーカスし、その圧倒的なポテンシャルを紐解く。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真:真弓悟史 ●外部リンク:ホンダ
【魅力1】新設計4気筒エンジンと「Eクラッチ」の融合によるイージースポーツ
「あの甲高いエキゾーストノートをもう一度味わいたい」。そんなライダーたちの熱い想いに応えるように、ホンダは完全新規の直列4気筒エンジンを開発した。
しかも、このエンジンは最初から「Eクラッチ」の搭載を前提にレイアウトが練られている。クラッチレバーの操作なしで発進から停止までをスムーズにこなせる最新機構と、よく回る4気筒エンジンとの組み合わせは、街中の渋滞からワインディングまで、ライダーをシフト操作の煩わしさから完全に解放してくれるはずだ。さらに電子制御スロットルも採用され、右手の動きにダイレクトに呼応する官能的な加速フィールを味わえることだろう。
【魅力2】パワー勝負を捨て、日常の「楽しさ」を極める潔さ
ライバルメーカーがハイパフォーマンスな400ccスーパースポーツを投入する中、新型CB400スーパーフォアは明確に別の道を選んでいる点も見逃せない。開発陣が目指したのは、近所のコンビニに行くようなちょっとした移動でも「バイクって楽しい」と感じられる、徹底したファンライドの追求だ。
ただパワーを追うのではなく、操縦安定性と路面追従性を高めるためにエンジンハンガーの形状や剛性にまでこだわった新設計フレームを採用。シートやサイドカバーの絞り込みにより、以前のモデル(755mm)と同等以上の良好な足着き性を実現しているという。気負わずにサッと乗り出せる親しみやすさは、いつもの見慣れた景色を極上のエンターテインメントに変えてくれるに違いない。
【魅力3】伝統のスタイルと最新テクノロジーが交差する機能美
スタイリングは、まさに私たちが知る「スーパーフォア」そのものだ。中央が盛り上がったタンクや、丸目2灯のテールランプといった象徴的な意匠を受け継ぎつつ、中身は最新スペックへと見事にアップデートされている。
中央が盛り上がった、CBらしい造形の燃料タンク。シートは先端を絞り込み、フレームやサイドカバー形状を工夫することで先代CB400スーパーフォアと同等以上の足着き性を実現しているようだ。
ホンダロードシンクに対応する5インチTFTディスプレイを搭載し、アーバンやスポーツといった複数の走行モードを自在に切り替えることが可能。足回りにはKYB製の倒立フロントフォークやニッシン製キャリパー、ピレリの高性能タイヤを奢り、走りの質感を高めている。日本の熊本工場で生産される予定のこのマシンは、細部に至るまで妥協なき造り込みが施されることだろう。夏頃と噂される正式発表の吉報を、今は期待に胸を膨らませて待ちたい。
倒立フロントフォークはKYB製で、インナーチューブ径はφ41mmあたりだろうか、リヤサスペンションはプロリンク式モノショックで、ショックユニットは中国メーカーのものだという。フロントブレーキキャリパーはニッシン製、タイヤはピレリのロッソIVだ。
Honda CB400 SUPER FOUR E-Clutch Concept DETAILS
CB400 SUPER FOUR E-Clutch Concept
HONDA CB400 SUPER FOUR E-Clutch Concept (2026model) SPECS
| エンジン形式 | 新設計 直列4気筒DOHC |
| トランスミッション | HONDA E-Clutch搭載 |
| フレーム | 新設計スチール製フレーム |
| サスペンション(前) | KYB製倒立フロントフォーク |
| サスペンション(後) | プロリンク式モノショック |
| ブレーキ(前) | NISSIN製キャリパー |
| タイヤ | PIRELLI製 DIABLO ROSSO 4 |
| シート高 | 約755mm(以前のモデルと同等レベルと開発陣が言及) |
| 生産地 | 熊本工場(予定) |
| 発売時期 | 夏頃に正式発表の可能性あり |
※排気量、最高出力、車両重量などの詳細スペックは未発表。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
「プロジェクトBIG-1」が生んだ400ccネイキッドの基準「CB400SF」 1992年4月、ホンダは「新しい時代にふさわしいホンダのロードスポーツモデルはどうあるべきか」を追求した「プロジェクトB[…]
300km/h時代を拓いた怪鳥の誕生 1997年にキャブレター式のバイクで世界最速と言われたCBR1100XX Super Blackbird(以下、XX)がデビューしました。カワサキZZR-1100[…]
