トライアンフモーターサイクルズジャパンは、トライデント660/タイガースポーツ660とベースを共有しながら17%のパワーアップを果たしたフルカウルスポーツモデル「デイトナ660」を発表した。車体色は3バリエーションで、価格は108万5000円~109万8000円。国内入荷は2024年3月中旬の予定だ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:トライアンフモーターサイクルズジャパン
659ccの並列3気筒エンジンを搭載する、トライデント660/タイガースポーツ660の最新兄弟車
トライアンフモーターサイクルズジャパンは、トライデント660/タイガースポーツ660が搭載する659cc並列3気筒を進化させ、最高出力95ps、最大トルク7.04kg-mを発揮するパワーユニットを搭載したフルカウルスポーツモデル「デイトナ660(DAYTONA 660)」を発表。2024年3月中旬に入荷予定とした。2020年に発売された「デイトナ Moto2 765」以来の車名『デイトナ』が復活することになる。
エンジンの出力は、トライデント660の最高出力81ps/最大トルク6.53kg-mに対し、それぞれ17%/9%上昇したことで、低中速トルクからピークパワーまでスポーティかつスムーズで快適は走りを約束。レッドソーンは1万2650rpm~で、低回転域では最大トルクの80%以上を3125rpmから発揮する。
独特なトリプルサウンドを奏でるエキゾーストは、3-in-1ヘッダーとステンレススチール製フィニッシャー付きのコンパクトなアンダーサイレンサーへと一新されたことで、よりスポーティなサウンドを実現したという。
このほか、スリップアシストクラッチを標準装備し、アップ/ダウン対応のシフトアシストがオプション設定される。
足まわりには、SHOWA製φ41mm倒立式ビッグピストンフォーク、プリロード調整式モノショックRSUを奢り、ブレーキはφ310mmダブルディスク+ラジアルマウント4ポットキャリパーにステンメッシュホースを組み合わせ、軽量なアルミ鋳造ホイールにはミシュランの最新タイヤ・パワー6を履く。シート高は810mmに抑えられ、様々なスキルのライダーに応えるだろう。
エレクトロニクスは、スロットルレスポンスとトラクションコントロールシステムを統合したライディングモードが「スポーツ/ロード/レイン」の3レベル用意されるほか、急ブレーキ時にハザードランプを高速点滅させる緊急減速警告機能(エマージェンシーストップシグナル)を新搭載した。
デイトナらしいフェイスにはLEDの2眼ヘッドライトを備え、その中央にはエアインテークを装備。メーターはカラーTFTをモノカラーLCDディスプレイを一体化したコンパクトなもので、ターンバイターンのナビゲーションや電話、音楽と連動できるオプション、My Triumph Connectivity Systemにも対応している。
カラーバリエーションは3色で、大きくあしらわれた「660」の文字が特徴的だ。
1万6000kmまたは12か月間隔の定期点検、2年間の走行距離無制限保証など、108万5000円~109万8000円という価格だけでなくトータルでのコストパフォーマンスにも優れている。
TRIUMPH DAYTONA 660[2024 model]
車名 | Daytona 660 |
全長×全幅×全高 | 2050×735×1145mm |
軸距 | 1425mm |
シート高 | 810mm |
装備重量 | 202kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列3気筒DOHC4バルブ |
総排気量 | 659cc |
内径×行程 | 74×51.1mm |
圧縮比 | 12.05:1 |
最高出力 | 95ps/11250rpm |
最大トルク | 7.04kg-m/8250rpm |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 14L |
キャスター/トレール | 23.8°/82.3mm |
ブレーキ前 | φ310mmダブルディスク+4ポットキャリパー |
ブレーキ後 | φ220mmディスク+1ポットキャリパー |
タイヤサイズ前 | 120/70ZR17 |
タイヤサイズ後 | 180/55ZR17 |
サスペンション前 | SHOWA製SFF-BP/ホイールトラベル110mm |
サスペンション後 | SHOWA製モノショック・プリロード調整機構付き /ホイールトラベル130mm |
色&価格 | スノードニアホワイト/サファイアブラック 108万5000円 サテングラナイト/サテンジェットブラック 109万8000円 カーニバルレッド/サファイアブラック 109万8000円 |
入荷時期 | 2024年3月中旬予定 |
DAYTONA 660 のディテール
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
車体もエンジンもベストバランス 手前勝手な話で申し訳ないが、日本の走行環境にベストマッチな排気量は600ccクラスだと思っている。なぜなら、ワインディングでアクセルを開ける刺激がしっかり味わえて楽しく[…]
