サンデーメカニックの消耗品交換メンテ

高品質チェーンだからこそ高機能工具でDIY交換【江沼チヱン ThreeD】

  • 2020/4/11
チェーン交換

ショップにお願いすれば済む作業でも、自分でやりたいのがサンメカ。だが準備がなく安易に手を出せば、かえってトラブルの原因にもなる。ここでは江沼チヱンの専用工具を使った、チェーン交換手順を紹介しよう。

●文/写真:栗田 晃  ●取材協力:江沼チヱン

DIY交換で愛着度アップ!

カシメタイプのチェーン交換では、継手プレートの圧入とピンのカシメが重要ポイントとなる。プレートを押し込みすぎるとフリクションロスが増加し、ピンのカシメの過不足は重大なトラブルに直結する。

ThreeD(スリード)チェーンを開発した江沼チヱンは、世界で最初にシールチェーンを実用化したメーカー。軽量化と造形美を両立したスリードは、カワサキH2やZX-10R、Z900RSに純正採用されるなど、性能と品質は折り紙付きだ。

また江沼チヱンでは、安全確実なチェーン交換を行うための専用工具も販売している。「CRT50A改」は415、420、428、520、525、530、532サイズのカットとプレート圧入、ピンカシメ作業が可能で、別売りパーツを購入すれば630にも対応する。

チェーンメーカーが開発しただけあって、安全性と作業性には格段の配慮があり、工程ごとにパーツを組み替える必要はあるものの、本体の剛性感や作業の明快さは抜群。なかでもデリケートなプレート圧入とピンのカシメは、ガイドにより自動的に適正量に落ち着くのが素晴らしい。

ハンドツールと同様に、専用工具も高品質であるほど安全な作業ができる。DIYでチェーン交換を行うなら、作業者をサポートしてくれる高性能工具を活用したいものだ。

EK ThreeD 525Z 120L

軽量化と強度アップを両立したハイパフォーマンスモデル。EK ThreeD(スリード)525Z 120L ●販売小売価格3万6895円(税込)

EKチェーンツール CRT50A改

インパクトレンチも使える強度と精度が好評な、EKチェーンツール CRT50A改 ●販売小売価格3万9600円(税込)

BMW S1000RR

今回はBMW S1000RRのチェーンを交換した

作業1:チェーンカット●プッシャーボルトにグリスを塗布

ThreeD&CRT50A改[江沼チヱン]

使用部品:カット&リベットピン、ガイドプレート(B)

ThreeD&CRT50A改[江沼チヱン]

チェーンツールは製品名に「改」が付き、カット時にインパクトレンチが使えるようになった。とはいえ使用前にはボルトにグリスを塗布する。

ThreeD&CRT50A改[江沼チヱン]

カットする目的のピンにガイドプレートホルダーの中心を合わせることで、カットピンの照準が定まる仕組み。

ThreeD&CRT50A改[江沼チヱン]

プッシャーボルトを締め込むと、カットピンはガイドプレートホルダーの中を進むため傾きにくく、ピンの損傷トラブルを防いでくれる。

ThreeD&CRT50A改[江沼チヱン]

スプロケットを流用する場合、古いチェーンを切断した後にThreeDをタイラップで繋げば、一周引っ張るだけで簡単に張れる。

ThreeD&CRT50A改[江沼チヱン]

BMW S1000RRのリンク数は120なので、120リンクのThreeDはコマ調整不要。リンクに付属のグリスを塗布してOリングをセット。

作業2:継手プレート圧入●溝付きプレートで圧入量を適正化

ThreeD&CRT50A改[江沼チヱン]

使用部品:カット&リベットピン、ガイドプレート、プレートホルダー(A)

ThreeD&CRT50A改[江沼チヱン]

本圧入時に継手プレートが傾かないよう、開口幅が広いウォーターポンププライヤーで外れない程度に仮押さえする。

ThreeD&CRT50A改[江沼チヱン]

本体に取り付けたガイドプレートとプレートホルダーでリンクを挟み、プッシャーボルトを徐々に締め込んでいく

ThreeD&CRT50A改[江沼チヱン]

プレートホルダーには高低の溝があり、圧入されたプレートからピンが突き出し、先端が溝の底に接したら適正な圧入量だと分かる。

作業3:継手ピンのカシメ●ガイドが継手プレートに接触すれば完了

ThreeD&CRT50A改[江沼チヱン]

使用部品:カット&リベットピン、ガイドプレート ※支持ブロックと固定用ボルトを取り外す

ThreeD&CRT50A改[江沼チヱン]

プッシャーボルトに挿入したリベットピン(カットピンの反対側)が、継手リンクのピンに接触するまで手で回して締めつける。

ThreeD&CRT50A改[江沼チヱン]

カシメ作業は継手リンクの抜けを防ぐために重要だが、カシメ過ぎるとピンにクラックが入って逆に危険。そこでこのピン形状が効く。

ThreeD&CRT50A改[江沼チヱン]

プッシャーボルトを締め、ピンの外周が継手プレートに接触すればカシメ量は最適。経験や勘に頼らず作業でき、とても使いやすい。

※この記事はバイクいじりの専門誌『モトメカニック』に掲載したものを加筆修正したものです。最新の雑誌は書店もしくは下記サイトにてお買い求めください。

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