
現行ラインナップには存在しなくなった魅力的なハーレーたち。同じ名前を冠していてもスタイルや搭載エンジンはその時代によって違う。この企画では、そんな過去の魅力的な車両をレッドバロンの豊富な中古在庫車からピックアップし、そのヒストリーに迫る。
●文:ウィズハーレー編集部(青木タカオ) ●写真:栗田晃 ●外部リンク:レッドバロン
「これぞハーレー」という普遍的な美しさ
ノスタルジックであり、普遍的な美しさを感じてならない。誰もが認める、これぞハーレーダビッドソンという王道的な姿を現代にそのまま受け継ぐロードキング。憧れる者は、後を絶たない。
1948年にダンパーのないスプリング式フロントサスペンションを油圧式ハイドラグライドに進化させたハーレーの最上級モデルは、’58年にリヤサスペンション式スイングアームフレームを手に入れた。デュオグライドだ。走行性能とロングライドでの快適性を飛躍的に向上し、オプションパーツにはウインドシールドやサドルケースが用意された。
オートバイでの大陸横断という、とてつもない長旅を実現するべく生まれたFLH。こうしたグランドツアラーが誕生した背景には、アメリカにおける高速道路時代の幕開けが挙げられる。
’56年、アイゼンハワー大統領は連邦補助高速道路法に調印し、高速道路網の建設を本格化させていく。国道は次々に州間高速道路に置き換わっていき、それは「ルート66」も例外ではなかった。
イリノイ州シカゴとカリフォルニア州サンタモニカを結ぶ全長3755kmの国道は、西部の発展を促進。ジョン・スタインベックの小説『怒りの葡萄』では「マザーロード」と呼ばれた。映画や音楽の中にも数多く登場し、それは単なる道路ではなく、古き良きアメリカンカルチャーの縮図とも言えるだろう。
そんなルート66に、ロードキングはもっともよく似合うオートバイなのかもしれない。このスタイルのバイクが、いったいどれほどの数、大陸横断道路を往来したのだろうか。そんなロマンを感じずにはいられない、美しきシルエットだ。
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