
1967年全日本ロードレースがシリーズ戦としてスタートしてから57年間、国内バイクメーカー以外の外国車メーカーが優勝したことはなかった。そして今日、イタリアのドゥカティが外国車として初めて優勝した。ライダーは水野涼。チームはDUCATI Team KAGAYAMA。全日本の歴史に名を刻む偉業を成し遂げた。2位は中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)、3位は岡本裕生(YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2)。
●文:Racing Heroes(駒井俊之) ●写真:Racing Heroes(駒井俊之)
駒井俊之(こまい・としゆき)/1963年生まれ。バイクレース専門サイト「Racing Heroes」の運営者。撮影から原稿製作まで1人で行う。“バイクレースはヒューマンスポーツ”を信条に、レースの人間ドラマを追いかけている。
鈴鹿8耐を経てバイクの理解が深まったDUCATI Team KAGAYAMA
第5戦もてぎ2&4 RACE決勝レース。朝フリーは時折薄陽が差すドライ。相変わらずの蒸し暑さ。水野が1分48秒287でトップタイム。48秒前半で周回を重ねて好調さをキープ。2番手は中須賀。朝のフリー走行でセットを変えるとコメントしていたが当たったようだ。48秒前半から中盤でラップしていた。3番手は岡本、4番手は野左根航汰(Astemo Honda Dream SI Racing)。ここまでが48秒台。やはりこの4台が速い。
天気予報では14時から雨だったが12:45スタート時は晴れ。一段と蒸し暑さが増した。
ホールショットは野左根が奪う。水野、中須賀、岡本と続いて1コーナーに進入する。ダウンヒルストレートで水野が一気にトップに立つとオープニングラップを制する。野左根、中須賀、岡本までの4台がアタマひとつ抜け出し5番手以下との差を広げる。以下、長島哲太(DUNLOP Racing Team with YAHAGI)、津田拓也(オートレース宇部 Racing Team)、芳賀瑛大(WORK NAVI NITRO RACING TEAM)、岩田悟(Team ATJ)、高橋巧(日本郵便Honda Dream TP)、関口太郎(SANMEI Team TARO PLUSONE)の上位10台。
やはり水野が速い。2周目に1分48秒2に入れると3周目には1分48秒080、47秒台も見えるラップタイムで周回する。「作戦は決めていなくて、レース展開によって考えようと思っていました」「1周目に前にいたのが野左根選手で、ここで抜いたら後ろとの差を広げられるかなと思い、パスしました」
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ミリオーレの最新記事
孤高のパニガーレV4Sと友好的なパニガーレV2S パニガーレV4Sでサーキットを3本ほど走ると、強烈な疲労感が僕の身体を襲う。汗は止まらず、足腰に力が入らなくなる。試乗直後は格闘技を終えたような感じだ[…]
ファッションからスポーツまで。現代のバイクライフにフィット このバイクは只者じゃない−−。僕はマヨルカ島のリゾートホテルのエントランスに鎮座するトライアンフの「スピードツイン1200RS」に初対面した[…]
ライダーを様々な驚きで包み込む、パニガーレV4S 5速、270km/hからフルブレーキングしながら2速までシフトダウン。驚くほどの減速率でNEWパニガーレV4Sは、クリッピングポイントへと向かっていく[…]
駒井俊之(こまい・としゆき)/1963年生まれ。バイクレース専門サイト「Racing Heroes」の運営者。撮影から原稿製作まで1人で行う。“バイクレースはヒューマンスポーツ”を信条に、レースの人間[…]
駒井俊之(こまい・としゆき)/1963年生まれ。バイクレース専門サイト「Racing Heroes」の運営者。撮影から原稿製作まで1人で行う。“バイクレースはヒューマンスポーツ”を信条に、レースの人間[…]
人気記事ランキング(全体)
カバーじゃない! 鉄製12Lタンクを搭載 おぉっ! モンキー125をベースにした「ゴリラ125」って多くのユーザーが欲しがってたヤツじゃん! タイの特派員より送られてきた画像には、まごうことなきゴリラ[…]
なぜ「モンキーレンチ」って呼ぶのでしょうか? そういえば、筆者が幼いころに一番最初の覚えた工具の名前でもあります。最初は「なんでモンキーっていうの?」って親に聞いたけども「昔から決まっていることなんだ[…]
新進気鋭のクルーザー専業ブランドから日本市場に刺客! 成長著しい中国ブランドから、またしても新顔が日本市場にお目見えしそうだ。輸入を手掛けることになるウイングフット(東京都足立区)が「導入ほぼ確定」と[…]
この外見でツーリングもOK 本気系が多様な進化を果たし、レプリカ系のフルカウルに身を包みながら街乗りからツーリングまでこなすモデルが誕生した。本気系にレッドゾーンは一歩譲るものの、後にFZR250やG[…]
エイトボール! 王道ネイキッド路線への参入予告か スズキがグローバルサイトでティーザーらしき予告画像を公開した。ビリヤードの8番玉の横には『SAVE THE DATE 4TH JULY』とあり、7月4[…]
最新の投稿記事(全体)
スズキが鈴鹿8時間耐久ロードレースの参戦体制を発表! スズキは2025年8月1日(金)から3日(日)に鈴鹿サーキットで開催される「2025 FIM 世界耐久選手権 鈴鹿8 時間耐久ロードレース」に「チ[…]
エンジン積み替えで規制対応!? なら水冷縦型しかないっ! 2023年末にタイで、続く年明け以降にはベトナムやフィリピンでも発表された、ヤマハの新型モデル「PG-1」。日本にも一部で並行輸入されたりした[…]
シート後部、リヤ両サイドにある白バイの計3つのボックス 白バイのボックスは3つあります。荷物を入れるためのサイドボックス、無線機を入れる無線機ボックスがあり、サイドボックスは車両後部の左右に1つずつ、[…]
この外見でツーリングもOK 本気系が多様な進化を果たし、レプリカ系のフルカウルに身を包みながら街乗りからツーリングまでこなすモデルが誕生した。本気系にレッドゾーンは一歩譲るものの、後にFZR250やG[…]
吸収合併したメグロの500ccバーチカルツインを海外向けスポーツの650へ! ダブワンの愛称でいまも濃いファンに愛用されているカワサキのW1。 このWシリーズをリリースする前、カワサキは2スト小排気量[…]