世界にはこんなバイクもあって面白い2020

伊イタルジェット・’20新生ドラッグスターいよいよ量産開始

イタルジェット・ドラッグスター

スチールトレリスフレームにハブステアのイタリア製バイクといえばビモータを思い浮かべそうなものだが、もうひとつ忘れてはいけないバイクがある。創業60周年を迎えたイタリア・イタルジェットの「ドラッグスター」だ。公式サイトに「冗談ではなく、これは本当なのだ」と書いてあるぐらいに攻めたデザインで、2018年のEICMAでもプロトタイプを展示していたが、2019年のEICMAを経ていよいよ予約受注を開始。エンジンは125ccと200ccを用意し、フロントにはI.S.S.(インディペンデント・ステアリング・システム)と呼ぶ独立した操舵機構を搭載。前後ともビチューボ製シングルショックだ。

イタルジェット・ドラッグスター
ITALJET DRAGSTER 125/200 ■水冷4スト単気筒DOHC4バルブ 200cc 19.8ps/8250rpm 1.73kg-m/6250rpm ■108kg(乾) ■タイヤF=120/70-12 R=140/60-13 ※諸元は200
イタルジェット・ドラッグスター

イタルジェットは’90年代にドラッグスター180を発売。すでに車体は新型に共通する特徴を備えている。’02年にいったん経営破綻した際に、このモデルは途絶えていた。

イタルジェット・ドラッグスター

EICMA2018で復活の狼煙を上げたドラッグスター。この時点ではプロトタイプなので、アームなどの細かい意匠が異なっている。

イタルジェット・ドラッグスター
フロントスイングアームからの荷重は車体中心に向かって水平マウントしたショックで受け止める。
イタルジェット・ドラッグスター
リヤショックもシングルで右側に水平マウント。リンクは持たない。前後ともにプリロード調整が可能だ。
イタルジェット・ドラッグスター
トップブリッジ端にハンドルバーを直接クランプ。液晶メーターはきわめて小さくシンプルだ。
イタルジェット・ドラッグスター
ミラーは装着していないが、フロントウインカーは左右のレバーガードを兼ねた構造。ラジエターは左右分割。ナンバーホルダーはスイングアームマウントだ。

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