高価なパーツは使わないが、さすがのバランスと俊敏性 '90年のブランド復興後はアドベンチャー系として展開されているタイガーに、エントリーモデルとして加わったのが「タイガースポーツ660」だ。 まず注目[…]
クラッチ操作「する/しない」が状況ごとに選べるぞ!! 648ccの並列4気筒エンジンを搭載し、日本でも人気のホンダCBR650R/CB650Rがモデルチェンジした。フルカウルのCBR650Rは、デュア[…]
鮮烈なKRTカラーは変わらず、マットグレーの新色が登場 カワサキモータースジャパンは、ミドルクラスの2気筒スポーツバイク「ニンジャ650」の2024年モデルを発表した。搭載する秀作ミドルツインには20[…]
赤い差し色ヨシ! 従来の2色ラインナップから全3色へ ヤマハは、2023年モデルの「YZF-R7」を発表した。従来からラインナップされる、レースイメージの強いブルーや安定のブラックに、新色のホワイトが[…]
最新の関連記事(トライアンフ)
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
【村田奈緒子(むらた・なおこ)】20代からバイクに憧れはあったものの、40歳で一念発起し普通二輪&大型二輪の免許を取得。2022年2月、人生初バイク(ロイヤルエンフィールドのヒマラヤ)を購入し、バイク[…]
ハーレーダビッドソン、BMWという不動の2トップに挑むトライアンフ 1901年に最初のモーターサイクル(プロトタイプ)を製造し、1970年代からの活動休止を挟んで英国ヒンクリーで復活を遂げたトライアン[…]
【村田奈緒子(むらた・なおこ)】20代からバイクに憧れはあったものの、40歳で一念発起し普通二輪&大型二輪の免許を取得。2022年2月、人生初バイク(ロイヤルエンフィールドのヒマラヤ)を購入し、バイク[…]
最新の関連記事(新型大型二輪 [401〜750cc])
日本でも追って登場か スズキは欧州でSV650Xの新色を発表。これまでのメタリックマットソードシルバーに代わり、パールテックホワイトがラインナップされる。ホイール色も淡いゴールドからブルーにイメージチ[…]
パンアメリカ1250スペシャル:ARH搭載で足つき性問題を払拭。タフな冒険の相棒に選びたい ダート走行も前提にしたアドベンチャーツーリング。6種のライディングモードを設定でき、トラクションコントロール[…]
電子制御も充実のロングセラー・ミドルクラスアドベンチャー ヴェルシス650は、以前のモデルは輸出専用モデルとして海外で販売されてきたが、2022年モデルで待望のフルモデルチェンジを果たし、2023年末[…]
2つのカラーバリエーションを刷新! 海外で発表されていた(海外のZ900RSにもある)グリーンボールの登場だ! これまでは1970年代にザッパーと呼ばれたZ650(空冷4気筒モデル)をオマージュしたカ[…]
ロイヤルエンフィールドの「速い!」「楽しい!」「気持ちいい!」を実感 「アクセシビリティ(アクセスしやすいとっつきやすいバイク。多くの人に乗ってみたいと思わせること)」「ピュアモーターサイクリング(バ[…]
人気記事ランキング(全体)
日本でも追って登場か スズキは欧州でSV650Xの新色を発表。これまでのメタリックマットソードシルバーに代わり、パールテックホワイトがラインナップされる。ホイール色も淡いゴールドからブルーにイメージチ[…]
メグロS1と共通イメージのタンクデザインへ 目黒製作所の創立100周年となる今年、最新モデルのメグロK3が初のデザインアップデートを受けた。昨秋のジャパンモビリティショー2023で参考出品されたメグロ[…]
11月以降の開催ならGPライダーも参戦しやすいかも 遅ればせながら、鈴鹿8耐はHRCが3連覇を成し遂げましたね。個人的な予想では「YARTが勝つかな」と思っていたので、HRCの優勝はちょっと意外でした[…]
アメリカではツインズカップでも活躍するオールラウンドスポーツ スズキ独自のクロスバランサーを採用した、最新775cc並列2気筒エンジンを搭載するモデルとしては4機種目となる「GSX-8R」。2024年[…]
『Wheels and Wavesフェスティバル』でCL500/CL250のカスタム16車が競演 ホンダは、フランスのバスク地方ビアリッツで6月12日~16日に開催された『Wheels and Wav[…]
最新の投稿記事(全体)
日本メーカーによる大排気量車ブーム、その先駆けが750フォア 「威風堂々!」 「世界を震撼させた脅威のスペック!」 「日本の技術力を名実ともに知らしめた記念すべき名車!」 1969年デビューのホンダC[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
1分でわかる記事ダイジェスト 北海道をバイクで走りたいと思う人も多いかもしれないが、本州から離れ、フェリーでないと行けないので、ハードルはちょっと高い。そんな方に向けて、筆者が日本一周旅の道中で走った[…]
ヤマハ「TY-E 2.2」の牙城を崩すか 藤波貴久が選手として全日本トライアル選手権に参戦する! 2021年までトライアル世界選手権でライダーとして活躍し、2004年にはチャンピオンを獲得。2021年[…]
誕生から20年。CFアルミダイキャストは新たなステージへ バイクのメインフレームに使われている素材はほぼ二択、スチールかアルミのどちらかだ。量産車に初めてアルミフレームが採用されたのは1980年代前半[…]
- 1
- 2