12月25日まで浅草のカフェ/オルティガでも展示

ロイヤルエンフィールドのスーパーメテオ650をクラシカルなサイドカースタイルに昇華【チャレンジャー by チェリーズカンパニー】

ロイヤルエンフィールド スーパーメテオ650|チャレンジャー by チェリーズカンパニー

31回目も盛況のうちに幕を閉じたヨコハマ ホッドロッドカスタムショー(以下HCS)に展示されていた、チャレンジャー by チェリーズカンパニー。2023年夏に日本での販売がスタートしたロイヤルエンフィールドのクルーザーモデル・SUPER METEOR 650(スーパ ーメテオ・ロクゴーマル)をベースに製作された特別な1台は、多くの注目を集めていた。


●文:ミリオーレ編集部(小川勤) ●外部リンク:ロイヤルエンフィールド東京ショールーム

メインフレームからワンオフで製作、サイドカーはフルオリジナル!

2023年12月3日(日)にパシフィコ横浜で開催された「ヨコハマ ホット ロッド カスタム ショー2023」。前年、本イベントに初出展したロイヤルエンフィールドは、本年は東京を拠点とするカスタムファクトリー「Cherry’s Company(チェリーズカンパニー)」の代表・黒須嘉一郎氏が手がけたカスタムバイク「Challenger(チャレンジャー)」を出展した。

世界初公開されたチャレンジャーは、排気量648cc/空冷4ストローク並列2気筒エンジンを採用したスーパ ーメテオ650をベースに製作。一部スタンダードフレームを使用しながら、メインフレームはワンオフで製作された。チェーリーズカンパニーにSNSでは制作の模様がアップされていたが、サイドカーであることはショー当日まで秘密にされ、多くのファンを驚かせた。

60本スポークのフロント21インチホイールと、同じく60本スポークのリア18ホイールを採用すること で、リヤからフロントにかけて美しいボディラインが伸び上がるクルーザーシルエットを創出。スタンダードのループフレームのラインを活かしながら、黒須氏はオリジナルでループフレームを製作している。

またフロントサスペンションシステムは、黒須氏がゼロから設計し、スチール鋼管を使って製作したアールズフォークを採用。サイドカーを取り外してもバイク単体で走行できるよう、アクスルシャフト部分をエキセントリック式にして対応している。

燃料タンクはスチール製。ヘッドライトナセルやシートカウルはアルミ製。ヘッドライトの樹脂製レンズも、黒須氏自身が設計し製作。

フルオリジナルのサイドカーは、フレームにはスチール鋼管を使用。60本スポークの19インチホイールに、リーフスプリングとダンパー付きスプリングサスペンションを組み合わせて構築。サイドカーのディメンション変更が行えるように、各部に様々な工夫が凝らされている。またサイドカーの車体は、黒須氏がスタイロフォームを削り込んで型を製作。その上にガラス繊維を貼り込んで仕上げたFRP製となっている。

ロイヤルエンフィールドのカスタム&モータースポー ツ責任者であるエイドリアン・セラーズは、今回のチェリーズカンパニーとのカスタムプロジェクトについて次のように述べている。

「チェリーズカンパニーとのプロジェクトは、ロイヤルエンフィールドのカスタムプログラムにとって大きなマイルストーンとなりました。カスタムバイク界のレジェンドである黒須氏によるカスタムバ イク『Challenger』を、本年のヨコハマ ホットロッド カスタム ショーで披露できることは大変光栄です。

わずか7年前にスタートしたロイヤルエンフィールドのカスタムプログラムは、Wheels & Waves、 Bike ShedやKustomfestなど、世界中のイベントを通じて世界最高のカスタムビルダーとのコラボレーションを発表してきました。

今回、私たちはプロジェクト初のサイドカーである、このユニークなカスタムバイクを通じて、日本のカスタムシーンの創造性と卓越した職人技を称えます。そしてこの作品は、私たちが短期間でどれだけ遠くまで到達したか、また将来どれだけ遠くまで行けるのかを表明するものとなります」

チェリーズカンパニーを主宰する⿊須嘉⼀郎⽒は、2012〜2014年の「ヨコハマホットロッドカスタム ショー」で3年連続ベスト オブ ショーモーターサイクルの栄冠に輝くという偉業を達成。ハリウッド映画でメインキャラクターがライディングするバイクのほか、Amazon Prime Video『仮⾯ライダー・ブラックサン』の⾞両デザインや製作も担当。海外のカスタムショーにもゲストとして招聘される、日本を代表するトップビルダーの一人。

12月11日〜25日まで浅草のカフェ/オルティガにて特別展示

チャレンジャー by チェリーズカンパニーは、以下の期間限定で特別展示もされる。実車を間近で見ることができる機会は要チェックだ。

<車両展示スケジュール>
●12月11日(月)〜25日(月)
●ORTIGA/オルティガ
東京都台東区雷門 2-16-13(雷門より徒歩5分)
営業時間:平日&日祝 9:00-17:00/土曜 9:00-18:00
定休日:火曜 (不規則のため事前にInstagramの営業スケジュールを要確認)
instagram:@ortiga_asakusa

ザ ローリング クイーン by デウス エクス マキナ ミラノも特別展示中!

ザ ローリング クイーン by デウス エクス マキナ ミラノ

また、同じくスーパーメテオ650をベースに製作されたカスタムバイク、ザ ローリング クイーン by デウス エクス マキナ ミラノも特別に期間限定で展示もされている。この機会に、ぜひチェックを!

<車両展示スケジュール>
●12月5日(火)〜25日(月)
●デウス エクス マキナ浅草
東京都墨田区向島 1-2-8 東京ミズマチ ウェストゾーン
営業時間:10:00-19:00 無休
https://jp.deuscustoms.com/

カスタムベースとなったスーパーメテオは97万9000円〜

ロイヤルエンフィールドは、全車豊富なカラーバリエーションが魅力。日本ではスーパーメテオ650はスタンダードが3種類、シーシーバー付きシートと大型スクリーンを装備するツアラーは2種類のバリエーションが用意されている。

【ROYAL ENFIELD Super METEOR 650/Super METEOR 650 Tourer】主要諸元■全長2260 全幅890(ミラー除く) 全高1155 軸距1500 シート高740(各mm) 車重241kg(スタンダード・装備) 244kg(ツアラー・装備) ■空冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 648cc 47ps/7250rpm 5.33kg-m/5650rpm 変速機6段 燃料タンク容量15.7L ■タイヤサイズF=100/90-19 R=150/80 B 16

スーパーメテオ650 スタンダード ●カラー:アストラルブラック ●価格:97万9000円

スーパーメテオ650 スタンダード ●カラー:アストラルブルー ●価格:97万9000円

スーパーメテオ650 スタンダード ●カラー:インターステラーグリーン ●価格:99万8800円

スーパーメテオ650 ツアラー ●カラー:セレスティアルレッド ●価格:103万9500円

スーパーメテオ650 ツアラー ●カラー:セレスティアルブルー ●価格:103万9500円

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