[◯] 大荷物を積んだときに絶対制動力の差を実感
デイトナのブレーキパッドの歴史は長く、今から36年前の’84年にスタートした。旗艦に位置付けられる「ゴールデンパッド」はシンタードメタル系で、誕生からちょうど10年が経過した’18年にコントロール性と効力を高めるなどリニューアルされ、商品名の末尾に「χ(カイ)」が追加された。
スーパースポーツなどに純正採用されることの多いシンタードメタル系のパッド。私の愛車であるホンダのNC750Sでゴールデンパッドχを試したところ、まず違いを感じるのが初期から制動力が高まったことだ。レバーやペダルへの入力に対し、発生する減速レベルが純正パッドの2割増しといった印象で、さらに握り込んだ(踏み込んだ)先まで制動力が正比例して立ち上がっていく。このコントロール性の高さによって、減速に自信を持てるのだ。
さらに、絶対制動力の向上も見逃せない。特にキャンプ道具など大荷物を積んだときの違いは顕著で、付け加えると雨天でも性能が変化しにくいのはうれしい。スーパースポーツ派だけでなく、ツーリング派にとってもメリットの多いパッドだ。
[△] 純正がシンタードだと差を感じにくいかも
純正パッドがシンタードメタル系の場合、違いを体感しにくい可能性も。それと、入力初期からの制動力の高さに”利きすぎ”と感じるケースがありそうだ。そんな人は穏やかな利きの赤パッドをお試しあれ。
【優しいタッチで扱いやすい赤パッド】デイトナの看板商品とも言える超ロングセラーの赤パッドは、樹脂に金属を混ぜて作られるセミメタル系。絶対制動力はχに譲るものの、絶妙なフィーリングが魅力的だ。
[こんな人におすすめ] 純正パッドと同じメーカー製という安心感
ゴールデンパッドχを使い続けて1年。赤パッドの絶妙なタッチも捨てがたいが、キャンプツーリングの機会が増えた昨今、χの絶対制動力とウェット性能に感心することしきり。実は純正パッドメーカーが生産しており、社外品の域を超えた安心感も魅力。
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