ヤマハは、前2輪+後1輪の3輪スクーター「トリシティ155 ABS」をモデルチェンジし、2023年モデルとして4月14日に発売した。令和2年排出ガス規制に適合した新エンジンを搭載し、前2輪のより自然な挙動を実現するアッカーマンジオメトリを採用。スマートフォン専用アプリへの対応など盛りだくさんの内容だ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ヤマハ発動機
フレームと足まわり変更で上質な走りに! スマホ連携機能も搭載
ヤマハは、リーニングマルチホイール(LMW)を採用する軽二輪クラスの3輪スクーター「トリシティ155 ABS」をモデルチェンジし、4月14日に発売した。
弟分のトリシティ125と同様に、本モデルから上位機種のナイケンやトリシティ300が採用する“アッカーマンジオメトリ”を採用。これにより、前2輪ならではの安心感と、より自然なフィーリングをより高いレベルで両立する。
エンジンは最新の令和2年排出ガス規制に適合した新“ブルーコア(BLUE CORE)”とし、これに静粛かつ振動の少ないエンジン振動をもたらすスマートモータージェネレーターを組み合わせる。また、いわゆるアイドリングストップにあたる“ストップ&スマートシステム”も採用し、低燃費にも貢献。車体は新フレームと新作リヤサスペンションを組み合わせ、ホイールベースを60mm延長することで上質かつ落ち着いた走りを獲得した。
電脳も進化し、スマートキーシステムの搭載や新デザインのメーターパネル採用に加え、着信通知/燃費管理が可能なスマートフォン専用アプリにも対応して利便性を高めている。
この専用アプリ「YAMAHA Motorcycle Connect(略:Y-Connect)」をインストールしたスマートフォンとペアリングすることにより、下記の機能が使えるようになる。
・車両メーターへのスマートフォン通知の表示
(電話やメールの着信、スマートフォンのバッテリー残量などを表示)
・スマートフォン画面のサブメーター利用
(エンジン回転数、スロットル開度、エコ運転状況などを表示)
・オイル・バッテリーのメンテナンス推奨時期のお知らせ
・燃費管理
・車両の最終駐車位置確認
このほか、照射範囲を拡大したLEDヘッドライト、新デザインのインナーパネル、足元の自由度を増したフットボード、操作性に優れたタンデムステップなどを採用している。
3色のカラーバリエーションは全て新色に。155版は専用装備としてシート下トランクスペースにLED照明とDC電源ジャックを採用し、ABS仕様のみのラインナップとなる。
YAMAHA TRICITY 155[2023 model]
車名 | TRICITY155 ABS |
認定型式/原動機打刻型式 | 8BK-SG81J/G3T3E |
全長×全幅×全高 | 1995×750×1215mm |
軸距 | 1410mm |
最低地上高 | 165mm |
シート高 | 770mm |
キャスター/トレール | 20°00′/68mm |
装備重量 | 172kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ |
総排気量 | 155cc |
内径×行程 | 58.0×58.7mm |
圧縮比 | 11.6:1 |
最高出力 | 15ps/8000rpm |
最大トルク | 1.4kg-m/6500rpm |
変速機 | Vベルト無段変速(オートマチック) |
燃料タンク容量 | 7.2L |
WMTCモード燃費 | 42.1km/L(クラス2、サブクラス2-1、1名乗車時) |
タイヤサイズ前 | 90/80-14(チューブレス) |
タイヤサイズ後 | 130/70-13(チューブレス) |
ブレーキ前 | 油圧式ディスク |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク |
乗車定員 | 2名 |
価格 | 56万6500円 |
発売日 | 2023年4月14日 |
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