コスパも高い! 新型『CUV e: 』が“シティコミューターの新常識”になる可能性 最初にぶっちゃけて言わせてもらうと、筆者の私(北岡)は『EV』全般に対して懐疑的なところがある人です。カーボンニュー[…]
全クラス制覇から常勝への軌跡 創業者の本田宗一郎が1954年にマン島TTレースに出場宣言。59年に125クラスに初参戦し、6位・7位・8位に入る快挙を成し遂げ、ここから世界GPに本格参戦。なんと196[…]
スーパーカブC125特別仕様車がタイで登場 タイのホンダ系列プレミアムブランド「CUB House」から、上質なカラーリングとレザーシートをまとった特別仕様車「スーパーカブC125 “ザ・クラフティ・[…]
最新の関連記事(CB400SF/SB)
「プロジェクトBIG-1」が生んだ400ccネイキッドの基準「CB400SF」 1992年4月、ホンダは「新しい時代にふさわしいホンダのロードスポーツモデルはどうあるべきか」を追求した「プロジェクトB[…]
「賞典外」でも関係ない。名車CB400SFがE-Clutchを積んでサーキットへ降臨する衝撃 バイク乗り、特に中型クラスを愛する者にとって、CB400SFという存在は特別なものだ。その美しい直列4気筒[…]
CB400 SUPER FOUR E-Clutchの反応 まずは普通自動二輪免許で乗れるCB400 SUPER FOUR E-Clutchから。跨った方の多くが口にしていたのは写真で見るよりも実車は「[…]
新型『CB400 SUPER FOUR E-Clutch』のすべてが明らかに!? “すべての瞬間が、楽しさにつながる”を開発コンセプトに掲げ、扱いやすさ・安心感・上質さ・走行性能といったCBシリーズの[…]
直4の咆哮。心震わす吸排気サウンド 「エンジンを回した瞬間、鳥肌が立った」。そう言いたくなるほど、両車のサウンドチューニングは秀逸だ。 新設計の399cc水冷直列4気筒エンジンは、最高出力58PSを1[…]
人気記事ランキング(全体)
「プロジェクトBIG-1」が生んだ400ccネイキッドの基準「CB400SF」 1992年4月、ホンダは「新しい時代にふさわしいホンダのロードスポーツモデルはどうあるべきか」を追求した「プロジェクトB[…]
サビて固着したネジやナメて外せなくなったネジを簡単に外せる デイトナから発売されている「バイク用ショックドライバーセット(品番:95392)」は、錆びついて固着したボルトや、ネジ緩み止め剤が塗布された[…]
荒野を駆け抜けた友情と青春!『機甲創世記モスピーダ』が放つタイムレスな魅力 1983年10月から1984年3月まで全25話が放送されたタツノコプロ制作のTVアニメ『機甲創世記モスピーダ』。謎の宇宙生命[…]
タイムレスなクラシックスタイルと現代的実用性の融合 「クラシックのエッセンスは決して時代遅れにならない」というデザインコンセプトのもと、コロンビア/フィリピン市場で展開されるスズキの「GN 160」。[…]
従来の2気筒から新設計3気筒へ!劇的進化を遂げた新型「Ryker」 BRPジャパンが国内に展開するカンナムシリーズの中で、よりカジュアルに3輪アドベンチャーを楽しめるモデルとして支持されてきた「Ryk[…]
最新の投稿記事(全体)
2スト&クロスプレーンの猛威 そもそもヤマハが海外レースに初参戦したのは、1958年開催のカタリナGP。激しいサバイバルレースで6位に入賞し、米国市場への足掛かりとする。 世界選手権は1961年フラン[…]
全ラインナップ試乗可能! アパレルやカスタムパーツも充実 最大の注目ポイントは、国内で展開される全取扱い車種の試乗車が常備されている点だ。スポーツ、ネイキッド、アドベンチャー、クルーザー、スクーターま[…]
XSR155&Z900RS SE用 純正のボテッとした大型リアフェンダーを削ぎ落とし、リフレクターやLEDライセンスランプまでセットにしたオールインワン仕様。追加パーツ不要のボルトオン設計で、届いたそ[…]
荒野を駆け抜けた友情と青春!『機甲創世記モスピーダ』が放つタイムレスな魅力 1983年10月から1984年3月まで全25話が放送されたタツノコプロ制作のTVアニメ『機甲創世記モスピーダ』。謎の宇宙生命[…]
+35馬力のために、ハードウェアを全替えするポルシェの執念 3.6リッターの水平対向6気筒ツインターボ、いわゆるレンシュポルトの血筋「メッツガーユニット」を搭載し、415馬力を発揮。これだけでも当時の[…]
- 1
- 2





















































