暖かいボアフリース起毛生地を使用

ボア付き防風防寒インナーフルジップ試用インプレ【薄いのに効果的|ヘンリービギンズ】


●文:ヤングマシン編集部(大屋雄一●写真:小見哲彦

ヘンリービギンスから、ミドルレイヤーにぴったりなアイテム「ボア付防風防寒インナーフルジップ」が新登場。冷たい走行風がダイレクトに当たる前面に防風生地を、後ろ側にはストレッチ生地を使用し、保温については裏面のボアフリース起毛生地が担う。寒がりなライダーは要チェック!

[〇] 袖は全面的に防風生地。日常的に着たくなる

冬も走るライダーにとって、安全運転のためにも防寒対策は必須項目であり、覚えるべきは効果的なレイヤリングだ。昨今は各社がアウターの下に重ねるミドルレイヤーに注力しており、その中から今回はヘンリービギンスの新製品「ボア付防風防寒インナーフルジップ」を選んで試してみた。

【ヘンリービギンス ボア付き防風防寒インナーフルジップ】 ●サイズ:S M L XL ●価格:7480円

その名のとおり、裏面がボアフリース起毛生地となっているこのインナージャケット。前身頃と袖全面に防風生地を使用しているのがポイントで、タイトなレザージャケットの下に着られるほど薄い。ちなみに後ろ身頃はストレッチ生地となっているが、実は防風生地もほどよく伸びるので、見た目にスリムだが窮屈感は全くなし。ボアフリース生地の肌触りがいいこともあって、ルームウエアとして着たいと思うほどだ。

実際にバイクで走ってみると、これを着用した前後で明らかに体感温度が違う。保温力については防風生地+中綿入りのミドルレイヤーほどではないが、こちらは薄い分だけ着膨れ感が少なく、さらにストレッチ生地の効果もあって動きも妨げられない。付け加えると、パンツインできるほど裾が長いので、腰が露出しにくいのもうれしい。冬の厳しい寒さを知っている人が企画したであろうことは明白で、価格も満足だ。

防寒のポイントは、アウターと肌との間にデッドエアを作ること。このインナーは中綿ではなく裏面のボアフリース生地がそれを担う。高機能中綿やダウンほど保温性は高くないが、薄いのでタイトなアウターとの相性は抜群だ。

袖口は手首にフィットするリブニットで、さまざまなアウターの袖口と相性が良い。ちなみに袖がやや短めに感じられたので、可能であれば試着して購入を。

後ろ身頃は前傾姿勢で背中が突っ張らないようにストレッチ生地を使用。さらに裾を長くして腰が露出しないよう配慮。もちろん裏面はボアフリース生地だ。

ボア付き 防風防寒インナーパンツ

ヘンリービギンス ボア付き防風防寒インナーパンツ】 ●サイズ:S M L XL ●価格:5940円 [写真タップで拡大]

【上下セットでさらに快適に】同じコンセプトのインナーパンツも合わせて発売された。前面および腰の外周に防風生地が使われており、ウエストと裾はリブニットを採用している。男性にうれしい前開きタイプだ。

[△] 着回ししやすいだけにポケットが欲しいかも

室内ではアウターを脱いで過ごす時間が長く、スマホがしまえないことに困惑した。ぜひポケットを!

[こんな人におすすめ] 選択肢の一つになりえる防寒性。スリムさが命!

防風生地が前面だけなので、冷気をシャットダウンするだけでなく、気温が上がっても蒸れにくいというメリットも。ジャケットは化繊でも下は革パンという人は多いと思うので、そんなライダーにはインナーパンツを薦めたい。


※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

最新の記事